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新宿に建売住宅の値段で注文住宅を建てて住んでいます

建築条件外しの交渉【新宿に建売住宅の値段で注文住宅を建てて住んでいます】

こんにちは。新宿に注文住宅を建てて暮らしている鳥と申します。

300万円値引きをしてもらえるなら建築条件付きの家の契約をしようと決断し、土地仲介の営業Sさんに交渉しに来た鳥夫婦です。

やり手の営業Sさんに会う

久しぶりに仲介Y社の営業Sさんにお会いする。

あの、コロコロ笑いながら、ソフトな語り口で、相手の心を開かせながら、キチッと落としどころに落とさせるSさんに……。

3か月前のあの日……。

Sさんの運転する車に乗せられ、設計R社に連れて行かれた日……。

道中の会話で、Sさんには奥さんとお子さんがいらっしゃって、数年前に東京の外れの建売住宅を購入されたと聞きました。

「不動産業のプロは、建売を選んだんだ」と印象に残ったのと同時に、ご家庭でのSさんを垣間見てしまいました。

こんなに紳士で礼儀正しいSさんも、腹を出したままブーと寝屁したりするのだろうか?

風呂前に裸になると、腰振りダンスしながら家人に近づいたりするのだろうか?(え? 鳥夫だけ?)

仕事でやり手なSさんそのままに、夜もキッチリ落とすのだろうか?

あの日、そんなことを考えながら車に揺られていたなあ……。

やだねえ、下世話な男性雑誌の表紙を見ては「ったく、しょうもないな」と苦笑しているくせに、自分も同類じゃん。

などとつらつら思いながら、Y社の最寄駅で、鳥夫を待っていました。

 

鳥夫婦で最後の戦略会議

さて、腰振りながら……ではなく普通に現れた鳥夫と、しばらく二人で周囲を散歩しながら、最後のすり合わせをしました。

「いいか、鳥は女だから、感情的な役をやってくれ。いかにもR社のプランニングに残念な気持ちでいるか、土地は気に入っているのに、R社の家を買わないといけないことが悲しいか、訴えるんだ。でも鳥は空気を読めず、余計なことを口走る癖があるからな。基本的にはしゃべるな。俺がしゃべるから」

「わかった!!」

万が一、建築条件付きを外してもらえる可能性も考え、いきなり上物の値引き話にいくのはやめました。

「土地はとても気に入っている」ということを強くアピールし、「もし条件を外してくれるとしたら、いくら土地代をアップされるか」を聞き出すシナリオに微修正。

Sさんのご尽力で土地代80万円値引きをしてもらったとはいえ、すでに当初の予算より400万円オーバー。

建築条件外しにより土地代1割アップしたとして、さらに340万追加。

これで当初の予算より740万円オーバー。

こうなると、もう諦めざるを得ないのですが……。

 

Sさんとの交渉スタート!!

そしてY社のビルの前に着きました。

階段を上り、念のため携帯の録音アプリをONにして、Y社のドアを開けました。

「ああー、どうもどうも、お久しぶりですねえ」

Sさんは、相変わらずコロコロとした笑顔にソフトな語り口で迎えてくれました。

コミュニケーションがそれほど得意ではない上に緊張MAXの鳥夫。

人見知りで狂女予備軍の鳥。

二人とも気の利いた挨拶や世間話のひとつもできず、Sさんのそつないアイスブレイクの会話に、ニヤニヤ相槌を打つばかり。

ましてや緊張に耐え切れず上の空状態である今は、世間話をする余裕などありません。

顔を紅潮させた鳥夫が、メモを片手に、すぐに本題を切り出しました。

Sさんに新宿くん(※土地のこと)をご紹介いただいた頃は、家造りの知識のまったくないド素人だった鳥夫。

あれから約3か月。

鳥夫は、コンサルさんにに教わった知識のおかげで、Sさん相手に説得力のある話を展開していきました!

 

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