二世帯住宅で義両親・夫側と妻側がうまくいくカタチとは?ハウスメーカー業務経験者が語る

二世帯住宅を建てることになり、夫側、妻側どちらの義両親と一緒に住むかどうかでも、いろいろと悩みがあるようです。

今回は二世帯住宅を建てる前に、夫側、妻側どちらの義両親のどちらの場合でも、うまくいく「住まい」のあり方について確認しておきたい基本ポイントをご紹介します。

実際、義両親とは良好な関係だけど、二世帯住宅をきっかけに仲が悪くなってしまうのではないか?
価値観がまったく合わずストレスになってしまうのではないか?
など悩みは耐えないもの。

上下階か左右で生活空間を分けたとしても、同じ屋根の下に暮らすのですから不安があるのは当たり前です。
だからこそ事前に話し合うなどをして準備をしておくことが大切なのです。

二世帯住宅を建てるときに、「義両親・夫側」と「妻側」とで考えておく基本ポイント

2世帯住宅共通確認ポイント

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ここでは、二世帯住宅を建てることを決めたら、建てる前に事前に考えておきたいポイントを紹介します。

1.夫、妻 共通のまず考えておく基本ポイント

Q.二世帯住宅をどのタイプにするか?

二世帯住宅

千和 / PIXTA(ピクスタ)

二世帯住宅のタイプは、「完全同居型」「部分同居型」「完全分離型」の3つがあります。

まずはどのタイプの暮らし方にするのか話し合いましょう。

今までの事例として、夫婦が完全分離を検討していたところ、それを聞いた義両親はあまり良い思いをしなかったということもありました。
お互いの考えや価値観に相違がないか、しっかり確認が必要です。
 

Q.もし部分同居型なら、どの部分を共用するのか?

部分同居型は多く選ばれるタイプです。どこを共用するのか話し合いが必要です。

例えば、玄関は共用にすることで、出掛けたり帰宅する様子をお互いに把握できます。

玄関

K.M.S.P. / PIXTA(ピクスタ)

それがゆえに生活スタイルや時間が異なることでストレスになったり、気を使って暮らしにくくならないのか、どこまで許容できるのかを考えておかないければいけません。
 

Q.電気・ガス・水道のメーターは分けるのか?一緒にする場合は月々の支払いをどうするのか?

光熱費

CORA / PIXTA(ピクスタ)

光熱費は毎月かかるもの。
事前に検討しておかないと、あとで分けたいと思っても、かえって手間がかかってしまいます。
費用面は特にシビアなものなので、必ず話し合いましょう。

 

Q.義両親世代の寝室の上は収納にする?

両親は遅くまで起きている方もいますが、早く寝る方が多いのではないでしょうか。

そんな中、二世帯住宅では気になるのが音問題です。
特に親が寝ている中、足音などに気を使うのも疲れてしまいますよね。

間取りを検討する段階で、親の寝室の上はあまり物音を立てにくい収納スペースや書斎、もしくは寝室にするなど考えておくといいでしょう。

寝室

スムース / PIXTA(ピクスタ)


 

Q.一階と二階の廊下の行き来は開放するのか、それとも扉をつけるのか?

階段

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基本的に二世帯住宅は一階と二階が行き来できるようにしないといけません。
ですが、あまりにも開放してしまうのは嫌だという方もいますし、その逆もしかりです。

扉をつけるのか、または鍵もつけるのかなど小さなことですが、意外と大切なところでもあります。
 

Q.相続問題は解決できているか?

名義

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二世帯住宅で懸念されるのが兄弟(兄妹)問題です。

土地の名義や建物の名義をどうするか兄弟(兄妹)を含めて話し合いをしておかないと、相続が争続に発展することも珍しくありません。
二世帯住宅にする上で1番大切な話し合いといっても過言ではありません。

 

1-1. 同居するのが夫の両親の場合 考えておく基本ポイント

2世帯住宅義両親が夫側

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夫の両親と住むパターンで、やはり義両親と妻がうまくいかないことが多いです。
しかし事前に考えておくことで、軽減されますので、準備しておきましょう。
 

キッチンを共有するかどうかを話し合う

キッチン

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キッチンは女性にとって1番大切なスペースといっても過言ではありません。
もしキッチン部分を共用するならば、どちらに合わせるのか確認が必要です。

例えば、人それぞれ快適なキッチンの高さや広さは異なります。どちらが長くキッチンに立つか?など確認しましょう。
またキッチンを別々にするとしても、キッチンにどのような設備を入れたいのか、一緒にショールームに行って確認しましょう。

息子夫婦が資金をすべて支払う予定なのに、妻がある程度我慢して、義両親が良いキッチンにしていて、納得がいかなかったという事例もあります。
 

収納部分をある程度決めておく

収納

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収納はいくらあっても多すぎることはないほど大切なスペースです。

決められた土地の大きさの中、お部屋を確保しつつも、収納もしっかりと確保しなければいけません。

もし収納を共用すると、どちらか世帯が知らずのうちに占領してしまうかもしれません。
譲り合う部分も出てくるので、それぞれが納得のいくまで確認しておきましょう。

せっかく新しく家を建てたのに、かえって不満が増えた、という風にはなりたくないですよね。
 

子育ての方針などを話し合う

孫とおばあちゃん

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もし妻も働いており、子どもの面倒を四六時中見れない場合は、義両親の理解も必要です。

「忙しくて夜ご飯を作ってあげられない」「送り迎えに行けないときがある」など協力してもらいたいときもありますよね。
どうしても気を遣ってしまうところではあるので、事前にどの程度面倒見てもらえるのか、といったことについて話し合うかどうか夫に相談しておきましょう。

 

1-2. 同居する義両親が妻側の場合 考えておく基本ポイント

2世帯住宅義両親が妻側

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プライバシー空間を検討する

どうしても妻側の夫婦との二世帯住宅となると、肩身が狭くなる人もいます。
夫が快適に暮らせるように、プライベートな空間を検討すると良いでしょう。
 

二世帯住宅を建てる時の資金について

ローンは夫婦で組むこともありますが、夫が組むことが多いのではないでしょうか?
家族とはいえ、費用についてはシビアに考える必要があります。

息子(夫婦)がほとんどの費用を支払うのか、援助はどの程度してくれるのか?また、その費用の割合で、どこまで自分たちのしたいことなどを主張できるのかまで話し合えたら理想的です。

 

うまくいく二世帯住宅事例から見た、親夫婦との生活と関係性

二世帯

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お互いの距離感をうまく保っている

家族の生活スタイルでまったく同じスタイルの家族なんてひとつもありません。
お互いに理解をして、遊びにきたいときはいつでも来ても良い、くらいのスタンスで干渉しすぎないことが二世帯住宅のうまくいくコツです。
 

コミュニケーションを大切にする

深く関わるのはお互いに負担が大きくなりますが、朝の挨拶や子どもの誕生日のときは集まるなどして、メリハリをつけてコミュニケーションをとることで良い関係を保つことができます。

 

まとめ

二世帯住宅

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筆者はハウスメーカーでさまざまなご家族の住まいづくりをお手伝いさせていただきましたが、ひとくちに二世帯住宅といっても、どのご家族も同じ暮らしはありませんでした。
ですが、それぞれに悩みや不安を抱えつつも、大切な家族との暮らしを守るためにお互いに理解しようと努力している人がほとんどのようです。

話し合えばわかること、話し合ってもわからないこともありますが、不満を抱えているよりも、しっかりと話し合えている家族の方が結局はうまく暮らしていけるのかな、と感じました。

これから二世帯住宅を検討される方は、ぜひ参考にしてみてください。