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新宿に建売住宅の値段で注文住宅を建てて住んでいます

「一式見積り」って何なのさ?【新宿に建売住宅の値段で注文住宅を建てて住んでいます】

こんにちは。新宿に注文住宅を建てて暮らしている鳥と申します。

R社との建築条件付きの家づくりが始まって以来、安心材料がひとつも出てこない状況に、ただただ追い詰められていった鳥夫婦です……。

設計・施工業者との関係図

マイホームの建て方で最も多い形って、ハウスメーカー(HM)や工務店と契約し、設計・施工の両方を一括で請け負ってもらう形ですよね。

図表

また先に書いてしまいますが、鳥夫婦が最終的に採用できたのは、設計事務所に設計を依頼し、工務店に施工してもらう形でした。

図表

そしてR社との建築条件付きの家づくりはちょっと特殊で、以下のようにR社が間に立っている形です。

図表

だから鳥夫婦はこれまで一度も施工のT社と接触したことがなかったのです。

しかし、ある日コンサルさんから「住設機器なども実際に目で見て触った方が良いですよ。”積極的でうるさい施主だ”という印象を持たせる方が良いので、ぜひT社のショールームに行かれたらどうでしょう」というアドバイスを受けました。

追い詰められていた鳥夫婦は、さっそく保奈美さん(40代半ばだと思われる女性設計士さん)に頼み、T社に訪問しました。

 

自分たちの家なのに情報を秘密にされるって…

鳥

T社は直接施主からの依頼(B to C)も受ける工務店ですが、今回はR社が依頼主である「B to B」のお仕事。

対応してくれたT社の営業くんも「B to B」部署所属でした。

営業くんに案内されながらショールームで住設機器を見学し、今回の仕様についても説明してもらいました。

そしてある程度会話が進んだところで、鳥夫が質問しました。

「あの一式見積りというものが、どうも私達一般人には受け入れがたいのですが……。R社とどのような契約の仕方をされているのですか? やはり坪単価で話をつけているのでしょうか?」

見積書

↑以前の記事に掲載した見積書の再掲です

営業くん 「そうですね……確かにそう思われるのはごもっともだと思うのですが、業界的にそういうやり方でして……。今回はこれこれこういう仕様で坪単価いくら、という契約の仕方なんです。逆に一から見積もったらとても金額が高くなってしまうと思いますよ」

鳥夫 「それはちょっと困った話ですね……。でも我々としても、あの一式見積書ではちょっと……。厳密なものではなくても、大体でも良いので、なんとか詳細見積書をいただきたいのですがねー」

営業くん 「うーん……。保奈美さんと相談してみますね」

鳥夫 「営業くんは、我々がR社から提示されている坪単価はご存じですか? ぶっちゃけ、御社とR社では坪単価いくらで契約しているのでしょうか(笑)?」

営業くん 「それはちょっと答えられないですね(笑)。あと保奈美さんから鳥夫婦さんにいくらで提示されているのかは、こちらは存じておりません

なんかこの関係性に違和感……。

なんでうちの家なのに情報を開示されないの?

うちの家じゃなくてR社の家みたいに感じるのは鳥がおかしいの?

 

照明の数さえも標準超えるとオプション!

鳥

鳥 「最初R社さんは別の工務店さんを検討されてましたが、最終的に御社に決まりましたよね? 最終的に御社に決まった理由は何でしょうか?」

営業くん 「その工務店さんのお話は聞いていませんでしたが、そうですねー……、うちは坪単価が低い割に標準仕様が豪華なんですよ。私は前職も今と同じ仕事をしていたのですが、T社に転職してきたとき、”え、ここまで付くの?”って驚いたんですよ。例えば今回の坪単価だと、他の工務店では絶対に食洗器は付かないですね!」

でも私達に提示されている坪単価は、R社がたんまり上乗せした後のものでしょ……。

いくらT社が安く提供してくれたってR社が儲かるだけじゃん……

鳥

せっかく営業くんに付き合ってもらったのですが、鳥夫婦が「このまま素直にR社とT社に建ててもらおう」という気持ちになることはありませんでした。

むしろ営業くんとの会話の中で「照明の数も”標準”があり、超えるとオプション」ということを知ってしまい……。

「我が家の設計テーマは”ランプの点る家”にしよう!」などと考えるほど照明にこだわろうと思っていた鳥には、さらに萎える結果となりました……。

 

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