細かいパーツまで自分たちで決めていかなければならないのが大変でもあり、楽しくもあるリノベーション。
その中でも楽しみにしていたのが、ドアです。
ドアは部屋のアクセントにもなるし、インテリアにもなるし、選び甲斐がありますよね。
とくに我が家はシンプルな間取なので、床や壁、照明、建具などでインテリア性を高めたいと目論んでいました。
中でもドアというのはかなりインテリアとしてのウエイトが大きいのではないかと思います。
デザインや素材によってバリエーションも無限大ですからね。
※ 【自営業の妻、3年かかって家を買う】 今までのシリーズを見てみる
玄関ドアは大きく!家の雰囲気は第一印象で決まる
はじめは、レトロなドアを取り付けたくてアンティークショップや古道具屋さんにお宝探しに行ってみましたが、途中で夫からストップがかかりました。
部屋のど真ん中に設置するドアはふたつとも大きな梁の下にあるので、高さ制限があるというのです。
海外のカッコいいアンティークドアは、縦に長すぎて取り付けられないことがわかりました。
落ち込む私に夫がまたひとこと。
「好きなやつを作ればいい(低予算のやつやけど)」とのこと。
あ、作れるの? ドアってバラ売りされているものを買うんじゃないんだ。
だったら! ということで作っちゃいました。
玄関は、そして玄関ドアは家の第一印象を決めちゃうものですからちょっと面白いものを作りたいと思っていました。
譲れなかったのは、大きさ。
ちょっと大きめのドアを取り付けて、ゆとりを演出したかったのです(本当はジタバタ生きているんですが)。
で、出来上がったのがこのドア。
実はこのドアを見たのは、引越してきたその日です。あまりのデカさにびっくり。
大きいのをとは言ったけど、天井まで届くドアにするなんて……。
でもだんだんこの家のお父さんみたいな存在に見えてきて、とても気に入ってます。
ドアノブもどっしりして見えるのに軽くて、手をかけやすいものを選びました。
確か、雑誌に掲載されていたオシャレなリノベーション物件で見つけて、ネットで必死に探した覚えがあります。
ガラスをはめこんで、部屋の向こうの気配を感じられるドアに
LDKから寝室へ、また洗面所へつながるふたつのドア。これが梁の真下にあるドアです。
私は照明に合わせて真っ黒のドアにしたいと希望していたのですが、夫が大反対。
ということで、木目が残る程度に塗装したドアに仕上がりました。
どちらのドアにも大きさは違いますが、私の強い希望でガラスを入れました。
寝室は将来子ども部屋も兼ねることになるので、向こうにいる子どもの様子が少しでも感じられるドアにしたかったのです。
同じく洗面所へ通じるドアにも縦長のガラスを入れました。
洗面所はお風呂の脱衣所も兼ねているので、人がいる気配を感じられれば誰かがとっさに入ってきて慌てる、なんてことも起こらないはずです。
制限のある中でも、我が家らしいドアを作れる

photo ayako mizutani
希望していた海外のアンティークドアを取り付けることはできませんでしたが、我が家にぴったりのドアを設置することはできたと満足しています。
あふれるほどの資金がある場合は別として、家を作るときには必ず何かしらの制限があるものです。
限られた中でアイデアを絞る作業も家づくりの醍醐味だと気がつくと、前向きになれます。
我が家はシンプルなドアにしましたが、上部をアーチ型にしたり、色をビビッドなものにして部屋の差し色に使うなど、様々な選択肢がありますので、じっくり検討してみてくださいね。