耐震等級3を取れない…意外な落とし穴って?【ハウスメーカーに5年勤めて分かった!】

災害などで建物が損害を受けたり、倒壊してしまったときに降りるのが火災保険です。

いつ起きるかわからない災害ですが、火災保険に加入する人は多いのではないでしょうか?

地域によっては、月々の保険料の負担が重くなることもあります。

その保険料を軽減してくれる様々な割引制度があるのはご存じでしょうか?

耐震等級が高い建物ほど保険料が安くなります。

ただハウスメーカーで建てる際、この耐震等級について気を付けなければいけないことがあります。

今回は、耐震等級による割引制度とその注意点についてご紹介していきたいと思います。

耐震等級とその基準

地震速報

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

そもそも耐震等級とは何なのか? それは何を基準にしたものなのかを解説します。

耐震等級とは、住宅性能表示制度に基づき、住宅の等級をランク付けしたものです。

どのようにランク付けされているかというと、耐震等級1、2、3に分けられており、耐震等級3が1番高いランクとなっています。

その基準をそれぞれ見ていくと、以下のようにランク付けされています。

  • 耐震等級1 新耐震基準を満たしていること(震度6強から震度7の地震でも倒壊しないレベル)
  • 耐震等級2 耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられること
  • 耐震等級3 耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられること

 

耐震等級の割引率

家とお金

freeangle / PIXTA(ピクスタ)

耐震等級によって、どの程度割引率が異なるのかをみていきましょう。

2014年7月1日以降の始期契約だと以下の通りです。

  • 耐震等級3 50%
  • 耐震等級2 30%
  • 耐震等級1 10%

耐震等級3だと保険料が50%も割引されます。半額ですからとても大きいですよね。

ですが、この耐震等級を取るために注意しなくてはいけないことがあります。

それらを次に説明していきます。

 

耐震等級3を取りたかったはずなのに…

新築住宅

めがねトンボ / PIXTA(ピクスタ)

地震の揺れに対する強さをアピールしているハウスメーカーが多く、ハウスメーカーで建てれば必ず耐震等級3を取れるのではないかと思ってしまう方が多くいらっしゃいます。

耐震等級は上述したように、住宅性能表示制度に基づいたもので、それを満たしていなければ耐震等級3を取ることができません。

場合によって1階と2階の壁の配置や窓、扉などの開口部の関係で耐震等級2と見なされてしまうことがあり、基準に満たしていないと割引制度については不利になってしまいます。

 

設計段階から耐震等級3を取りたいと伝えよう

火災保険

CORA / PIXTA(ピクスタ)

いざ家を建てて、火災保険に加入しようとしたら「耐震等級2です」と言われたら、「なぜ?」と不安になってしまいますよね。

建ててからでは、つくり直すことは不可能です。

ですから、間取りをお願いする前からあらかじめ「耐震等級3を取りたい」ということをはっきりと伝えておきましょう。

そうすれば請け負う会社は耐震等級3が取れるように設計段階から構造計算などをして、取れるようにしてくれます。

 

耐震等級についてのまとめ

新築住宅

イグのマスタ / PIXTA(ピクスタ)

火災保険の耐震等級の注意点についてご紹介していきましたが、いかがでしたか?

耐震等級3を取れないからといって、決してその建物が弱いということはありません。

ですが、せっかくもらえる割引制度が思わぬところで不利になってしまうのは避けたいですよね。

火災保険以外にも加入している保険は他にもあると思いますので、保険料はバカになりません。

だからこそ利用できる割引制度はフルで活用したいところです。

メーカーの営業さんが建物が強いと言っているから耐震等級3を取れるだろう、と思い込まず、念のため伝えておくことが後で後悔しないためにも大切です。

耐震等級の割引制度は火災保険だけでなく、地震保険に加入する場合にも適用されるものですので、今回ご紹介した点について注意しておきましょう。

 

【参考】

※ 一般社団法人 住宅性能評価・表示協会

※ 東京海上日動 保険料と割引制度