「住宅展示場」ではどこを見ればいい?超カンタンで効果的な比較ポイント5つ
いよいよ明日からGWですね。
家づくり検討中で「住宅展示場」のモデルハウスめぐりを予定している、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
住宅展示場にあるモデルハウスは、言ってみればハウスメーカーの自慢の商品。
どのハウスメーカーも標準以上で豪華に造ってあるので、迷ってしまいますよね。
でも、モデルハウスを比較するためのポイントをおさえておけば、自分に合ったハウスメーカーを見つけることができます。
今回は、モデルハウスを比較するための、超カンタンで効果的なポイントを5つご紹介します。

IYO / PIXTA(ピクスタ)
1.標準仕様の部分と特別仕様(オプション)の部分を見よう!
住宅展示場のモデルハウスは、部屋の広さや間取り、食洗機や床暖房・太陽光発電などの設備まで、特別仕様(オプション)で造っているものがほとんどです。
つまり、モデルハウスの仕様が、そのまま自宅の仕様になるわけではありません。

pixelcat / PIXTA(ピクスタ)
モデルハウスのどこからどこまでが標準仕様なのか、聞いてみましょう。
ハウスメーカーによっては、断熱性能の高い樹脂サッシや、断熱浴槽が標準仕様のところもあります。
標準仕様で建てても、理想の家になるかはとても大事です。
2.モデルハウスの坪単価と、標準仕様の坪単価を聞こう!
標準仕様と特別仕様の違いは、住まいの満足度にも影響しますが、建築費用にも反映されてきます。
建築費用は、そのまま予算にも関係してきます。
建築費用を大まかにつかむためには、坪単価をベースに考えると良いです。

ABC / PIXTA(ピクスタ)
「このモデルハウスの坪単価と、標準仕様の坪単価はどのくらいですか?」と聞いてみましょう。
その際、建物本体工事のみでなく、キッチンやユニットバス等の設備まで含めた坪単価を聞いてみましょう。
例えば、モデルハウスの坪単価が150万円、標準仕様の坪単価が100万円で、計画している自宅が40坪の場合、
自宅をこのモデルハウスと同じ仕様で建てるには 150万円×40坪=6,000万円
自宅を標準仕様で建てるには 100万円×40坪=4,000万円
この値段の差が大きいほど、標準仕様の住宅は、モデルハウスとは程遠いものとなってきます。
ざっくりとした計算ですが、イメージはつかみやすいと思います。
3.モデルハウスの構造を聞こう!

極楽蜻蛉 / PIXTA(ピクスタ)
モデルハウスがRC造なのか鉄骨造なのか、または木造かなどの構造は必ず確認しておきましょう。
構造の違いは、耐久性や居住性能にも影響してきますが、地震保険や火災保険料にも影響してきます。
一般的な木造住宅は、火災保険料や地震保険料の割引が受けられません。
そのため、火災保険などの保険料が木造と非木造(鉄筋コンクリート造または鉄骨造など)とでは、30年で100万円以上保険料が違ってくる場合があります。
もし木造を選びたい場合は、省令準耐火構造など、火災保険などの割引がされる構造を選びましょう。
4.天井高を見よう!

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意外に見落としがちですが、各ハウスメーカーによって標準天井高が違っています。
2400mmから2600mmが一般的ですが、特別仕様で3000mm確保しているハウスメーカーもあります。
天井高は開放感を生みますが、その分光熱費もかかります。
また高い天井は、暖い空気がたまりやすく、ファンなどで空気をまわす必要も出てきます。
天井高は好き嫌いによるところが大きいので、自分好みの天井高を見つけましょう。
5.断熱材の厚さを見よう!

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断熱材とは、壁や床や天井に入っているもので、家の中の温度を一定に保つことができる、すぐれた建築材料です。
温度を保てるということで光熱費の軽減にもなりますし、高血圧や心臓などの循環器系の疾患も防げるという報告もあります。
断熱材がきちんと入っていれば、結露も防げ、アレルギー疾患等の予防にもなります。
この断熱材ですが、ハウスメーカーによって厚みや種類が違っています。
どの断熱材が良いかは、簡単には比べられませんが「断熱性能等級4」という住宅性能評価の最高ランクを獲得しているものをオススメいたします。

mush / PIXTA(ピクスタ)
いかがでしたか?
GWは住宅展示場のイベントも多く、お出かけするには良い時期ですね。
家づくりを検討中の方は、今回お話ししたポイントを参考にモデルハウスめぐりを楽しんでください。
(しかまのりこ)