前回に引き続き、アートワークスタジオのショールーム訪問記をお届けします。
今回は、実際に僕がショールームでどんな照明を選び、どんなふうに部屋に取り入れたかをお話しします。
アートワークスタジオで見つけたインテリアのアイデアなどもご紹介したいと思います。
ブラックのワイヤーが個性的なシーリングライト
そもそもアートワークスタジオのショールームに行こうと思ったきっかけは、リノベーション中の部屋に合う照明を探していたからでした。
今回の工事は築50年の古さをすべて隠すのではなく、古さをうまく活かすのがコンセプト。
そんなとき、「レトロ」でありながら、いま流行りの「インダストリアル」スタイルでもあるアートワークスタジオの照明がピッタリだと思ったのでした。
探していたのは6畳のリビングに隣接する3畳のサービスルームに使用する照明。
ご覧のとおり、天井には配管が通り、フックも設置されています。
アートワークスタジオの照明なら、このラフな雰囲気にマッチすると期待していましたが、想像どおりピッタリなものが見つかりました。
ブラックのワイヤーシェードが個性的な「Polygonal-ceiling」。かたちも3種類あって選びがいがあります。
ペンダントのタイプもありますが、今回は天井の高さを強調するため、シーリングタイプをチョイスしました。
さて、デザインには文句ありませんが、問題は取付口です。今回の工事で天井に設置してもらったのは、こちらの角型の取付口。
黒はあまり見ないタイプなので面白いと思って導入したのですが、これで取り付けは問題ないんでしょうか?
スタッフの方に聞いてみると、こちらの資料を見せてくださいました。
この図でいうと、うちの部屋の器具は左上のタイプで、取り付けに問題はなさそうです。
「アサクラさんが選んだ照明は軽いタイプなので問題ないのですが、もし5キロ以上の器具をお選びいただいた場合は、引掛ローゼットが安全です」
なるほど、引っかけ部分が重さを支えてくれるんですね。
重い照明を設置したいかたや、照明器具をまめに交換したいかたは、引掛ローゼットを設置しておくといいでしょう。
さて、問題なく設置できることがわかったので商品を購入。後日、設置した様子がこちらです。
予想通り、ラフな雰囲気が演出できました。ワイヤーの影が独特の模様を描くのがうれしい驚きでした。
ショールームでのコーディネートを真似て、隣のフックにグリーンなど吊るしてみました。
アンティークな雰囲気が魅力の「陶器製ウォールランプ」
さて、もうひとつ探していた照明が、うちの事務所の洗面で使う照明です。
この洗面、かつて一体型の洗面が設置されていた名残りで、天井や壁に照明がありません。
仕方なく、わきのコンセントに直接差し込むタイプの器具を使っていたのですが……。
どうにも野暮ったい印象が否めません。せっかくDIYで貼ったタイルも台無しです。
というわけで、この洗面に合う照明器具もアートワークスタジオで探しました。

商品名「Compass Wall」
アンティークを意識した陶器のボディにひとめぼれ。

※写真は後日、撮影したものです
スイッチがボディについているのもうれしいですね。
ただ気になるのが、これをコンセントに接続すると、コードがダラーンってなっちゃうんじゃないか、ってことなんです。

※後日、撮影したイメージ写真です
こうなるのはイヤだなあ……と心配しているとスタッフの方が教えてくれました。
「こちらの商品は、電気工事で直接、壁につけることもできますよ」

※説明のため別の商品の裏面を用いています
照明器具の裏面の配線についているオレンジのキャップを外すと…

※説明のため別の商品の裏面を用いています
こんな感じの直付け照明になります。
あとは電気屋さんに工事をお願いすれば、スマートに設置できるというわけです。
うちはちょうど別の部屋の工事の最中だったので、電気屋さんが入る日にあわせて設置をお願いしました。
コンセントプレートを撤去し、購入した照明を設置すると……、
きれいに収まりました。陶器のボディは、壁のタイルとも相性抜群。
アンティークを感じさせるデザインはいわゆる「インダストリアル」とはちがった、やさしくて柔らかい雰囲気を演出してくれます。
自分で言うのもなんですが大正解でした。
「ポスト・ブルックリン」なインテリアは「ヨーロピアンテイスト」?
さて、アートワークスタジオのショールームにならぶ照明のなかで、個人的に気になった商品もご紹介しましょう。

商品名「Picardie-pendant」
ガラスを通って柔らかい光が広がるこの照明、じつはグラスを逆さまにしてシェードにしているんです。その名も「ピカルディ」。
そう、フランスのガラスメーカー「デュラレックス」(DURALEX)社のグラス「ピカルディ」を逆さにし、照明にしてしまった一品です。
聞けば、このグラスの裏に正確な穴を開けるのは日本の工場でなければできないんだとか。
フランスメーカーのグラスが日本の工場に運ばれて加工され、照明になるなんて物語を感じますね。
ショールームの方によれば、デュラレックスのグラスとあわせてダイニングでコーディネートするのもオススメ。
ワンランク上の統一感が演出できそうです。

商品名「New Trans」ガラスでありながら、メタリックな光沢を感じさせる照明も印象に残りました。
この照明は、ガラスに鏡面塗装を施しているので、消灯しているときはまるで銅のような質感ですが、点灯すると……、
電球がほんのりと姿をあらわし、ガラスらしさを感じさせます。消灯時と点灯時で、表情が変わるのが面白いですね。
スタッフの方によると、インテリア業界では巷で流行中の「ブルックリンスタイル」の次をにらんで、さまざまな商品開発がおこなわれているそうです。
そんななかでアートワークスタジオでは、いわゆる「インダストリアル」なインテリアではあまり用いられない、銅(コパー)カラーをラインナップに加えています。
武骨な「ブルックリンスタイル」にくらべて、ちょっと優雅な「ヨーロピアンスタイル」といった雰囲気でしょうか。
流木をコードリールに?ショールームで見つけたアイデア
最後に、ショールームで見つけた照明アレンジのアイデアをご紹介します。
まずは、照明と一緒にグリーンを吊るすアイデア。
グリーンとの組み合わせは、もはやインテリアの定番になりつつありますが、横に目を移すと……、
んん??「これは、コードを巻くのに流木を使っているんです」
流木をコードリールに使うとは初めて見ました! 誰でもトライできるし、インパクトもあります。
そのほかにも、ドライフラワーと布地やカゴを組み合わせ、アンティークな雰囲気を演出。これも参考になります。
照明そのものだけでなく、照明の「見せ方」も提案しているのがステキです。
2回にわたってお届けしたアートワークスタジオ東京ショールーム訪問記、いかがでしたか?
予約制ではありますが、敷居は決して高くありません。
スタッフに相談してじっくり照明を選べば、部屋の雰囲気も一変するかも。ぜひ足を運んでみてください。
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