食べられるくらい安全な素材で家づくりをする無添加住宅の「空気を見える化」とは?

業界で唯一“食べられるくらい安全な素材で家づくりを提案している無添加住宅。

その素材で作った家の特徴のひとつは、室内の空気が常にキレイに保てること。

無添加住宅の家の空気がいかにキレイかを、室内空気中の化学物質の汚染を研究している愛媛大学農学部・環境産業科学研究室助教授の石坂閣啓さんに分析を依頼し、その結果を解説してもらいました。

ずっと家で過ごす高齢者ほど、室内の空気環境は大切になっていく!

石坂閣啓さんこれまでPCBやダイオキシンといった物質の研究を数多く行ってきたという石坂さん。

しかし、超高齢化社会が進み、ほぼ一日中家にいるという高齢者の数が増加の一途を辿っていくなか、高齢者がどのように室内で過ごすべきかを考えることが必要になると思い、「室内の空気環境」の研究に取り組み始めたのだという。

石坂さん:
「私の研究テーマは、“室内の空気中の化学物質の汚染”です。まだ確定までは難しいのですが、空気は健康に影響を与えています。

ある研究によると人が一生のうち、体内に取り込む物質で一番多いのが空気なんです。
食べ物と比べるとわかりやすいのですが、食べ物はわずか7%ほどです。約60%が室内の空気なんですよね。
もっと分かりやすく言えば、人が一日に吸う空気は重さにして21㎏で、食べ物や飲み物の約7倍なんです」

グラフ

ここまで、空気が影響しているとは……。

体力のない高齢者なら、さらに健康への影響が心配される調査結果でした。

 

室内の空気をよくしてシックハウス症候群をなくす!

そもそも無添加住宅が20年前に無添加の家に取り組んだのは、室内の空気が原因と思われるシックハウス症候群を発症した方からの要望がきっかけだったとか。

その方の要望はズバリ、化学物質を使わない家を建ててください!

そして、試行錯誤を繰り返しながら、壁は漆喰、床や建具は無垢材、屋根は天然石、断熱材は炭化コルク、色付けはベンガラ、そして接着剤は米のりという無添加住宅が完成しました。

考え方はいたってシンプルで、「“食べられるくらい安全な素材”を使えば、健康な家が建つのではないか」ということだったとか。

石坂閣啓さん

一方の石坂さんも戸建ての空気環境改善のために、さまざまな取り組みを行っていた。

石坂さん:
「私は以前に、たくさんの工務店さんなどに、室内の空気環境への取り組みやその管理をどのようにしているかを尋ねつつ、調査の協力もお願いしたんですが、けんもほろろで途方に暮れていました。

住宅業界では十年以上も前からシックハウス症候群ということが社会問題にもなっていたので、少しは改善されているのかと思っていましたが、そうではなかったことに少しショックを受けてしまいました」

しかし、石坂さんはそれにもめげずに研究を続ける。

石坂さん:
「2000年代に入って国もようやくシックハウスということが社会問題化してきたので、トルエンやキシレンなどの13物質に室内濃度指針値というものを決めました。しかし、これでも少なくて、最近ではいくつかの新しい化学物質の追加が検討されています」

 

「空気の見える化」をさらに目指す!

無添加住宅では、室内の空気環境を最優先にするため、自社で建材を造り、倉庫を持って管理しています。

また配送中も悪いものが入って来ないように届けて、施工方法までを指導するということをやっているのだという。

とにかく身体に悪いものは使わない!が信念で、さらに「空気の見える化」を目指しているとか。

石坂閣啓さん

そんな無添加住宅のモデルハウスを石坂さんに分析してもらいました。

石坂さん:
「国の指針値を圧倒的に下回る数値でした。溶剤成分や接着剤成分もほとんど見られないという結果です。とっても正常な空気でした」

さらに無添加住宅の空気の測定結果の詳細も教えてもらいました。

表組
石坂さん:
「無添加住宅はトータルVOC測定によって溶剤成分や接着剤成分が少なく、木の香りなどの自然素材由来の成分が多いということが分かっています。さらに言えば、トータルVOCに関しては、他社さんは分析をされない……というかできないのではないかと思います。そう考えた時に、無添加住宅さんがきちんと数値で証明するという取り組み自体が最大の差別化のような気がしますね」

今後は、空気環境を突き詰めていくと同時に、住宅を構成している“建材”ごとの分析もしていきたいなと考えているという無添加住宅。

この分析ができれば、全国の無添加住宅の正規代理店がさらに自信を持って、本物の健康な家を造れるという。

これには石坂さんも賛成している。

石坂さん:
「国もようやく断熱や耐震性能などを数値化し、見える化してきています。将来的にはさらに消費者がいい家を選ぶ基準が分かりやすくなってきているとは思いますね」