400年前のドアも!スペイン人建築家の超レトロアイテム再生術
先日もご紹介した建築業で働いているカルロスさんの生活のアイディアを紹介します。
どこの国でもそうなのかもしれませんが、家を建て直すときは古いものが邪魔になります。
全部のものを大切にしまい込むということは少ないようです。
特に親の家を譲り受けて建て直すときなどは、いろいろと古いものが出て来たりしますよね。
しかし、カルロスさんはそのような古いものを無料か、かなり低価格で受け取り、自宅で使っています。
今回は超レトロなアイテムの再生法をご紹介いたします。
「古いドア」大邸宅の大きすぎるドアを小さくして使う!
まず玄関のドアです。このドアはだいたい400年前のドアだそうです。
そのため、高さが3m以上あり大きすぎるので、家を壊すときに払い下げになりました。
ちなみにドアは比較的売りやすいもののひとつです。というのは、古いドアは乾燥しているので良いギターが作れるからです。
ギターを作る人は、街を歩いて取り壊すことが決まった古い家などを訪ねて譲ってもらいます。
古いドアから何百万円もするギターが作られこともあるのです。
しかし、このドアはカルロスさんのおかげで、ドアとして生き続けることが決まりました。
実は大きすぎるドアの真ん中部分を切ってもう一度繋げ、現状に合った大きさのドアに作り変えたのです。
古いドアの問題は鍵のセキュリティですが、このように古いドアに鍵を付け替えています。
古いドアの鍵は開けにくいというデメリットもありますがこれなら大丈夫です。
「古い照明器具」温かい光が溢れる家に!
ランプを使ったことがない人には、これがびっくりするものだとは感じないかもしれません。
こういうデザインの照明器具だと思った人も多いと思います。
でも、これはオイルランプをリメイクしているのです。元々は電球のところに本当の「火」が付いていたのです。
昔のものはデザインが素敵ですよね。
私はろうそくも好きですし、普段、火を見る生活を好んでしていますが、やはり現実的に考えると電気を使った照明の方が安全です。
カルロスは、しばらくはオイルを使って利用していたそうですが、とても気に入っていたので電化することにしたのだそうです。
こちらはアンティークな照明器具。スペインなら病院などに使われていたようなタイプのデザインです。
こちらは書斎の机に置くタイプの照明器具を絵画の照明に。
ピラミッド型の照明をあえて逆さにつけました。モロッコ製のエスニックなデザインが素敵です。
これは、屋根瓦です。スペインの屋根瓦はこんな形。屋根瓦にペイントして、壁に取り付け、内部に電球を設置して照明器具として使っています。
「テラスの洗面所」台は昔、おばあちゃんが使っていた(と思われる)ミシン台
これはテラスの洗面所。テラスの掃除やちょっとした手洗いなどに使います。
洗面の下の台は、なんとなく見たことがあるもの? 若い方は見たことがないかもしれません。昭和博物館にあったような……。
これは足踏みミシンの台です。足踏みミシンは、簡単に電気ミシンにできるんです。
電気ミシンに作り変えてもらうと、台が不必要になるのですが、カルロスはデザインがとても気に入り、ミシンの台に大きな陶器の深鉢を置いて洗面所にしたのです。
「洗面台」寝室にあったサイドベッドテーブルを使用!
バスルームにもいろいろな工夫が見られます。
こちらの洗面所は、寝室にあるサイドテーブルに昔のホウロウの白いタライを乗せています。
こちらの角度の方がわかりやすいですか? 奥に見えるのは、トイレットペーパー。
植木鉢を置くアイアンの三脚の上に陶器の深鉢を置いてトイレットペーパー置きに。
アイアンの三脚は結構色々使えますよ。
こちらは別のトイレにあったペーパーホルダー。
モルテロというスペイン版すり鉢を置くための台なんです。
下の部分はスパイスを入れる引き出し。本来はキッチンにあるものですが……。
建築家ならでは!レトロアイテムを取り入れた暮らし
捨てる前にこれは何かに使えないかなと考えて、まったく別の使い方をしていく暮らし。
素敵なものが次々生まれて、楽しくなりますね。改めて、古いものをもっと大切にしたいと思いました。