北海道地震の「大停電」で気づいた、今後の対策に繋がる「小発見」6つ

北海道で起きた震度7の地震。その後、北海道全域が大停電に見舞われました。

電気が復旧するまでの40時間で見つけた、次の地震対策に繋がる「小発見」をご紹介します。

地震が起こらなければ直面できなかったけれど、防災ガイドにも載らないような、6つの小発見をご紹介したいと思います。

1.停電する前に「満タン給油」と「食料調達」

給油

Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)

午前3時過ぎ。大地震発生から停電まで、約30分間ありました。

この間、わが家がしたことと言えば「壊れ物の片付け」と「家族の安否確認」です。

再び大型地震が来ない事を願いつつ「電気を消してあとは寝るしかない」と考えていた頃、窓の外に見えたのは、真夜中に車を走らせる「ご近所のAさん」の姿でした。

果たして、こんな真夜中に「ご近所Aさん」はどこへ向かったのでしょうか?

後に聞いたところによると、24時間営業のガソリンスタンドで「満タン給油」してきたついでに、コンビニで「食料を調達」してきたそうです。

その後、まもなくして北海道全域が停電。あのわずかな時間で、こうなる事をAさんは予測できたのしょうか?

何も行動できなかった自分がいたので、Aさんのあまりの「冷静さ」に驚きました。今後の地震対策として記憶に刻んでおきたいと思います。

 

2.コードレスクリーナーは災害時に重宝する

コードレス掃除機

Maksim Kostenko / PIXTA(ピクスタ)

地震の揺れが収まってリビングに向かうと、床には粉々になった電球の破片が散乱していました。

翌日に替えの電球を買いに行こうと、テーブルの上に置いておいた電球がまずかったようです。

ガラスやセトモノの破片は、ほうきで掃くだけでは取り切れない細かなカケラがあるので、ここでは掃除機が有効になりますが、コード式の掃除機だと停電後には使えません。

そこで役に立ったのが「コードレスクリーナー」。

事前に充電しておくことはもちろんですが、コードレスクリーナーがあれば、停電後もバッテリーが持つ限り吸引可能です。

実際に震源地に近い筆者の実家では、ガラス張りの人形ケースが落ちて破損。じゅうたんの上に、ガラスの破片が飛び散ってしまいました。

その地域では片付ける間もなく停電してしまったそうで、電気が復旧するまで掃除機がかけられず、その部屋に踏み入る事が出来なかったそうです。

「コードがないから便利!」と思っていただけのコードレスクリーナーが、停電時にこんな形で役立ってくれるとは!

コードレスクリーナーのありがたみを再認識できた出来事です。

 

3.ご近所のコミュニケーションが深まった!

給水車

空地海 / PIXTA(ピクスタ)

地震直後のご近所の様子。みなさん窓から心配そうに顔を覗かせているのがわかります。

「今地震あったよね! 大きかったよね!」

真夜中なのでみなさんは口には出しませんが、そんな言葉があちこちから聞こえてきそうです。

翌朝、普段はごあいさつ程度のご近所さんが集まってきて「地震に驚いたこと」「学校や会社の心配事」などのを話していました。

不安な気持ちを分かち合うことで、安心できる事ってありますよね。

同じ境遇の仲間のような、今までにない連帯感が生まれたような気がしました。

その後も“ご近所に拡散求む!”といった内容で「ゴミの収集日の変更について」や「近くの公園に給水車が来るよ」など、繋がりがなければ知れなかったような情報をご近所からいただきました。

今回の経験も踏まえ、「これからもご近所づきあいを大切にしていきたい」と感じた瞬間です。

 

4.ガソリンスタンドの列に「左折」で割り込んではいけません。

YNS / PIXTA(ピクスタ)

「横入りはいけません」。

地震直後、必ず込み合うのが「ガソリンスタンド」。

燃料が底をつくのを恐れ、1時間ほど並んだガソリンスタンド手前の横道から、1台の車がやってきました。

「左折してその先の方向に進みたいんだな」と思い列を開けたところ、そのままガソリンスタンドへ向かう列に車が入りました。

よくある車線変更の時に「ありがとう」を表すハザード付きです。

「アレ?」と不思議に思いましたが、そのまま直進していくのだろうと見守りましたが、そのままガソリンスタンドに入り込みます。

今の状況は、車線変更の「どうぞ」とはちょっと違います。

気が小さいので何も言えませんが、後ろに100メートルほど並んでいる車の事を思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

そんな悪気はなかったのでしょうが、震災後のガソリンスタンドの列に「左折」で割り込んではいけません。

 

5.電気が使えないと掃除がはかどる!?

大掃除

EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

「電気がないのに家事がはかどる?」。掃除機も洗濯機も使えないのにおかしな話なのですが、はかどるのは「電気を使わない家事」限定です。

「電気を使わない家事」、それは「拭き掃除」と「整理整頓」。

大きな地震の直後ですし、心に余裕がありません。でも何かしなくちゃ!と家の中でソワソワ……。

学校も休み、仕事も休み。だからといってレジャーに出掛けるなんて出来ません。

何かしていなくては落ち着かないので、なぜか掃除を始めてしまいました。

普段手をつけないような、大掃除の時にしかやらないような場所ばかり。

電気が使えない生活を送ると、いつもとはちょっと違った行動に出る事がわかりました。

 

6.停電すると家族が寄り添い会話が弾む

キャンプ

elise / PIXTA(ピクスタ)

停電した我が家では、光りに集まる虫のように、家族がひと部屋に集まりました。

ヒマを持て余した子どもたち。

電気が使えない夜はテレビも見られず、携帯ゲームも充電が尽きてしまい、普段は口数少ない長男が、だんだんとおしゃべりになっていくのがわかりました。

こういうの、ちょっとキャンプと似ています。

一人遊びができなくなるので話し相手を求めるのでしょうね。

普段聞けないような話で盛り上がり、母はちょっと嬉しくなりました。

日中の買い物も、することがないからと付き合ってくれて、いつもとは違う状況下で、いつもとは違う家族の一面を見ることができました。

大変なことばかりでは終わらなかった、そんな停電の40時間でした。

「防災ガイド」には載らないような、ちょっとした出来事ばかりですが、実際に体験しなければ気づかなかった「小さく驚いた」エピソード。

今後の地震対策に「小さく」お役立ていただければ幸いです。