「ほめ写」って知ってる?子どもの“自己肯定感”を高くする方法
子育てする上で、あなたは子どもの何を伸ばしてあげたいですか?
4歳~12歳の子どもを持つ親600人を対象にしたある調査によると、子育てで伸ばしたい項目のトップは「他人を思いやる気持ち」。
そして2位には近年よく耳にする“自己肯定感”があがりました。
自己肯定感の”高い・低い”は子ども自身の”行動や考え方”、そして”生き方”にも影響すると聞けば、多くの親が伸ばしたいと感じるはず。
しかし、その意味や取り組みについては自信が無いという方も多いようなんです。
今回は、子どもの自己肯定感についてのお話です。
親の9割が重視する「自己肯定感」その取り組みは?
こちらの調査で、子どもの自己肯定感の重要性について重要と捉える親は、94.5%に上ります(重要だと思う/59.7%、どちらかと言えば重要だと思う/34.8%の合計)。
続けて、この自己肯定感を高める取り組みについて聞いてみたところ、「意識して行っていることはない」と回答した人は58.5%。
9割以上が自己肯定感が大事と感じながらも、実際に行動できているのは4割の親たち。
多くの親は子どもの自己肯定感を高めるために、特に意識して行っていることはないという実態が明らかになりました。

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なぜ自己肯定感が重視されるのか?その理由
そもそも、なぜ9割以上の親が自己肯定感を重要と捉えているのでしょうか?
こちらの調査でも、「自己肯定感が子どもに与える影響まで知っている」と回答したのは、わずか3割であり、「自己肯定感」の意味を知らない人は5割近く存在します。
それでは自己肯定感の3つの概念を見てみましょう。
- 「自らの努力や能力、成果によるもの」他者からの評価や他者との比較で自己肯定感が生じる
- 「自分らしさや個性を肯定」自身による受け止めで自己肯定感が生じる
- 「自分という存在」保護者などからの愛情で自己肯定感が生じる
これらが自己肯定感の意味するもので、親が手伝うことができるのは”保護者からの愛情”ではないでしょうか。

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乳幼児期から自分が無条件で受け入れられる経験を積み重ねた子どもは、青年期に自分を客観視し、短所を含めた自分を受け止めることができる可能性が高くなります。
親からの深い愛情は子どもの自己肯定感を伸ばすベースなんですよね。
自己肯定感が高いと、”自分に自信が持てる・失敗を恐れず挑戦する・人間関係を築きやすい”などのメリットがあるとされています。

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反対に、自己肯定感が低いと、他者に攻撃的になったり引きこもりの要因にもなると聞けば、自己肯定感を伸ばしたいと感じる親が9割を超えるのも頷けますよね。

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子どもの自己肯定感を高くするにはどうすればいい?
多くの親が、「ほめることを苦手」と回答しているこちらの調査。
ただ、「すごいね!」と声をかけるだけであれば簡単ですが、子どもに響くようにほめることって本当に難しいですよね。
自己肯定感を伸ばすポイントも、もちろん「ほめること」にありますが、多くは”その行動に対する結果ではなくその過程を褒め、認めるべき”と聞きます。

しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)
この過程と認めることに焦点を当てるというのも1つの手ですが、最近は「ほめ写」(写真を貼ってほめることで、子どもの自己肯定感を向上させる“新たな子育て習慣”)というものが注目されています。

*ちはる* / PIXTA(ピクスタ)
この「ほめ写」子どもの写真をリビングや部屋に飾ることで、子どもの自己肯定感がアップするそう。
自分の写真や家族が仲良く写っている写真などが日常の風景となると、「私の家族は仲良し」「両親に大切にされている」という気持ちが育まれるんですね。
いかがでしたか?
自己肯定感を伸ばしたい、その最大の理由はわが子が「幸せになって欲しいから」であることを忘れてはいけません。
子どもをほめているけれど、自分のほめ方が適切かは不安……。
そんな方は、今日からリビングにお子さんの写真を飾ることから始めてみてはいかがでしょうか?
【参考】
※ 95%の親は「子どもの自己肯定感は大事」と思う一方で、約6割の親は「意識して行っていることはない」と回答パパママは”ほめ力不足“? 6割が「叱る」より「ほめる」方が難しい実態