カーポートをやめた理由【旅館みたいな平屋暮らし】
2015年の春、まわりが田んぼに囲まれた田舎で小さな平屋を建てました。
この連載では、注文住宅で建てた我が家の家づくりの記録を綴っていきます。
今回は、我が家の自慢できるところを2つご紹介します。
駐車場の背景が最高!
家づくりの際、車を守るためにも駐車場には屋根が絶対に必要だと思っていました。
特に真夏や真冬は駐車場に屋根があるのとないのとでは快適さが全然違います。
なので、カーポートは家づくり当初から計画に入れていましたが、結局はやめました。
というのも、我が家の駐車場は背景が最高なんです。

駐車場の背景に毎日癒されています
駐車場に屋根ができることによって駐車場の景色が隠れてしまうのがもったいないと思いました。
屋根か景色か迷いましたが、やはり眺めのほうを大事にすることに。
駐車場の裏山の新緑や紅葉が、季節ごとに楽しむことができます。

我が家の駐車場は景色が最高
毎日見る眺めですが、いつもこの眺めに癒されています。

田園風景に囲まれた我が家
そして、我が家は田んぼに囲まれているので、夏から秋にかけては駐車場のまわりも一面緑です。

駐車場の向こうは一面の緑
結局は駐車場に屋根を設けなかったことで節約にも繋がりましたし、毎朝幸せな気分で仕事に出掛けられています。
花火が見える家
もうひとつ、自慢できることは花火が自宅から楽しめること。
我が家の近くにある河川敷では毎年夏になると花火大会が開催されます。迫力のある花火がたくさん打ち上げられます。

大きい窓から見る花火は迫力があります
家づくりが始まって建築士さんとすぐに考えたのが、「花火が見える家」でした。
花火を存分に楽しめるように窓は大きくすることで、さらに窓の木枠は部屋からは見えないように設計することで、部屋からはガラス面しか見えません。
なので、夜空を彩る花火が額縁に入った絵画のように見えます。
これが旅館ではなく、自宅で楽しめるなんて。

夜空を彩る花火を自宅で楽しめます
だから、花火を鑑賞する部屋は、旅館みたいな暮らしをイメージして和室にしました。

和室から見上げる花火
花火大会の日は早めにお風呂を済ませて浴衣に着替えて和室に入り、ビールを片手に花火を見る。
花火が終るとまたお風呂に入って寛いで花火の余韻に浸る。
毎年、花火大会の日は和室が特等席になります。
いま振り返って見ると、自分たちが大切にしたいことを優先して本当によかったと思っています。
(つづく)