「がん」への不安がある人は50%以上。がん対策って何すればいい?
今では日本人の国民病ともいわれる「がん」。
厚生労働省によると、生涯でがんにかかる可能性は男性の2人に1人、女性の3人に1人と推測されています。
皆さんも自分がいつか、がんになる可能性について考えたことがあるかもしれません。
そこで今回は「がんに関する意識調査」についてのお話です。
2人に1人はがんになる可能性があると認識
がんに関する情報提供事業、先端がん医療技術の開発・普及支援事業を展開する「株式会社GMS」は、自身が「がん」と診断された経験がなく、身内にも「がん」経験者のいない、全国の20歳から59歳までの男女500名を対象に「がん」に対する意識調査を実施しました。
まずは、自分が「がん」になる可能性があると思うか、についての結果を見てみると……、
「可能性がある」「どちらかというとある」という回答を合わせると、55.8%の人ががんになる可能性を認識していることが判明しました。
年代別でみてみると、自分ががんになる可能性を認識しているのは50代の62.7%がトップ。
自身の加齢という要素だけでなく、「知人ががんになった」などと耳にすることも増えるからだと考えられます。

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「がん対策」している人は何をしている?
50%以上の人が将来のがんの可能性を認識していることが明るみになったこちらの調査。

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しかし、実際にがん予防の対策を行ったことがある人はわずか16.2%。
認識はあるものの、予防や対策をされている方は少数派なんですね。
確かに日ごろの生活習慣の積み重ねが、がんの原因を作ると何となく分かっていながらも、急に改善することって難しいですよね。
実際にがん対策をされた方の内容を見てみると、食生活、運動、禁煙、禁酒など、あらゆる病気の対策になりそうなメジャーな対策が並びます。

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しかし、「国立がん研究センター」によると、”禁煙・節酒・食生活・適度な運動・適正体重”、この5つのすべての健康習慣をすべて実践することは、がんリスクをほぼ半減できるとありますし、

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健康的な生活を意識することはがん対策に欠かせないことであることが分かります。
「がん検診」の受診率が低い要因とは?
がん対策をしている割合が低いのであれば、もちろん「がん検診」の受診の割合も低いと予測がつきますよね。
がん対策の一つに挙がる”がんの早期発見”ですが、3人に2人ががん検診を受けたことがないと回答しています。
がん検診を受けない理由を見てみると、費用の問題、面倒などが上位に挙がります。

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確かに、”乳がん検診”を例に挙げると、普段はあまり利用しない乳腺外科で受診することになり、“怖い”と毎回感じてしまいますし、子宮けいがん検診などは、対象の年齢でなければ自己負担額が高い場合もあるため何となく後回しにしてしまうんですよね……。
このような背景から、がん検診が億劫ということは筆者も理解できます。
しかし、がんは“早期発見・早期治療”でその多くは治せるという時代。
やはり定期的な受診はかなり有効ながん対策の一つといえるでしょう。

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いかがでしたか?
がん保険に加入しているから大丈夫と構えている人でも、がん治療は日々進化していることもあり、保険に加入してるのに受けたい治療が受けられないというケースも珍しくはないようです。
がん検診、自身の身体のがんリスクを下げる対策も重要ですが、がん医療費を備えること、保険の見直しなどもがん対策の一つと言えるのではないでしょうか。
【参考】