施工契約前に確認すべきポイント5つ【ハウスメーカーに5年勤めて分かった!】
いくつかのハウスメーカーや工務店を比べて、いざ本格的に住まいの打ち合わせ!
なかには、あまり悩まずに直感的にお願いする会社を決める方もいますが、どこか1社に絞るのは、楽なことではありません。
「この会社(営業マン)に家づくりを任せる!」と信頼できてこその契約ですから、契約後の打ち合わせには期待が大きいのではないでしょうか。
契約してみると、当初見積もりしてもらっていた金額よりも数百万円上がっていた!なんてことも少なくありません。
それがきっかけでモメてしまうこともあります。せっかくの楽しい家づくりなのに、悲しい思いはしたくありませんよね。
今回は、契約前に確認しておくポイントを5つご紹介していきます。
ポイント1. 敷地めいっぱいの提案をしてもらえているか?
敷地に対して、建てられる建物の大きさは、建築基準法によって定められています。

よっちゃん必撮仕事人 / PIXTA(ピクスタ)
定められた大きさの最大限まで提案してもらえているのか確認しましょう。
経験談として、当初そんなに広くなくても良いと思っていても、契約後に建築面積を増やしたいという方が多いです。
金額が上がる要素のひとつとして、建築面積が挙げられます。
あらかじめ、マックスの面積で提案してもらいましょう。
ポイント2. 外壁は何を使っているか?
2つ目のポイントは外壁です。
外壁は大きく分けると以下の3つです。
- 吹き付け
- サイディング
- タイル

Good morning / PIXTA(ピクスタ)
金額順に並べていくと、吹き付け<サイディング<タイルとなります。
契約前には気にならなくても、契約後、本格的に打ち合わせをしていると「他人の家の外壁が気になるようになった」という方が多いです。
いざ、もう少しこだわりたい、となったとき、契約前に見積もられていたのが安い外壁材だと、グレードアップしたときに数十万円から多いと200万円ほど上がってしまう恐れもあります。
外壁は面積も大きいため、見積もりを左右してしまう原因となってしまいます。
ポイント3. 契約前にはショールームに行こう
契約後に意外と上がるのが、キッチンやお風呂などの設備関係です。
最低限あれば良いと思っていたけど、契約後の打ち合わせでいざショールームに行くと最新の便利な設備やステキなキッチンなどがたくさん並べてあります。

Ushico / PIXTA(ピクスタ)
そして、ひとつひとつ体験することができるので、「いざ見てみたらこの機能も欲しくなった」「こっちにグレードアップさせたい」と思うようになります。
個々にみていると金額は大きくないのですが、ひとつひとつの積み重ねで、気づいたら50万円以上もアップしていた……なんてこともありうるのです。
ポイント4. 地盤改良費が資金計画に入っているか
地盤改良も費用を左右する要素のひとつです。
もともと所有している土地でしたら、契約前に地盤調査をしてくれる会社もあります。

YNS / PIXTA(ピクスタ)
ですが、土地から購入した場合は、購入後でないと地盤調査をさせてもらえません。
ですから、ある程度想定して見積もっておくことが大切です。
あまりにも地盤が弱いと、地盤改良で160万円かかります。表面だけの改良でも70万〜80万円かかります。
現在は地震のこともあり、国で近辺の地盤の強さや、地盤調査を行った周辺のデータをもらうこともできますが、その土地が絶対に地盤が安全という保障はありません。
ポイント5.工法のグレードを確認しておく
ほとんどの建築会社では、さまざまな工法を用意しています。

happyphoto / PIXTA(ピクスタ)
金額に合わせて工法を選ぶことができます。グレードが高ければ高いほど金額はアップします。
予算の関係で、グレードが高くないものを提案されることがあります。
自分たちが納得した上で選んだのなら良いですが、説明が不十分なままグレードが低いものを提案されていたら、不安になりますよね。
事前にしっかりと、それぞれの工法のメリットとデメリットを説明してもらいましょう。
いかがですか?
家づくりのクレームで多いのは、契約後の金額アップによるものです。
自分たちがそこまでこだわりがなければ、その分減らしていけば良いだけですが、追加となるとどうしても金額が上がります。
家は金額も高いので、余計に気になるところです。
あとでビックリしないためにも、契約前には最低でも今回ご紹介した5つを説明してもらうことをオススメします。