約55%が相続先が未確定!「実家の相続」親子のホンネとは?
国土交通省の調査によると、ここ20年で全国の空き家は1.8倍(約820万戸)に増加しています。
空き家のうち、半数が”賃貸用の住宅”であることが明らかになっていますが、その次に多いのが“一戸建ての空き家”なんです。
あなたは、実家の将来について考えたことはありますか?
今回は、”実家の相続”についてのお話です。
誰が実家を相続する?約55%がまで決まっていない!
「旭化成ホームズ株式会社」の「くらしノベーション研究所」が、”被相続人となる親世帯”と”相続人となる子世帯”の「実家の相続に関する意識調査」を実施しました。

Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)
実家の相続について決定している世帯はどれくらいいるのでしょうか?

今の家を誰が相続するか決まっていない
調査によると、親世帯の54.7%が「今の家を誰が相続するか決まっていない」の質問にあてはまると回答しています。
”終活”という言葉を聞くようになって久しいですが、お墓や遺影など自身の人生の最期について準備されている方は多い一方で、実は自宅を誰に相続するかまでは決めていない人が過半数という実態が明るみとなりました。

今の家将来について子どもと話したい
更に、親世帯の実に71.2%が「今後、今の家の将来について子どもと話したい」と回答。

UPRIVER / PIXTA(ピクスタ)
できれば元気なうちに話し合いたいという気持ちはあるものの、誰に相続するか決定していない状態で、”子どもに平等に相続するにはどうしたらいいか”、”家の売却時期”など、複雑な内容が多く、何から話し合えば分からないと感じている親世帯が大多数のようです。
子世帯はトラブルを避けるため、60%以上が親や兄弟と話し合いたい!
では、相続人となる子世帯はどのように考えているのでしょうか?

実家について親や兄弟姉妹と話したい
調査によると、子世帯の63.2%が「今後、実家について親や兄弟と話したい」と回答しています。
”実際に実家の相続について話した”と回答した子世帯は61.8%に上り、将来の実家についての関心は高まっているものの、相続について話し合った内の8割が「今後、実家について親や兄弟と話したい」と回答しています。
決定事項が多く、場合によっては家族であってもトラブルになるケースも珍しくない、”相続問題”。

千和 / PIXTA(ピクスタ)
容易に結論が出せない状況になるということは想像できますよね。
二世帯住宅を発展させた”隣居スタイル”って知ってる?
近年では、従来の二世帯住宅を発展させた、“隣居スタイル”の住宅も形式も増えています。

千和 / PIXTA(ピクスタ)
この”隣居”、建物は1棟で、テラスなどのシェア空間を一部設け、キッチンや玄関、浴室等すべて別々の様式のスタイルが主流(実家の敷地内に別棟を建て親世帯と子世帯が分かれて住むという場合も含む)。
思い出のいっぱい詰まった実家が子世帯も住める住居に生まれ変わる、と考えれば相続も夢のある話に思えてきますよね。
親と同居する場合の住宅の改修は国から補助金や金利の優遇が受けられる制度があるので、
今後”隣居”は空き家対策の1つとして広く受け入れられることを期待します。

ゆふこ / PIXTA(ピクスタ)
夏休み中に実家に帰省したり、家族が集まることの多いこの時期。
実家の将来について家族で話し合ってみるのもいいかもしれませんね。
旭化成ホームズでは、8月31日(金)まで“「実家のこれから」相談会”を全国のヘーベルハウス住宅展示場で開催中です。
会場に来た人には「建替えガイドブック」2冊セットがもらえるそうなので、このような相談会に家族で行ってみるものいいかもしれませんね。
【参考】