こんにちは。新宿に注文住宅を建てて暮らしている鳥と申します。
R社との建築条件付きでの設計が始まりましたが、勝手に耐震等級や窓の枚数が決められており、「標準」を外れると「オプション」とされる家づくりに違和感ありまくりの鳥夫婦です。
ローン仮申請のために作った外観図
外観図といえば、ローン仮申請のために作った仮プランの際にもいただいていました。
でも、あの頃はまだ建築条件付きの家づくりについて無知で、ネット上で見ていたようなスタイリッシュな家ができると思っていた頃。
「この外観図って、設計ソフトで自動的に出力されるやつだよね? ローン仮申請のためのイメージ図だよね?」
と本当に当たり前に思い込んでしまっていたのです。
「まさか私達の家がこのようなデザインであるはずがないでしょ。あはは」って……。
そして無事ローンの仮申請が通り、R社と契約を結び、保奈美さん(40代半ばだと思われる女性設計士さん)との家づくりが始まりました。
1か月半もすると、鳥の言いなりの間取り・標準枚数に収められた窓・7枚以上の耐力壁などが加味された平面図(間取図)ができあがってきました。
そしてそれと同時に外観図(パース図)も渡されたのですが……
「えっ……まさか……本当に……この外観……なの……?」
あまりの衝撃に、鳥は言葉を発することができませんでした。
鳥夫婦の希望する外観イメージ
時は少しさかのぼり、保奈美さんと初めてお会いした日。
実は鳥夫婦からマイホームの「希望イメージ集」なるものをお渡ししてあったのです。
それは、鳥が「素敵だな」と感じたネット上の画像を貼って、特徴を明記したもの。
以下が外観についてのページでした。
ここに記載されている通り、外観における鳥の希望は
- シンプルモダン
- 四角い
でした。
白いシンプルな壁に、シンボルのように配置された窓……。今宵もその窓から、家人が今・ここで生きている証の灯がもれ……。道往く人々の心まで点すような、計算された美しさ……。
ここまでは語ってはいませんが、「四角くてシンプルな外観にしてほしい」とは保奈美さんに伝えてありました。

チンク / PIXTA(ピクスタ)
設計部長さんとメールだけで設計したローン仮申請とは違い、今回は正式に保奈美さんと相談しながらの本設計です。
住設機器などは決められた既製品で仕方がないにしろ、デザイン的な面は(既製品などないのだから)希望通りにしてもらえるものと思い込んでいました。
そんな無邪気でバカだった鳥が、保奈美さんから外観図を渡されたときの衝撃をご想像いただけるでしょうか?
さあ……、
保奈美さんから渡された外観図は……、
こちらです!
何? この三流音楽家の髪型のような屋根……。
何? この乳みたいにうつむいた正面の双璧……。
また見るたび脱力したのは、「鳥さんが、四角い外観がご希望とのことなので……」と付けてくれたというこの立ち上がり壁……。
(古い商店街に行くと、この立ち上がり壁のある建物をよく見かける)
建築家物件を見て憧れてつけてもらった「横長の地窓」が、皮肉にも鳥の儚い憧れを思い出させるシンボル窓となってしまいました……。
想像していたイメージとのあまりのギャップに、その日は落ち込みのあまり食欲をなくしてしまいました。
(鳥)