ゴミ分別のルールが管理会社にとって頭痛の種である理由

今回はゴミの分別についてお話します。

先日ニュースで福岡県うきは市の指定ゴミ袋のことが取り上げられていましたが、中央に大きく記名欄があり「お名前は必ずご記入ください」と書かれていたことが話題になっていました。

ゴミ分別のルールを徹底するためのもので「強制ではなく、あくまでお願い」ということですが、住人が地元紙にとまどいの声を寄せたのがきっかけに、賛否の意見が数多く寄せられているといいます。

記名式にした理由

ゴミ収集

YNS / PIXTA(ピクスタ)

福岡県うきは市では「燃えるゴミ」を処理施設で固形燃料に変えていますが、分別が不十分で金属の塊が混入することにより処理施設の破砕機が壊れる事例が過去12回発生し、毎回約50万円かけて部品を交換していました。

「記名式でゴミ出しに責任を持ってもらえば違反の抑止にもなる」ということで導入されたのがこのごゴミ袋です。

記名がなくても分別がなされていれば回収するということですが、ゴミ出しルールに違反していたら市職員が中身をあらため、郵便物などから名前が判明すれば注意を促します。

 

誰がゴミ袋を開けているのか?

シュレッダー

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

テレビでは女性アナウンサーが「ゴミ袋を開けられていたことがあったので、個人情報があるものは必ずシュレッダーにかけている」と発言したことから「誰がゴミ袋を開けているのか?」という方向に話が変化していました。

分別が不十分なゴミ袋は収集してもらえないため、明らかにおかしなゴミ袋があれば管理員は袋を開けて中身を確認するように指示されているのが通例です。

そして収集してもらえるよう分別をし直すのですが、管理員のいない賃貸アパートのような場合は管理会社で行わなければならず、筆者も何回もやりました。

ルールを守らない人に対してはしっかりと注意をしなければならず、分別をし直す際は、郵便物など本人を特定できるような物がないか当然ながら探すことになります。

ゴミ集積所

東北の山親父 / PIXTA(ピクスタ)

これはルール違反をしているゴミ袋に限られ、きちんと分別ができているゴミ袋を管理員が開けるようなことはありません。

従ってプライバシー侵害というようなこととは全く次元の違う問題だと思っています。

 

ゴミ出しのルールは不動産業者にとっても悩ましい

ゴミ収集

ナオ / PIXTA(ピクスタ)

ゴミ出しのルールはそれぞれの自治体ごとに違ってきますが、これが意外と不動産業者泣かせであったりするものです。

生活するうえで重要な内容になるので、以前勤務していた町田市の業者では契約時に必ず所在地のゴミのルールを説明していました。

契約

ふじよ / PIXTA(ピクスタ)

しかし管理物件が町田市、横浜市瀬谷区、相模原市、大和市、藤沢市に点在していたことに加え、同じ町田市であっても市内を走るJR横浜線の南北でルールが違うのです。

契約というものは間違いがあってはいけないので様々な事前チェック項目があるのですが、その中にゴミ出しルールの確認というものも入っていました。

 

今思えば昔はのんびりとしていた

筆者が社会人になるまで過ごしていた多摩市では、かつては市内各所に燃えるゴミと燃えないゴミのダストボックスが置かれ、こちらに入れておけば市が何でも収集してくれました。

不動産業界に転職して最初に配属されたのは川崎市でしたが、何でも燃やせる高性能の焼却炉があったため当時はゴミの分別が緩く、黒いゴミ袋で中身が全然わからない状態で出しても持っていってくれました。

ゴミ

Wellphoto / PIXTA(ピクスタ)

どれも今となっては到底信じることができないことばかりです。

世の流れというのはどうしようもないものがありますが、のんびりとしていた時代が懐かしくもあります。