3ステップでOK!おもちゃ収納を子ども自身が決めて実践できる方法・前編
小さな子どもがいるご家庭にとって、どんどん増えるおもちゃや子どもの作品は、悩みの種ですよね。
明らかにゴミと思われるモノでも、勝手に捨てると親子関係に禍根を残す、大問題に発展しかねません。
6歳と3歳を子育て中の整理収納アドバイザートノエルも、数々の失敗を繰り返してまいりました。
その中でたどり着いた、名付けて“子どもが「じぶんできめる」おもちゃ収納大作戦”を2回にわたってご紹介します。
2時間の実践で、スッキリとしたおもちゃ収納をめざしてみませんか?
子どもが「じぶんできめる」ので、大切な物事を選び取る練習にもなりますよ。
実践!3ステップ「考える」→「整理する」→「収納する」
子どもたちの宝物=おもちゃ。その整理収納の方法は子どもも大人も一緒です。
- ステップ1 現状を把握してこれからのことを考える。
- ステップ2 使うモノだけに整理する。
- ステップ3 出し入れしやすく収納する。
このステップを通して収納システムをつくっておくと、日々の片付けがぐんとラクになります。
そして、これを子どもにもわかりやすく表現したのがこちら。
では、この手順を子どもにもわかりやすく実践したわが家の記録をご紹介しましょう。
衝撃のBefore写真! たくさんの子どもたちがあそびに来たときに、家中のおもちゃを総動員→After2時間でスッキリとしたおもちゃ収納を実現します!
ステップ1 これからのことを、かんがえよう!
1-1 どんな部屋をめざすのか考える。
まずは、どこで遊ぶのか、どんなおもちゃを選び、どう収納するのかを子どもと一緒に考えていきます。
そのために、子どもにこんな質問をして、答えを書き出していきましょう。
「ここは なにを する おへや?」
「どうなっていたら うれしい?」
わが家はダイニングの隣の和室を、リビングとキッズスペースとして利用しているので、その部屋について質問しました。
わが家の場合、あそぶ部屋ではあるけれど、くつろぐ部屋でもあるので、畳の上に何もないスッキリとした部屋をめざすことにしました。
1-2 おもちゃ収納大作戦での、大切なお約束。
子どもたちにとって、おもちゃは宝物のようなモノ。
そのおもちゃを「減らす」というのは、当然、嫌なことなんですよね。
これからしようとしていることに、わが子たちは警戒心のかたまりのような顔。
そこで、このタイミングで2つ、大切な約束をしました。
「おもちゃも えほんも すてないよ!」
「ほんとうに あそびたい おもちゃだけ ここの おへやにおくよ!」
この約束は、わが子たちにとっては、とても効果的でした。
それまでの浮かない顔が、ぱーーっと晴れて、ノリノリで大作戦にのぞんでくれました。
1-3 持っているおもちゃを把握する。
次に家にあるおもちゃを見回し、こんな質問をしていきます。
「どんな おもちゃが あるかな?」
子どもが答えたおもちゃを、ジャンルごとに付箋に書き出して、紙に貼っていきます。
普段よく遊んでいるおもちゃはスムーズに答えられるのに、あまり遊んでいないおもちゃは答えられないこともあるかもしれません。
子ども自身も存在を「わすれていた!」というおもちゃがあることに気付くことでしょう。
ステップ2 いるモノを、えらぼう!
2-1 おもちゃの使用頻度に優先順位をつける。
家にあるおもちゃを付箋に書き出す作業に続けて、こんな質問をします。
「これからも あそびたいおもちゃは?」
わが家では普段よく遊んでいるおもちゃを、紙の右側に移動させました。
これで子どもたちも、おもちゃの使用頻度に優先順位をつけることができました。
2-2 整理の基準と、収納プランを決める。
快適に過ごすためには、持っているおもちゃを全部置いておけないという、ということに気付いたわが子たち。
「これからも あそびたい おもちゃ」に選んだおもちゃから「おもちゃばこに はいるだけ」キッズスペースに置くことに決めました。
必ずしも、おもちゃを減らさないといけないわけではありません。
どんな基準でおもちゃを選ぶかは、子どもの発達や性格、置き場所や生活スタイルに合わせて、親子でよく話し合って決めてくださいね。
おもちゃ箱の図を描いて、そのなかにおもちゃの付箋を配置していきます。
「どのたかさが とりだしやすいかな?」
「いちばん よくあそぶのは なに?」
など、声をかけながら一緒に考えると、おもちゃの収納プランができあがります。
2-3 整理の実作業! 全部出す→要るモノを選ぶ。
さあいよいよ、おもちゃの仕分けです。
まずは、おもちゃ箱からおもちゃを全部取り出します。
次に、子どもと一緒に決めた基準で、おもちゃを選んでいきます。
わが家は「これからも あそびたい おもちゃ」に選んだおもちゃから、「おもちゃばこに はいるだけ」選んで、それぞれの箱やラックに入れていきました。
ここで、選ばなかったおもちゃも絵本も「すてないよ!」と約束しているので、子どもたちは安心して本当に遊びたいおもちゃを選ぶことができたようです。
いかがでしたか?
モノの整理収納を行うとき、大人も、子どもも「考える」→「整理する」→「収納する」という手順は同じです。
筆者宅では、おもちゃが増えてきたタイミングで、この方法でおもちゃ収納大作戦を決行しています。
その都度、子どもの選び取るおもちゃが変わっていって、成長も感じられる良い機会になっています。
長くなりましたので、今回ご紹介できなかった「ステップ3 つかいやすくしまおう!」は「自立を促す!子どもが「じぶんできめる」おもちゃ収納大作戦」でご紹介します。
「整える」ほど丁寧じゃなく「トノエル」くらいがちょうどいい。整理収納アドバイザートノエルでした。