ちっちゃな家の空間3原則

狭小住宅でも快適に住める!「ちっちゃな家の空間3原則」って?no.2

「ちっちゃな家」シリーズで有名な、建築家・杉浦伝宗さんの名言、狭小住宅の空間3原則「透ける・抜ける・兼ねる」

前回は「透ける」についてお話しましたが、今回は「抜ける」ついてお話いたします。

狭小住宅テクニックの「抜ける」とは?

杉浦さんが提唱した住宅の「抜ける」は、ファッションで言うところの「抜け感」とは異なります。

カジュアルファッション

ガチガチに決めず、カジュアルアイテム等で「すき」を作るのがファッションの抜け感

狭小なのに広く見える住宅には、以下のこんな共通点がありませんか?

それは、「取り払われた壁」「高い天井」「吹き抜け」「オープンなロフトや階段」などで、開放感のある空間になっている点です。

開放感のある空間

つまり床壁天井等を上手に抜くと、風が抜ける・光が抜ける・そして視線が抜けるので、広く快適に住めるという事なんですね。

 

「抜ける」は3原則の中でもハードルが高い?

しかし、この「抜ける」の場合は、「設計段階でないとダメでしょ」とか、「既にでき上がっている家や賃貸住宅では無理!」と思われるかもしれません。

確かに床壁天井を抜いたり、階段に手を加えるのは、基本大規模な工事になってしまいます。

ですが、うまく使って空間に「抜け」を作ることが可能、しかも知らない人はいないポピュラーなアイテムがあります。

そう、それは鏡・ミラーを使うことです!

鏡

 

その先も空間が続いて見える!「鏡」の有効活用法

鏡空間

鏡は、左手の壁に大きく貼られています

この場合、できればなるべく大きくシンプルな鏡を選び、床も映り込む位置に設置すると効果は抜群です。

壁一面に大きな鏡を貼ったヨガやダンススタジオが、驚くほど広く見えることを思い出してください。

 

ヨガスタジオ

つむぎ / PIXTA(ピクスタ)

ただし、場所の検討は充分に行いましょう。

鏡に映ったテレビとローテーブル

鏡に映ったテレビとローテーブル

落ち着かないと感じる人もいますし、もし多くの物が映り込んで、ごちゃつき感が倍になってしまっては本末転倒です。

 

これは筆者の狭小平屋での導入例です。

長方形の鏡

長方形の鏡を前の家では、姿見として縦長に使っていましたが、ふと思いついて窓の上に横長で当ててみたら、なんだかとても新鮮に見えたんです。

長方形の鏡

しかも照明が映り込んで、光熱費ゼロで明るくなる(笑)というオマケが付いてきました。

長方形の鏡

ペンダント照明、実際は2つなのに3つ分の明るさ(右が鏡に映ったもの)

ペンダント照明、実際は2つなのに3つ分の明るさ(右が鏡に映ったもの)

このように部屋とバランスが取れていて、インテリアにマッチすれば、サイズやフレームデザインは好みのものでも、充分その効果を狙えるでしょう。

もう一つ「抜ける」のお手軽な取り入れ方を。

大きめのテーブルの天板がガラスだと、視線が床壁に抜けて、圧迫感がありません。

天板がガラスのテーブル

これは置くだけでできる、「抜ける」と「透ける」の合わせ技ですね。

 

いかがでしたか?

気になる技がありましたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

次回は3つ目の「兼ねる」です。