ハウスメーカー、工務店…家づくりのパートナー選び、ここに気を付けて!

こだわりの注文住宅を建てたいけど、「どんなことに気をつけたらいいの?」「そもそも注文住宅は自分に向いているの?」など、分からないことだらけ…。

そこで、注文住宅についての様々な疑問を、実際に注文住宅を手がける設計事務所の代表者に聞いてみました!

今回、ご協力いただいたのは、甲斐建築設計(東京都町田市)の代表を務める甲斐裕規さん。

甲斐さんは大手ハウスメーカーに10年間勤務した経歴もお持ちで、その当時の経験についても色々伺ってみました。

ハウスメーカーで建てる人は何を求めている?

ハウスメーカー時代に多かったお客様の要望などを教えてください。

「圧倒的に多かったのは、“収納を多く取りたい”でしたね。次が家事動線。“洗面室に洗濯機を設置するより、洗濯物を干す階に洗濯機を設置したい”など、家事動線に対するこだわりのご要望も多くありました」

甲斐さん

今回取材にご協力いただいた甲斐さん

「子ども部屋は各自欲しいけど狭くてOK、勉強はリビングでするので広いLDに大きめのダイニングテーブルを置きたい、などの声も多く聞かれました」

 

ハウスメーカーで注文住宅を建てる場合どんなことに注意すべき?

マイホーム

norinori303 / PIXTA(ピクスタ)

「メーカーによってはお客様と設計のセッションが少ないところもあるようなので、営業マンだけではなくデザイナーが入って打ち合わせしていただけるメーカーさんを選んだ方が良いかと思います」

 

ハウスメーカーで注文住宅を建てているのはどんな人が多い?

マイホーム

akey / PIXTA(ピクスタ)

「建築の専門的なことよりも、ハウスメーカーに対する安心と信頼を優先される方が多かったような気がします。地元工務店と競合する事は少なく、現在もその感じは変わっていないように思います。現在、当社を検討いただくお客様もハウスメーカーさんと競合するケースはほとんどありません」

 

ハウスメーカーと地元工務店の違いについて

建築中

YUMIK / PIXTA(ピクスタ)

ハウスメーカー時代のお客様と、現在の設計事務所のお客様では要望などに違いはありますか?

「まず共通しているのは、建築基準法の改正や地震等の影響から、耐震性能や断熱性能などを注視されるお客様が多くなっているのを感じます。ハウスメーカーは住宅性能の実験などを行い、その計測結果をカタログ化し根拠を示すことで地元工務店等との差別化を図っていますが、ここ数年で建材(サッシ、ガラスなど)の性能が飛躍的に向上した事もあり、地元工務店の造る住宅もその性能(耐震、断熱等)に遜色は少なくなっているように思います」

断熱材

ZEAL / PIXTA(ピクスタ)

「その様な背景もあると思うのですが、当社に相談に来られるお客様は、予算と相談しながら“この予算で何々ハウスさんみたいな家にしたい“というお客様であったり、“耐震、断熱はもちろん薪ストーブを入れて、一部に大谷石を使ったり古材を利用したカフェのようなリビングを作りたい“など、限られた予算の中でこだわった部分を住まいに取り入れたいというお客様が多いです」

薪ストーブ

chikaphotograph / PIXTA(ピクスタ)

 

注文住宅を手がけるうえで大事にしていることは?

設計者

Komaer / PIXTA(ピクスタ)

「最近は雑誌、インターネットなどで十分研究し、イメージがある程度固まっているお客様が多いので、プランニング段階で細かい部分の提案を大事にしています。

間取を立体にしたときのイメージはしにくいので、“この空間に棚を設置しませんか“とか“この隙間に小窓をつけませんか“といった、空間や採光に対する提案や、“この扉は冬場しか開閉しないので引き違い戸にしましょう“など、実生活での利便性をプランニングの段階で提案するようにしています。

私の好みを提案していると言われればそうかも知れませんが(笑)、設計事務所ごとの違いや特色ってそういう所なのかもしれません」

マイホーム

さるとびサスケ / PIXTA

さまざまな夢をつめこんでつくる注文住宅。

ハウスメーカーに依頼するか、設計事務所に設計・監理を依頼するか、設計施工を一括して地元の工務店に依頼するか、選択肢はさまざまです。

それぞれの特徴を理解し、理想の住まいづくりを楽しんでください!

 

【取材協力】甲斐裕規さん

注文住宅の設計・監理を手がける甲斐建築設計の代表。各種不動産の管理、売買、仲介などを行う不動産管理センター マルシャン(株式会社マルシャン)の代表も務める。