ゴキブリとシロアリ駆除、住まいの2大害虫の予防対策
どんなに家の中をきれいにしていても、ある日突然現れる不快な「ゴキブリ」や「シロアリ」。
あの姿を想像しただけでゾッとしますよね…。
今回は、住まいの害虫で代表的な「ゴキブリ」と、大事な住まいに大きな被害をもたらす「シロアリ」のという2大害虫の発生を予防する方法や、発生してしまった場合の駆除方法を解説します。
ゴキブリが潜みやすい場所のポイントは「温・暗・湿・狭」
ゴキブリは不快感をもたらすだけでなく、様々な細菌や病原体を運んでくる可能性もあります。

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ゴキブリの発生を予防するポイントは、ゴキブリの習性を知り、ゴキブリが潜みやすい場所を定期的に清掃することです。
ゴキブリが潜みやすい場所
ゴキブリは温かくて暗い、湿った狭い場所が大好きです。
例えば、調理台付近のすき間、冷蔵庫の下や裏、引き出しの裏、浴槽の裏側、洗面台下の収納庫、排水溝の中、常に温かい家電の近く等です。

さわだゆたか / PIXTA(ピクスタ)
ゴキブリが潜みやすい場所のポイントは「温・暗・湿・狭」と覚えてください。
ゴキブリは発生予防と駆除を同時に行うことが大事
まずはゴキブリの潜みやすい場所をしっかり清掃するとともに、ゴキブリが潜みやすい「すき間」を塞いだり、エサとなる生ゴミ類はフタ付きの容器に捨てるようにするなど、ゴキブリが住みづらい環境を作りましょう。

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ゴキブリは隅に沿って歩く習性があるので、壁と床の接地面や家具・家電と床の接地面、収納扉の隅などにゴキブリ専用のスプレー式殺虫剤を吹き付けます。
こうすることで殺虫剤はその場所に残留してゴキブリを駆除します。

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さらにゴキブリが食べて死ぬ「毒えさ」等を、ゴキブリが通りそうな場所や潜んでいそうな場所に置いて食べさせます。
このようにゴキブリは「発見」してからではなく、発生予防と駆除を同時に行うことが大事なのです。
ただし、殺虫剤の撒き過ぎには十分注意し、毒えさも幼児の手の届かない場所に保管するなどその管理は厳重に行ってください。
シロアリ被害を確認する3つのポイント
大事な住まいに致命的な被害を与えるシロアリ被害。

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4月~5月の日中に羽アリ(ヤマトシロアリ)が群飛していたり、6月~7月の夜、電灯などの明かりに羽アリ(イエシロアリ)がたくさん集まっていたら、その近くにシロアリの巣がある可能性大です。
そのような光景を見かけたら、自宅がシロアリの被害に遭っていないかをまずは自分で確かめてみましょう。
シロアリ被害の確認ポイント1.「蟻道(ぎどう)」

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木造住宅で床下収納庫がついている場合、その収納ボックスを外せばそこから床下を点検できます。
建物の基礎や土台の表面にトンネル状の蟻道(シロアリの通り道)がないかを確認してください。
シロアリ被害の確認ポイント2.「空洞音」
シロアリの被害が進むと柱や木材の内部が空洞になりますので、木材の表面を叩いてその音を確認しましょう。
「コツン、コツン」ではなく、「ポコ、ポコ」という空洞音がしたら危険なサインです。
シロアリ被害の確認ポイント3.「羽アリが家の中にいた」

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家の中に羽アリがいたり、羽アリの羽が落ちていたりしたら、家のどこかにシロアリの巣があるかもしれません。
シロアリの予防と駆除

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シロアリは主に地中を移動して家の中に侵入してきますので、発生を予防するには家の周りに木材等を置きっぱなしにしないことや、建物の基礎まわりの風通しを良くし、陽があたるような工夫をすることが大切。
それに加え、専門業者による薬剤を使った定期的な「防蟻処理」が必要です。
それでも、万が一シロアリの被害に遭ってしまったら、その駆除は素人では難しいので専門業者に依頼することになります。
シロアリ被害の調査は業者によって無料だったり有料だったり様々です。
そして、実際に被害がある場合はもちろん、被害が無かった場合でも何らかの対策を勧められる場合もあります。
費用や保証期間などを必ず確認し、十分にその内容を理解・納得してから業者に依頼するようにしてください。
ハチ、蚊…その他の害虫
ベランダや軒下に巣を作る「ハチ」、感染症を媒介する可能性がある「蚊」など、今回ご紹介した以外にも、住まいの害虫はたくさんいます。

yod67 / PIXTA(ピクスタ)
それぞれの害虫に対する対処方法などは各自治体のホームページなどで紹介していますので、それらを参考にして害虫発生の予防や駆除を適切に行いましょう!
【参考】