「マイソク」「現況優先」ってどういう意味?

賃貸、売買に関わらず物件探しをしているときに不動産業者さんから渡される物件概要(価格、所在地、交通、面積、法令上の制限等)が記載された資料は、不動産用語で「マイソク」と呼ばれています。

このマイソクという呼称は、不動産物件情報のプラットフォームとして、その先駆者となった広告会社の名前がその由来となっています。

実はこのマイソク、そもそも不動産業者間の情報交換ツールであり、一般消費者に公開する広告ではありません。

一般消費者に公開される不動産の広告に表示される項目内容や表現には、とても厳しい制限やルールが課せられているのですが、マイソクは不動産業者間の情報交換ツールのため、その広告ルールが適用されません。

そのため、マイソクには広告との差や、注意しなければならない点がありますので、そのチェックするポイントを解説します。

和室の畳(帖)数表記に注意!

たたみ

Happiness* / PIXTA(ピクスタ)

和室の広さを表す単位が平米数で表記されていればその広さはほぼ正確です。

しかしその広さが「4.5帖」とか「6帖」のように、畳数で表記されている場合は注意が必要です。

実は、和室に畳を敷く場合、業者はその部屋の形や施主の注文に合わせて畳を加工して敷き詰める場合が多いのです。

実際には4帖相当の部屋に4.5枚の畳を敷く場合もありますし、4.5帖相当の部屋に6枚の畳を敷くこともあります。

マイソクに記載されている間取り図が設計図書などに基づいて作成されたものならば正確な広さを示していますが、物件担当者がその部屋を目視して間取図を作成しているような場合は、実際に敷かれている畳数を記載している可能性もあります。

物件を見学する際は、敷かれている畳の数よりも実際の寸法をチェックしてください。

 

図面の上が北、とは限りません!

不動産チラシ

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

地図などを図面に表記する場合、その図面の上方向が北になるのが一般的であるため、マイソクを見ているときも上方向が北、下方向が南だと思ってしまいがちです。

しかし、マイソクに間取り図や地形図を表記する場合、北側を上にしなければならないというルールはありません。

マイソクのどこかに方位を示すマークや記号を探してみてください。

これまで南向きだと思っていた部屋や土地が「北向きだった……」なんていうことも珍しくありません。

ちなみに、マイソクには方位を記載しなければならないというルールもありませんので、記載がない場合は物件を紹介してくれた不動産業者に確認してみてください。

 

現況優先って、どういう意味?

室内

よっし / PIXTA(ピクスタ)

マイソクには現況優先という言葉が記載されている場合があります。

これは「マイソクに記載された内容と現況が違うなら現況が優先です」という意味なのですが、言い換えれば「マイソクの記載内容は間違っている場合がある」ということでもあります。

この「マイソクと現況が違う」ことは少なくありません。

このことが大きなトラブルに繋がる場合もありますので、物件を見学に行かれる際は、マイソクと現況に違いがあるかどうかをしっかりチェックしてください。

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

マイソクは一般消費者向けの広告ではありませんが、不動産業者がマイソクをコピーして一般消費者に手渡した瞬間、マイソクは厳格なルールが定められた「広告」に変化します。

そのため、マイソクの制作側も、それを利用する不動産業者側もマイソクに記載する内容を少しづつ「広告」に近付けてはいますが、その差はまだあるようです。

1枚の紙に物件情報がギュッと凝縮されたマイソクは「住まい選び」に役立つ便利なツールです。

マイソクの特性を理解し、ぜひ良い住まい選びに役立ててください!