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二拠点ギリギリ日記

平家の弱点「浸水」を回避する土地選び【二拠点ギリギリ日記】

気温35度以上でカンカン照りな日々……、今年の猛暑は大変なものでしたね。

これからの家づくりは高気密高断熱など冬の寒さへの備えはもはや常識。

さらにこの想像を絶する夏の暑さをしのげる機能・性能が求められているなと感じます。

我が家は軒のある古風な平屋ですが、これが室内への直射日光をうまいこと遮ってくれました。

土地探しでこだわったポイント

軒から覗く日差しは強烈

軒から覗く日差しは強烈

軒をなくしたほうが外観がスッキリするので、最近は付けないお家も多いと聞きますが、先人の知恵は意外なところで恩恵をもたらすものなのかもしれません。家づくり、なかなか奥が深いです!

さて今回は、筆者が平屋を建てるにあたり、土地探しでこだわったポイントをご紹介します。

 

浸水する可能性の低い土地、どうやって探す?

地面と繋がるような外構も平家ならではの魅力です

地面と繋がるような外構も平家ならではの魅力です

夫婦ともに水平に伸びる世界観が好きで、以前から家を建てるなら平屋が良いなと話していました。

ただ平屋は、構造的には重心が低いので地震に強く、階段を使わずに生活できるバリアフリーというメリットがある反面、浸水という弱点があります。

耐震やバリアフリーは手間と費用をかければ対策できますが、リビングも寝室もすべて1階にある平家では、ロフトでも付いていない限り、浸水時はせいぜい大切な物を屋根裏に避難させるくらいしかできません。

簡単に動かすことの難しいベッドや机、ソファーなどは高確率で水につかる運命にあります。

ですので、もともと平家しか検討していなかった我が家にとっては「浸水する可能性の低い土地」というのがマストな条件でした。

 

まず「ハザードマップ」をチェック

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Graphs / PIXTA(ピクスタ)

「ハザードマップ」とは、浸水や土砂災害などの危険度に応じて地域別に色付けされた地図のこと。その中で一切色の付いていない土地を選びました。

過去のデータと最新の予測技術をもとに作られているハザードマップですが、未曾有の出来事というのはあり得ます。

ですので、「今のところは安全」とされる場所を探しました。

ちなみに筆者の住む栃木県には、一級河川の鬼怒川があります。

この川からも数十キロメートル離れており、さらに20メートルくらい高台であることなどもしっかり確認していました。

 

近隣に平家がたくさん建っていることも決め手に

お世話になったハウスメーカーさんの話では、新築中の家の中で平家の割合は1割程度とのこと。大半の新築は2階建てです。

しかし、我が家が建っている地域では一つの区画に平家が1、2軒あるといった状況で、全体の2割くらいは平家建てでした。

しかも、もともと住まれていた方がここ数年の間に建て変えられたものが多かったのです。

昔からこの地域にお住まいの方は、土地の特徴をよくご存知です。

その方々が平屋を選んでいるということは、この地域は平屋に向いているということかもしれないと感じました。

今思うと、この直感が土地購入の決め手になった気がします!

平屋にしたことで広くできた縦長リビング

平屋にしたことで広くできた縦長リビング

いかがでしたか。

終の棲家としても注目されている平屋ですが、それなりにリスクもあるので、浸水に限らずいろいろな観点から検討することが大事です。

また、平屋を建てたいけれど検討している土地は少し不向きかもしれない……という方でも、基礎の高さや杭の深さ、窓の位置など対策できることはあるはずなので、ぜひ設計士さんと相談してみてください。