心理学を応用した片付け習慣

衣替えを最速で終わらせる方法!心理学を応用した片付け習慣・その16

9月に入ってもまだまだ暑い日は続きますが、百貨店やショッピングモールでは秋物が並び始めています。

タンスやクローゼットの衣替えを意識され始めている方も多いのではないでしょうか。

せっかく衣替えをするのであれば、片付け習慣を身につけるためのステップにしてみてはいかがでしょう?

今日は「衣替えに何時間かかるか」という身近な事例に使える、ジャック・ソールとジョシュア・クレイマンの実験をご紹介します。

「衣替えは思ったより時間がかかる…」と、いつも思っていませんか?

衣替えをはじめ、片付けをしようと思った時に「どのくらい時間がかかるか」を予測することはとても大事です。

衣替え

SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)

よくあるのは、「だいたい○〜○時間くらいかな」というものではないでしょうか。

ところが実際に片付けを始めてみると、なかなか思っていた通りの時間では終わらないことも多いですよね。

これは予測が甘いのでしょうか? それとも、片付けが下手なだけなのでしょうか?

 

時間がかかってしまう原因は「予測の立て方」にあった!

パッと思いついた「○〜○時間くらいで終わるかな」という予測では不十分であり、違う方法で予測を立てる必要があります。

時間を見る

EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

それを証明している、先にご紹介した2名の心理学者による実験をご紹介しましょう。

実験では、被験者を2つのグループに分けます。

そして有名女優が出演する映画の興行収入を、各グループに予測してもらいます。

ハリウッド

alfataro / PIXTA(ピクスタ)

  • Aグループ…「〇〇〜〇〇ドルの間」と答てもらう
  • Bグループ…「最低でも〇〇ドル、最高で〇〇ドル」と答えてもらう

少し考えると分かりますが、この2つのグループは実質的には同じ内容を言葉を変えて答えているだけです。

 

言葉を変えるだけで、結果もここまで変わる!

「〇〇〜〇〇ドルの間」と答てもらったAグループの正答率は61%でした。

そして「最悪でも〇〇ドル、最高で〇〇ドル」と答えてもらったBグループの正答率は、なんと96%まで高くなったのです。

ドル

Pineapple Studio / PIXTA(ピクスタ)

答え方の言葉を少し変えただけで、ほぼ全員が正解の興行収入を予測の範囲に含めることができました。

実際に考えている内容自体は同じにもかかわらず、言葉の使い方ひとつで大きな差がつくことが分かったのです。

 

この実験結果を、さらに一歩踏み込んで活かすには?

衣替えについて考えてみると、「最短でも○時間、最長で○時間はかかる」と予測を立てるということになります。

この時、あなたは瞬時にいろいろな状況を想定することでしょう。

衣替えの最中に友達から電話がかかってくるかもしれませんし、急な買い物を思い出すかもしれません。

電話

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

服が好きな方なら、鏡を使って一人ファッションショーを始めてしまうかもしれませんね。

こうして少しだけ立ち止まって考えれば、「思ったより長引いてしまった」となる確率はグンと下がります。

 

焦りも減らして、次の片付けに向かう自信にもなる!

しかも「最長で○時間かかる」と予測しているため、そのあとに無理な予定を入れる心配がありません

片付けの最中で「もうこんな時間!? 早く行かなきゃ!」と焦った経験があるのは、きっと筆者だけではないはずです(笑)。

衣替え

SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)

「最短でも○時間、最長で○時間はかかる」という予測の立て方には、そんな焦りを事前に防止するというメリットもあるんですね。

そして「計画通りに衣替えを終わらせられた」という達成感が、次の片付けに向かうモチベーションの源にもなるのです。

 

【参考】

※ 『図解 モチベーション大百科』(池田貴将・著)