無印良品週間で買う? 買わない? 「アクリルの収納」を徹底検証しました!
無印良品週間がはじまりましたね。
いつもよりちょっとお得だから、購買意欲をそそられます。
新年度のあわただしさが少し落ち着くこの時期に、家の収納を見直そうとされている方にもいいタイミングです。
無印良品の人気商品のひとつ、「アクリルの収納」について、整理収納アドバイザーのトノエルが、無印良品の小物収納用品を徹底的に検証してみました。
今回は、良品計画さんの本社に伺い、ステーショナリー部門の開発責任者の方にも直接取材をしてきました!
「アクリルってなに?」という素朴な疑問から、「こんな収納には向いてない!」という、際どい意見まで、ここでしか聞けないお話も。
特に収納用品は、頻繁に買い替えるようなモノではないので、慎重に選びたいものです。ぜひ、参考にしてみてください。
そもそも、アクリルってなに?無印良品のアクリル収納ってどんなモノがあるの?
アクリルは、ガラスのように透明度が高く、それでいてガラスよりも強く割れにくい特性のある樹脂です。
その特性をいかして、レンズや水槽などに使われることもあるそう。
無印良品では、30年以上前からこの素材を使った商品を販売されていて、代表的な素材のひとつになっています。
2018年版のパンフレットに掲載してあるアクリル収納のアイテムを数えると、全部で37種類。
無印良品の小物収納用品のなかでは、一番多い商品展開になっているそうです。
アクリルの収納は、どんなモノの収納や、どんな人に向いているの?
透明で、高級感のあるアクリルの収納は、収納用品ながらそれ自体が美しいですよね。
それもそのはず、無印良品のアクリル収納は、清潔感を演出したい洗面室やトイレなどでの使用を第一に想定して商品開発をされているそうなんです。
もちろん使う人にゆだねて余白を残しているので、デスク上の収納やリビングまわりなど、どこで使ってもらってもしっくりくるようにデザインされているとのこと。
また、種類が豊富にあるので、収納したいモノに合わせてアイテムを選べるうえ、スッキリと並べられるように統一感のあるサイズ展開になっているそうです。
見ていて楽しいカラフルな裁縫道具。色や素材にこだわって集めた統一感ある文房具。そんなモノの収納に向いているのではないでしょうか。
別売りの「ベロア内箱仕切」を使って、アクセサリーや時計、万年筆などの大切なコレクションを収納するのも素敵ですね。
とにかく、飾るように収納して、ディスプレイを楽しみたいという人に向いている収納用品です。
アクリルの収納は、こんなモノの収納や、こんな人には向いていない!
透明で、どこに何があるか一目瞭然のアクリルの収納。
つまり、見られたくないモノもよく見えてしまいます。
例えば、輪ゴムやつまようじ、薬などの生活感あふれるモノ。隠しておきたい印鑑や通帳などの貴重品。色も形も統一感のない雑多なモノ。
これらのモノの収納には、向いていないのではないでしょうか。
また、アクリル樹脂自体がもともと傷が付きやすい素材のため、鋭利なモノの収納には向いていないのです。
また、素材の特性上、そこそこ重くて硬く、角ばっていることもあり、持ち運びには向いていません。
特に小さいお子様の使用は推奨されていないとのことですので、注意が必要です。
それと、正直なところ、すこし高価ですよね。
無印良品の商品で比較しても、アクリル小物収納が6段で2,990円なのに対して、ポリプロピレン小物収納は6段で2,490円。
サイズを確認するとポリプロピレン小物収納のほうが大きいのに、この価格差があります。
もちろん、素材自体の価格差や加工にかかる手間ひまがあり、高級なのには訳があるので、仕方のないことですが。
収納用品にはできるだけお金をかけたくない、その扱いにまで気を使っていられないという人には、向いていないのかもしれません。
明日、お店で確認したくなる!? アクリル収納の豆知識3つ
【豆知識1】サイズの基準は「17㎝」
パンフレットでもアクリル収納の最初に載っている「重なるアクリルケース」シリーズ。
このシリーズが販売される前に「重ならない」アクリルケースを販売されていたそう。
この重ならないアクリルケース3段の奥行17㎝を基準にして、そのほかの商品もサイズが決められているものが多いとのこと。
パンフレットを眺めると、奥行や幅が17cmか17.5cmの商品が多くあります。
なるほど、形の違うアイテムを並べたときにスッキリとした見た目になるのには、サイズに統一感があるからなんですね。
【豆知識2】底に傷が付かない工夫
もともと傷が付きやすいアクリル素材。擦ると白く筋が入り、せっかくの透明感が台無しになってしまいます。
そこで、一番擦れやすい底の面が床につかないよう、底に突起があったり、底の角に貼るためのシールが付属されていたりと工夫が施されています。
また、引出し状の商品は、外枠と内箱が擦れないようにレールがあります。
【豆知識3】アクリル板の貼り合わせは手作業で
アイテムによっては、切ったアクリル板を接着剤で貼り合わせて成形されているモノも。
その作業はすべて人の手で行われているそう。狂うことなく接着するためには、高度な技術が必要なんだそうです。
いかがでしたか?
大人気の無印良品。
有名ブロガーやインスタグラマーのみなさんから、次々にオススメされると、何がいいのかわからないけど、とりあえず買ってみようかな!という気になってしまいますよね。
だけど、食品のように腐ったり、電化製品のように作動しなくなったりするようなモノではないからこそ、気に入らないからと気軽に買い替えにくいのが収納用品。
この記事が、あなたの家にピッタリの収納用品を見つけるためのヒントになればうれしいです。
今回は、無印良品のアクリルの小物収納用品を徹底検証しました。
次回は、こちらも大人気商品の、ポリプロピレン素材のファイルボックスを検証していきます。
整理収納アドバイザーのトノエルでした。
【参考】無印良品