吹き抜け&リビング階段な夏暑くて冬寒い。メリットは案外少ない!?【後悔しない家づくり】

イグのマスタ / PIXTA(ピクスタ)
間取りの打ち合わせ段階だったわが家。当初は「リビング階段がいい!」と思っていました。
これは「なんとなく世間でリビング階段が流行っているから」であったり「リビング階段のお家をよく見かける」など、かなり曖昧な理由で希望していました。
間取りの打ち合わせが進むにつれて「よくよく考えると、リビング階段って必要ではないかも?」「むしろ、リビング階段にしない方がいいのでは…?」という考えに変わってきました。
なぜこのような考えに変わったのか。「わが家の場合」の考え方なので、賛否両論あるかとは思いますが…。
今回は「リビング階段」についてお話ししたいと思います!
リビング階段のメリットは案外少ない?

kai / PIXTA(ピクスタ)
まず結論からお話すると、わが家のように「なんとなくリビング階段って憧れるよねー!」っていう理由だけでリビング階段を採用するのは危険です!
もちろん人気なだけあってリビング階段にはメリットもありますが、考えられるデメリットもたくさんあります。
例えば、担当の営業さんにも散々「リビング階段は、本当にリビングが寒いと感じると思いますけどいいんですね?」と言われていました。
それでも「大丈夫です!」と、なんの根拠もなくリビング階段採用の方向だったのですが、よく考えたら、階段から冷気が降りてきてリビングが寒いのは、全然大丈夫じゃないです!
何をどう大丈夫だと思ったのか…たぶん、そこで「生活するイメージ」が全くできていなかったんですよね。
夫婦共に寒がりなので、リビングが寒いなんて耐えられません!
もちろん、全館空調などの設備が整ったお家であれば話は別だと思います。
状況によるとは思いますが、リビング階段はどう頑張っても冷気がリビングに降りてくるので、熱効率は必ず悪くなります。
独立階段のメリット、デメリットは?
そして当時、ちゃんと向き合うために、色々と調べました。まず「独立階段」のメリット&デメリットから。

PHOTO NAOKI / PIXTA(ピクスタ)
【メリット】
- 料理の臭いが2階に上がらない
- 家族のプライバシーが保たれる
- 子どもの独立性が高まる
- 熱効率が良い
- 2階に音が響きにくい
【デメリット】
- 階段スペースが閉鎖的で暗くなる場合がある
- 2階で子どもが何をしているか分かりにくい
- 廊下や階段スペースの確保が必要になる
リビング階段のメリット、デメリットは?

Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)
【メリット】
- 上下階のコミュニケーションがとりやすい
- 廊下などのスペースをリビングに使える
- 家族の気配を感じられる
- 子どもが帰宅してリビングを通らないと子ども部屋に行けない
【デメリット】
- 冷暖房効率が悪い
- 料理の臭いが2階まで広がる
- 子どもの友達が遊びにくると、必ずリビングを通らなければならない
ライフスタイルによって、感じ方は違ってくると思いますが、一般的にはこんな感じのメリットデメリットが多いです。
わが家がリビング階段を採用しなかった理由
わが家がリビング階段を希望していた理由の中で、一番大きかったのは「将来子どもができたら、リビングを通らないと自分の部屋に行けないように」というベタな理由からでした。
よく見かけるじゃないですか、リビングを通って親とコミュニケーションを取れるお家のほうがよい子に育つとか、グレないとか。
確かに帰宅後、自分の部屋に直行して家族の会話が少なくなるということも心配ですが、それってもう家庭の問題というか、「リビング階段があるから!ないから!」っていう問題ではないと思うわけです。
だって、昔はリビング階段とか主流じゃなかったわけですが…じゃあ独立階段のお家の子どもは全員グレていたのか?って、そんなわけないですし。
要は、リビング階段どうこうの問題ではなくて、そういう家庭にしなければいいだけの話なのではないでしょうか?
まぁ、実際はそれが難しいのでしょうけれども。
わが家は、リビング階段にするメリットが見つからなかったので、あっさりとリビング階段を採用するのはやめました!
リビング階段検討中の方へ
と、リビング階段についてアレコレと書きましたが、決してリビング階段を批判しているわけではありません!
- おしゃれな吹き抜けリビング階段が憧れ
- 全館空調なので光熱費は気にしない
- リビング階段による寒さも平気
という明確な理由があるのであれば、リビング階段はとても魅力的なものだと思います。
私も広い家を建てられるのであれば、開放感あふれるリビング吹き抜け&リビング階段に憧れます。
でも、わが家のように「子育てにはリビング階段の方がいい!」という理由だけで、リビング階段を採用しようとされている方は、もう一度考え直してみてもいいんじゃないかなーと思います。
子育てで「階段が間取りのどこにあるか」なんて、ほんの小さな事で、大事な事はもっと他にもたくさんあるのではないか?と思います。