横長リビングダイニングの知っておきたいメリット・デメリット~マンションリノベ編
リビングとダイニングが横に並んで配置された「横長LDK」と、リビングとダイニングが縦に並んで配置された「縦長LDK」。しばらく住んでみないと、どんな使い勝手か想像しにくいのではないでしょうか。
同じ広さでも、間取りによって住み心地はずいぶん変わり、間取りの変更は気軽にはできないし失敗したくないものです。
今回は「横長LDK」の特徴と、将来のリノベーションを見越して確認したいポイントをご紹介します。
開放的で明るい!「横長LDK」のメリット3つ
「横長LDK」は、このような間取りです。
まずはメリットを確認していきましょう。
メリット1. 横長LDKは部屋全体に自然光が入るので明るい

TATSU / PIXTA(ピクスタ)
横長リビングの最大の特徴は、採光面に大きな窓があることです。
キッチンから窓までの距離も近く、自然光が入りやすい、明るく開放感のあるLDKは魅力的ですよね。
眺望に優れたマンションの場合は、窓からの景色を楽しみながら、食事をしたりキッチンに立ったりできるのはうれしいですよね。
メリット2. リビングとダイニングをしっかり分けられる

cassis / PIXTA(ピクスタ)
リビングとダイニングの家具を、横に分けて配置できるので、食事をするスペースとくつろぐスペースが混在しにくく、きちんと分けることができます。
メリット3. 居室とつなげて広々と使える

kou / PIXTA(ピクスタ)
LDKに面した居室が、大きく開口できる襖や引き戸で隔てられていることが多く、部屋をつなげて広いリビングとして使うこともできます。
子どもが幼く、LDKから目の届く場所でお昼寝をさせたり、遊ばせたりしたい場合は、キッズスペースとしても使い勝手が良いのではないでしょうか。
使いこなし方が難しい!「横長LDK」のデメリット3つ
次に、「横長LDK」のデメリットを見ていきましょう。
デメリット1. インテリアのレイアウトの自由度が低い

ABC / PIXTA(ピクスタ)
横長リビングは窓が大きく、壁面が少ないため、家具や収納の配置がしにくいのが特徴です。
一度家具を設置したら、固定化しやすいのではないでしょうか。
壁を飾ったり、模様替えをしたりと、趣味や生活の変化を楽しみたい方には、少し物足りないかもしれませんね。
デメリット2. 居室を独立させて使用しにくい
横長リビングに面した居室は、窓からの距離があるうえ窓のない部屋になるので、戸を閉めれば、暗く通風もありません。
エアコンを設置できないことも多く、子ども部屋や寝室、書斎など、独立した居室としては使用しにくいのではないでしょうか。
しかし、このような角部屋であれば、問題はありません。
デメリット3. LDK全体が見渡しにくい

TATSU / PIXTA(ピクスタ)
キッチン・ダイニング・リビングが一直線に配置されているわけではないので、縦長リビングに比較すると、全体を見渡しにくい配置になっています。
縦長、横長どっちを選ぶ?
それぞれに、特徴のある縦長リビングと横長リビング。どのように選んだらいいのでしょうか。
窓からの眺望や採光を、LDKから存分に楽しみたい場合は、横長LDKがオススメです。

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横長LDKの場合、リビングに面した居室の使いかたが最大のポイント。
戸を閉めると採光の取れない居室を、どのように使用したいか? 将来にわたって考えておきましょう。
「寝室、子ども部屋、書斎など、独立した部屋は、将来的に最大で何部屋必要になるのか?」を考えてみるのもいいかもしれませんね。
将来のリフォームを見越して確認したいポイント3つ
長く住む間に、家族構成や生活スタイルの変化に伴って、間取りを変更するためにリフォームする可能性もありますよね。
そんなときのために確認しておきたいポイントを3つご紹介します。
確認ポイント1. 壁の構造
マンションの壁の構造を確認しておきましょう。基本的に耐力壁と呼ばれる壁は撤去できません。
ノックした時に、軽い音がする壁は取り除ける可能性が高いようですが、素人では判断ができないことも多いようです。
低層マンションや、古いマンションは専有部分に耐力壁があることも多く、特に注意が必要です。
梁の位置なども含めて、将来的な間取り変更の不具合にならないか、事前に専門家に確認しておきましょう。
確認ポイント2. 水まわりの位置
水まわりの位置は問題ありませんか? 水まわりの移動は、配管や電気関係の移動を伴うために費用がかさみます。
廊下や水まわりを隔てた部屋は、合体することができないので、将来的に部屋やLDKを合体する可能性がある場合は、水まわりの位置を確認しておきましょう。

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確認ポイント3.マンションの管理規約
マンションの管理規約で、床材などに禁止や制限がないか確認しておきましょう。
階下への騒音問題を防ぐために、カーペットや畳からフローリングへの変更ができないなど、独自の規約を定めているマンションも多くあります。
壁を取り除いて部屋をつなげられたのに、床材を揃えられなくて、ちぐはぐになってしまったら残念ですよね。
いかがでしたか?
「横長LDK」は、眺望や自然光が楽しめるというメリットがありますが、LDKに面した居室は独立した部屋として使用しにくいなどのデメリットもご紹介しました。
横長LDKがどんな方に向いているか、イメージしていただけたのではないでしょうか。
「整える」ほど丁寧じゃなく「トノエル」くらいがちょうどいい。整理収納アドバイザーのトノエルでした。