2匹の猫と4人家族がのびのび過ごせる家づくり【住まいの設計】

4人家族と2匹の猫がいるS邸は、里山が眺められる約74坪の敷地に建つ2階建て住宅。

縦横の空間活用と棲み分けテクで猫も人間も快適にすごしています。

そのカッコいい!共生住宅をご紹介します。

あえての「線引き」で、仲良くハッピーに!

猫は16歳になるラムネと2歳のコロン。

S邸

クッションにちょこんと座るラムネ

S邸

こちらは凛々しい姿のコロン

以前の家では家族も猫もごちゃ混ぜ暮らし。親密だけどストレスも結構あったと言います。

だから新居では、ある程度猫と人間の棲み分けを意識したそう。

サイトで施工例を見て、透明感ある空間の雰囲気に惹かれて設計を依頼したのが建築家の関本竜太さん。

関本さんはリビングは吹き抜け状で、開放感を楽しみながら家族とペットが一体となる空間としました。

S邸

猫は壁面のステップなどを使って上に上がり、キャットウォークを兼ねた梁を散歩。

高い場所が大好きな習性を生かした設計です。

「行動を様々伝えて形にしてもらいました。ただ『ここを飛び越えた?』『どうやって来たの?』と想定外の動きも多くて驚きます」(夫)。

そうした新鮮な出来事の数々こそ、ペットを飼う醍醐味かもしれませんね。

S邸

梁と柱がダイナミックに交差するS邸。猫はデスクから梁の上に飛び乗り、前進してときに座り込み、さらに2階の床までジャンプ!

「放物線を描いて飛ぶこともあってビックリします」(妻)。

こちらは、2階の梁の上を前進あるのみのコロン。

S邸

 

 

コロンに目をやると自然と米ヒバ張りの勾配天井やハイサイドライトを仰ぐことになり、開放感も味わえます。

 

キッチン回りも猫の自由区。広いカウンターがお気に入り!

オープンなキッチンは対面側がカウンターデスク仕様。時間差で食事をとることも多い夫や長女・次女が、妻と会話を楽しめるスタイルです。

リビングには猫が大好きな爪研ぎ用のポールも備えており(手前右)、ここから2階によじのぼることも!

ポールはインテリアにしっとりと馴染む材質と仕上げ。

関本さんが敬愛する北欧の建築家・デザイナー、アアルトの住宅に対するオマージュでもあるそうです。

S邸

広々としたワークトップの上もコロンの大好きな場所。

真正面に庭を望む位置で、小鳥の動きなどに敏感に反応します。

S邸

 

左写真はキッチンの内側。奥の扉を開けると物置に通じます。右写真は物置内部で、奥のほうに猫たちのトイレが。

「キッチンのすぐ隣なので悩みに悩みましたが、よく目が届き掃除もしやすいので、結果正解でした」(妻)。

扉には猫用のドアもついているので、行き来自在!

南東のコーナーを窪ませたリビングには、ゆったりとしたウッドデッキを設置。

外気に触れることが大好きな猫たちの憩いの場になっています。

敷地の前は視界が眺望もよく、2階に張り出したテラスは月見にもぴったり。

S邸

木製フェンスで囲われた庭は散歩にも最適。家族のプライバシーも守ってくれます。

S邸

 

猫の侵入がNGな部屋は錠でガード!

DKの真上に位置するのが、ミニマムな仕様の2部屋の子ども室です。

子ども室を含むS邸の建具のほとんどは引き戸で、随所にサムターン錠を設置。

以前、暗がりを好む猫が物置に入り込んで乱雑にしたので、妻のWICにはマストでサムターン錠をつけました。

「猫は器用で賢いけど、さすがに錠は回せない。錠は入ってほしくない部屋はもちろん、入ってほしくないときにも役立ちます」(妻)。

S邸

左はスタディコーナーで、手前にロフトに上がるはしごを設置。右はロフト内部。

子どもが読書や友人とおしゃべりするときなどに使う、ちょっと秘密基地めいた空間です。

トップライトから日差しが注ぎ、冬場は猫がぬくぬくしていることも!

S邸

ペット共生住宅というとペットへの愛情ゆえにベタな仕上がりになりそうですが、S邸はとてもこざっぱりとしてニュートラルな雰囲気。

S邸

設計者の関本さんは話します。「ペットへの意識はほどほどがベスト。あまりペット中心になると建築の自由度が狭まる。ご夫妻と話し合い、それは避けようとなりました」。さりげなくペットへの工夫を生かし、家族の暮らしやすさも重視したS邸です。

 

もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2017年5.6月号」を参考にしてみてくださいね。

設計/リオタデザイン

撮影/中村風詩人

【巻頭特集】「美キッチン and 極楽バスルーム」/「“ネコと暮らす”ということ、“イヌと暮らす”ということ」

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