こんにちは。新宿に注文住宅を建てて暮らしている鳥と申します。
長く辛い冬を耐え忍び、やっと迎えられた春。めでたく建築条件を外すことができ、なんの制約もないまっさらな土地を手に入れた鳥夫婦です。
建築士さんが、勝手に決まってた
「ああ、もうあの制約だらけの家を建てなくてもいいんだ!」
そう思うだけで本当に幸せでした。
いよいよ待ち焦がれた注文住宅づくりのスタートですが、まずは設計してくれる建築士さんを探さないといけない。
「……ところで建築士さんはどうやって決めるの? 前にネットで調べたとき、建築士さんをピッチするサイトがあったけど……。コンサルさんにピッチに関するコンサルを受ける形になるのかな??」
と考え始めていたところ、なんとコンサルさんから
「建築士はもう決まっています。○○さんという一流の建築士さんです!」
と寝耳に水の通達を受けました。
コンサルさん都合の建築士選び
当時はまだ「設計事務所との家づくり」については知識ゼロだったため、「え?、あ、そうなんだ」程度の反応しか出ませんでした。
家を建てる依頼先って、ざっくり、ハウスメーカー・工務店・設計事務所、の3つが挙げられますよね。
そして設計事務所に依頼して建てる施主さんって、自分の好みに合致した設計士探しにたいへん力を入れるものです。
でもそんなこと、当時の鳥夫婦は知りませんでした。
家づくりブログを通じてたくさんの施主さんと知り合えましたが、このようにコンサルさんの一方的な都合で建築士さんが決められたケースは、設計事務所で建てた施主さんからすると衝撃の印象を受けるようです(笑)。
でも今思うと、確かに当時、違和感は感じたんですよね……。
建築士について通達しているときのコンサルさんが、なんかやましさを感じているような、相手を抑え込もうとしているような、一方的な感じだったのです。
後からわかったのですが、そのコンサルさんが協力関係を維持できている建築士さんは、その方だけでした。
今後書いていかねばならないことですが、このコンサルさんはかなり癖の強く、人との協力関係を築くことが難しそうな方だったのです……。
ですから、コンサルさんとしては「その建築士さん以外を希望されたら困る」という思いがあったのでしょう。
建築士さんの印象は…?
そんな背景事情など、当時の鳥夫婦が考え及ぶことは不可能でした。
とりあえず、素直に、コンサルさんが指定する建築士さんのホームページに行ってみました。
その結果……
嫌な感じがありませんでした。
実直で誠実でシンプルな感じ。
ちょっとデザインが直線的・男性的な印象なのが気になりましたが、鳥が建築士さんに求める最優先項目は「堅実で誠実な設計」(目に見えない部分・素人には分からない部分)です。
その最優先項目はかなり安心してお任せできそうな印象を受けました。
そしてその建築士さんのお人柄を印象づけたのは、プロフィールページにあった自己紹介文。
「我が少ない感じ」「地に足がついてらっしゃる」「哲学を持って仕事してらっしゃる」などといった誠実で実直な雰囲気が、その短い文章から感じられました。
ちなみに、好奇心旺盛で新しいことが好きな鳥夫は、「奇抜で新しい設計」「実験的な設計」でも良いと思っていました。
逆に、鳥が望んでいたのは「堅実な設計」でした。
雨、水、湿気、太陽光、重力、虫、etc.……。自然の法則になるべく抵抗しない、堅実でオーソドックスな設計(そもそも3階建てという時点で、重力に逆らっているけどさ)。
では「具体的な建築士さんは?」というと、鳥夫はまったく考えていない状態、鳥は「デザインばかり凝って性能をおろそかにする設計士さんは絶対イヤ!」と考えている程度でした。
こんな感じで特に強い要望もなかったので、
「ま、いっか。なんか堅実で誠実そうな建築士さんだし。他に建てて欲しい建築士さんがいるわけでもないし」
と了承したのです。
(鳥)