介護のストレス解消には日記が一番!しかも手書きがいい理由とは?
介護をしている人にストレス解消法を聞くと、日記を書くことと答える人がいます。
日記でストレス解消?と不思議に思うかもしれませんが、思いのほか効果があるようです。
「日記」は誰かにグチをこぼすのと同じ効果
ムシャクシャした気持ちを誰かにグチったり、声に出してスッキリすることはよくあります。
大声でバカヤローと叫べば、かなりのスッキリ感が味わえます。
しかし、介護で溜まったストレスを自宅で叫んで発散などすれば、近所迷惑どころか、虐待と勘違いされ通報されかねません。
そんなとき、日記を書くとスッキリするという人がいます。

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日記をつけることがストレス発散につながるというのは、おそらく友達にグチを聞いてもらうのと同じように、溜まったものを外に出す効果があるからだと思われます。
日記に日頃のストレスを遠慮なく吐き出す!

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日頃のストレスを日記に吐き出す。
バカ、クソババアなど、日記にしてみればいい迷惑でしょうが、ここは遠慮してはいけません。
あ、ちょっと言い過ぎたかなと思うくらい書いてみましょう。
そして、書いてスッキリしたところで、日記を読み返してみましょう。
今日ムシャクシャしたのは別の要件と介護が重なってしまい、母の行動が障害になったからだわ。でもそれは母のせいじゃないか…などと、反省する余裕が生まれればしめたものです。
そのように思えれば、次からは違った対応ができるかもしれません。
日記は書くときもそうですが、読み返したときに何で怒ったのか冷静に分析できるところに意味があるのです。
「ブログ」は他人が見るから本音は書きづらい
日記よりブログのほうがいいという人もいるでしょうが、ブログは誰かに見てもらうことを意識するため、本音は控えめに書いてしまいがちです。

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そのためストレス発散にはならないでしょう。「いいね!」をもらえて気分爽快というは別の話です。
他人が見るのだから、文章としておかしくないかとか、誤字脱字はないかと気になっていては新たなストレスとなってしまいます。
日記を書くと左脳が働き始めて落ち着きを取り戻す
実は手書きでは主に左脳が、パソコン作業では右脳が働いているといわれているんです。

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左脳は読み書き、話す、計算、分析、論理的思考などを担い、右脳は図形や映像の認識、イメージの記憶、直感・ひらめきなどを担当します。
日記を書くと、落ち着きを取り戻し、論理的に考えられるのは左脳のおかげというわけです。
自分の行為を振り返り、整理して分析するという作業を、日記を書くことで左脳が自然にしてくれているのです。
日記を見るとそのときの介護の状況が思い起こせる
手書きの文字にはそのときの感情がこもっています。

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かなり乱れていたり、整っていたりと、当時の心情や介護の状況を思い起こすことができます。
あのときの自分はそんなことに怒っていたのか、と少し恥ずかしい気持ちになることもあるでしょう。
要チェック!メモや日記を保存するアイテムも
誰にも見られたくない日記ですが、溜まってきても思い切って捨てることができず、保管場所に困ることがあります。
そんな人にオススメなものが、紙に書いた文字や図柄をデジタル化してくれるアイテム。
これを使ってデータを保存しておくと、スマホでも確認できて、増えすぎた手帳を整理するのに便利です。

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メモやレシピ、子どもの落書きなど、用途はいろいろありそうですので、ぜひ試してみてください。
【参考】