真似したい団地リノベーション、築30~40年の物件が魅力的な空間に
団地は、敷地内に公園や緑が多く、スーパーもあったりと、今や子育て世代に人気のリノベーション向き物件として注目されています。
物件価格も手頃なので、思いきり自分らしいリノベーションを実現できるのが魅力です。
団地の間取りは、間仕切り戸や壁で部屋を区切っているつくりが一般的。
この間取りをどのように空間を変え、自分らしい住まいをつくるかが団地リノベの腕の見せ所なのです。
今回は、大きな反響を呼んだ「団地リノベ」の実例を4本まとめてご紹介。
専門家のテクニックで実現!団地リノベで戸建感覚の理想の空間へ
京都府長岡京市、昭和43年築の団地を1,300万円で購入、工事費800万円(税・設計料込み)をかけてリノベーション
団地のほとんどは昭和に建てられた物件で、そのまま住むにはいろいろと不便。
しかし、リノベーションのアイデア次第で、魅力的な空間に生まれ変わります。
Iさん夫妻のリノベーションのこだわりは、庭付きの1階にしたこと。
団地ながら窓から緑を楽しんだりガーデニングをしたりと、戸建て感覚でのびのびと暮らせる空間になりました。
リノベーションは、団地リノベに関する本も出している吉永健一さんに依頼。
また、キッチンは、敬愛するカリスマ主婦・石黒智子さんの厨房を再現し、大満足の仕上がりに。
Iさん夫婦の団地リノベが成功したのは、情報収集や十分な下調べを経て、理想の住まいの形を具体化して考えたからこそ。
仕切りの多い団地を一体感ある空間に生まれ変わらせた、専門家のテクニックに注目です!
犬も大満足!見えない隠し収納のテクニックで開放感のある空間づくり
東京都多摩市、築33年(昭和59年築)の団地を購入。830万円(税・設計費込み、施主支給品は含まず)をかけてリノベーション
Tさん夫婦が物件を選んだ決め手は、高台で眺望が良いことと、ペットの飼育が可であることだったそうです。
リノベーションで施したのは、「浮造り(うづくり)」という床でした。
あまり聞き慣れない床細工の名称ですが、これは表面に凹凸をつけたフローリングのこと。愛犬が走りやすく、足腰への負担が軽くなるようにとの思いが込められています。
もう1つ、Tさん宅のポイントとして注目したいのは、収納がたっぷりあるという点です。
例えば、このパントリー。
収納が多いと物がごちゃついて見えますが、”隠し収納”のテクニックで視覚的にスッキリして見えます。
Tさんのお宅は壁で建物を支えるつくりの団地のため、残さざるを得ない構造壁が多かったそう。
それでも、緻密な計算で作られた機能的な収納は、これからリノベーションを考える人の参考になるはずです!
築46年の団地へ住み替え、壁をなくして棚で間仕切りした広々効果がスゴイ!
築46年物件価格2,400万円の団地を購入、工事費1,000万円(税・設計料込み)をリノベーション
神奈川県横浜市のNさん一家は、2008年に購入した新築マンションから築46年の団地へ、驚きの住み替えを行いました。
「どうしてお金をかけてわざわざ古い物件へ?」と疑問が湧きますが、その理由は“住み心地の良さ”でした。
団地ならではのオープンで明るい雰囲気に惹かれ、空き物件が出ると迷わず購入したのだそう。
壁を取り除き、さっそく部屋全体を大きなワンルームにリノベーション。
リビングと寝室を適度に区切るために用意したのは、収納棚でした。
以前住んでいた新築マンションは80平米でしたが、団地は60平米と狭くなったため、収納をしっかり確保しながら空間を最大限広く利用するために採用したアイデアです。
収納棚を利用した上手な間仕切りの実例を、ぜひチェックしてみてくださいね!
まるでカフェみたい!住み慣れた実家の団地をリノベで大改修
千葉県八千代市、実家でもある築41年の団地をリノベーション。工事費約1,100万円(設計料別)で大改修
実家の団地を受け継ぎ、住み慣れた家をリノベーションでがらりと一新した方もいます。
場所は千葉県八千代市。
まるでオシャレなカフェのようですが、築41年のれっきとした団地の一室です。
広さ78平米の部屋を、工事費約1,100万円(設計料別)で大改修しました。
構造上取り壊せない壁もありましたが、その存在を上手く生かした空間設計は見事です。
漆喰、オーク材、ステンレスなど、素材の持ち味を要所要所で見せながら、遊び心いっぱいにまとめています。
「バーベキューも楽しめるベランダのウッドデッキ」「おこもりできるワークスペース」「ビビッドなカラー使い」など、真似したい空間づくりのテクニックが満載!
インテリアの参考にもなる団地リノベーションの好例です。