一級建築士に聞く

一級建築士に聞く!「着替える場所」はどこが最適?

家に帰ると、たいていの方は部屋着に着替えるかと思います。

リラックスできる服装になり、オンとオフを切り替える行為です。

では、どこで部屋着に着替えるかというと、それぞれのご家庭によって違うことでしょう。

私はその違いを家づくりの打ち合わせを行うことでいつも気づかされます。

でも、家族の中ではそれが当たり前。知らないうちにルールができあがっています。

新しく家づくりを行う上で、「着替える場所を家族で決めてしまおう」というご家族もいらしたりします。

今回は、その着替えるというオン、オフ切り替えの場所の選択肢や部屋との関係を、3つの事例をふまえながらお伝えしたいと思います。

1. 個人の部屋の場合

パジャマ

Satoshi KOHNO / PIXTA(ピクスタ)

衣類はそれぞれの部屋に置いて管理して、個人個人がそこで着替えるという場合が一番多いかと思います。

家に帰ってきて、まず自分の部屋に荷物を置いて、そこで着替えをします。

部屋に造り付けた(もしくは置いた)収納を開けて衣服を取り出してリラックスモードに切り替えます。

個室

 

2. 脱衣・洗面室の場合

サニタリー

naka / PIXTA(ピクスタ)

まずは洗面所に行き、服を脱いで洗濯機に入れ、そのまま入浴したりシャワーを浴びる方もいらっしゃるかと思います。

そこで部屋着になって夕食にのぞむ方もいらっしゃるでしょう。

ここを着替える拠点にしたいとおっしゃっていたお施主さんには、一気に着替えができるよう、タオルなどのほかに、下着や部屋着のストックを収納できるスペースを設計したりしました。

脱衣・洗面室

ご趣味などが関係してくる場合もあります。

海の近くに住んでいらっしゃる方で、サーフィンをほぼ毎日やっている方がいらっしゃいました。

サーフィン

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

その方は庭からお風呂にアクセスし、シャワーを浴びてから洗面室に入り、そこですべて着替えてしまうのです。

その方にとっては、浴室と脱衣・洗面室が玄関のようでした(笑)。

 

3. ウォークインクローゼットの場合

ウォークインクローゼット

KWphoto / PIXTA(ピクスタ)

ウォークインクローゼットのように、衣類のストック場所となっているところを着替えの場所としたい、という方もいらっしゃいます。

自分のお部屋に隣接した使い方や、洗面所に隣接した使い方。

玄関近くにシューズインクローゼットの延長上として隣接している方もいらっしゃいました。

ウォークインクローゼットといっても、その大きさや隣接するお部屋などでスタイルが変わってきます。

ウォークインクローゼット

以上のように、様々な方々のお宅を設計してきましたが、着替えに最適な場所はやはり人それぞれです。

今までの生活習慣や、できればこうしたかったという思いから、着替えをする空間が生まれます。

服をかける

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

家づくりを行う際、ご自分の生活習慣についてなんでもざっくばらんに設計者へお話していただけたらと思います。

設計者側としては、先入観を持たずにお話をお聞きしています。

お施主さんの話を聞くと、「そういえば、そうだよな」という新たな発見を感じながら、自分自身の生活スタイルを改めて考え直す機会にもなったりします。

あなたが今日帰って着替えるところはどこなのか、もう一度とらえ直してみてはいかがでしょうか。