秋は睡眠負債に要注意!空気の汚れで睡眠の質が低下するって本当?

「睡眠負債」というキーワードが近年注目されていますね。

夏の暑さが落ち着き、過ごしやすくなる秋。実は秋に睡眠負債が起こりやすいという事実をご存じですか。

寒暖差の多い秋は自律神経が乱れやすく、おまけに秋はダニが活動しやすいので、寝具への影響も懸念されます。

お掃除のプロである「ダスキン」快眠セラピスト・睡眠環境プランナーでもある睡眠のプロ・三橋美穂さんが提案する「寝室環境を整えて、質の良い深い眠りにつくためのコツ」を2回にわたってお伝えします。

前編は睡眠負債と健康被害の関連性と効果的な寝具のお手入れについてご紹介します。

イライラ、肌荒れ…質の高い眠りが健康のカギだった!

寝室

freeangle / PIXTA(ピクスタ)

質の高い睡眠がとれないと悪いことばかり。睡眠負債による心身への影響は以下の通りです。

低下するもの

  • 集中力や記憶力
  • 幸福感
  • 自己肯定感

増加するもの

  • ミス・事故
  • 疲労感、病気のリスク
  • イライラ感・不安感
  • 肥満が悪化
  • 肌荒れ・くすみが悪化
  • 老化が進行

どれも人の体や心にとってネガティブな要素ばかりですね。

質の良い睡眠

msv / PIXTA(ピクスタ)

では、質の良い睡眠をするためにどんなことを心がければよいのでしょうか。覚えておきたい5つのルールをご紹介します。

  • 体内時計を整える
  • 一日を活動的に過ごし疲れをためる
  • 体温のメリハリをつける
  • 就寝前にリラックスする
  • 寝室を快適な環境にする

具体的に挙げると「朝日を浴びると体内時計が整う」「就寝前にPC、スマホ、テレビを見ない」「ゆっくり湯船につかる」……。

これらは一般的に知られている事ですが、秋に特に気を付けたいポイントは5の「寝室を快適な環境にする」ことです。

意外と知られていない事ですが、空気の質は睡眠に大きく関係しており、空気をキレイにすることが質の高い睡眠を得る重要なポイントです!

次項で空気の汚れが睡眠の質の低下する仕組みをご紹介します。

 

空気の汚れで睡眠の質が低下するって本当?

寝室の空気

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空気が汚れているとなぜ睡眠の質が落ちるのでしょう?

飲食物を含め、人が1日に摂取する物質のうちおよそ83%は空気です。

そのうちの57%は室内の空気といわれています。また、1日の約3分の1は自宅で眠っているため、寝室の空気は非常に重要なことがわかりますね。

寝室の空気が汚いと呼吸が浅くなり睡眠時も緊張がとけない、体内の酸素量減少といった現象が起きます。

さらに、体内では異物除去にエネルギーを費やし、睡眠中におこなわれる細胞の修復にまわらなくなります。

このような状態が続くと、眠っても「疲れがとれにくい」体質になり、すなわち睡眠の質の低下に陥ってしまいます。

それでは、睡眠負債にならないために、寝室のお掃除方法をきちんと学び実践していきましょう!

 

9~10月はダニの活動期。寝室と寝具の掃除を習慣に

ダニの死骸

buru / PIXTA(ピクスタ)

寝室には汚れがたくさん潜んでいます。

花粉、PM2.5など外気から入ってくる汚れ以外にも、綿ボコリ、ダニ、カビといった汚れの原因は様々です。

ダニは温度が20~30℃、湿度60~80%の暗い場所で繁殖しやすいので、注意が必要です。

汗を含む寝具は高温多湿を好むダニにとっては絶好の場所。

さらに、ダニの死骸やフンはアレルギー症状を引き 起こす「ダニアレルゲン」となり空中に舞うため、しっかりと寝具の洗濯や寝室を掃除して取り除きましょう。

 

覚えておきたい寝具の「ダニ」対策

衣類乾燥器

Satoshi KOHNO / PIXTA(ピクスタ)

ダスキンがある家庭でダニのフンの量を調べたところ、寝具の布団には多くのダニのフンがあることが分かりました。

お掃除のプロがすすめるダニ対策は次の通りです。

1. ダニを殺す

ダニは50℃の熱で20分~30分、60℃の熱で即死します。

・ダニを殺すポイント

薄手のかけ布団、シーツ、カバー類は自宅の洗濯乾燥機でダニを殺す。

※大きめの布団類は近くのコインランドリーを活用。
※シーツは1週間に1回、枕カバーは2~3日に1回はとりかえて清潔な状態を保つ。

・間違いやすいポイント!!「天日干し」

天日干しは布団内の湿気を取り除くことには効果がありますが、ダニは日が当たっていない裏側に隠れてしまうため直接的な対策としては不十分です。

もし天日干しをする場合は、両面しっかり日に当てるようにしましょう。

 

2. 死骸やフンを取り除く

布団に掃除機

foly / PIXTA(ピクスタ)

ダニの対策は、「洗う>吸う>干す」の順番に有効で、ダニの死骸やフンは水溶性のため洗い流すことが一番の対策です。

しかし、自宅で布団の水洗いはなかなか難しいため、掃除機で死骸やフンをしっかり取り除くことが重要です。

もし布団を水洗いする場合は、専門業者に依頼をしましょう。洗える布団はコインランドリーも活用できますね。

・布団から死骸やフンを取り除くコツは掃除機!

1平方メートルあたり20秒間ゆっくりと掃除機をかけて吸い取る。

裏と表の両面から吸い取りましょう。1週間に1回が目安です。

※掃除機のノズルにストッキングを被せると掃除機をかけやすくなります。

・間違いやすいポイント

布団たたきは逆効果。取り込むときに布団をたたいてもダニの死骸やフンは取り除けません。

むしろ、細かくなってさらに吸い込みやすくなってしまうため、たたくのは逆効果です。

天気の良い日、窓を開けているとご近所さんから布団たたきの音が聞こえてきませんか。

良かれと思ってやっていたことがダニ対策としてはNGでした。

ダニ死骸やフンをしっかり取り除くことで寝具をきれいに保ち、睡眠の質を低下させないようにしましょう。

取材協力 ダスキン