
家や家族に関する、さまざまな悩み。
もしかしたら“風水”に解決のヒントが見つかるかもしれません。
風水コンサルタントの種市勝覺(たねいち しょうがく)先生が、あなたの悩みを、風水の観点から、解決します!
Q:グリーンを部屋に飾りたいのですが、育てるのが苦手なのでドライフラワーやフェイクグリーンにしようかと思います。風水的に置くといいもの、避けるべきものは?

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目に入ったときに「きれいだな」「かわいいな」とご自身が感じることを重要とするのが、風水の考え方です。
生花、観葉植物、ドライフラワー、フェイクグリーン……何を置くかではなく、置くことによって自分からいい氣持ちが引き出されるものこそ風水的に“いいもの”。
何も置かない殺風景な部屋よりも、どんな種類であれ、自然を連想させてくれると同時にリラックスをもたらしてくれるグリーンが空間に存在しているということが大事なんです。
ドライフラワーは飾り方に工夫を

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上記の前提をふまえた上で、質問にあるドライフラワーとフェイクの植物を、色・形・生命エネルギーという三つの観点から、風水的にどう捉えられるかをお話していきます。
まずはドライフラワー。
乾燥したあとでも色あざやかなものも多いですし、形はまさに生花であったときのままで、たしかに自然を連想させてくれます。
ただし、肝心の生命エネルギーが残念ながらドライフラワーにはありません。
水分が完全に飛んでいるので、見た目からみずみずしさを感じることはないことからもそのことに氣付きます。
またインテリアで最近天井から吊るすドライフラワーが流行っていますが、本来花とは、地面から空に向かってつぼみを開くもの。
つまり、天地が逆転した“吊るされた”状態は、無意識のうちに脳の混乱を引き起こす原因にもなりかねない……という側面もあります。

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以上から、ドライフラワーを楽しむ上でおすすめなのはハーバリウム。
瓶の中にオイルに浸かっているので視覚的にうるおいを感じられますし、天地も自然と同じですので脳の混乱も防げます。
フェイクであってもグリーンを置くのが望ましい理由

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次にフェイクグリーン。
ご質問者さまは植物を育てるのが苦手とのこと、それならフェイクでまったく問題ありません!
もちろん、生命エネルギーのある生きたグリーンを育てるのは、風水的にもとっても望ましいこと。
生き物を育てるという行為は、自分の内にある優しさや心の柔軟性を引き出しますし、自分以外の他者とともに生きているという意識から、「自分さえよければいい」という傲慢さや自己中心的な考え方に氣付くきっかけにもなります。
ただあくまでも、観葉植物から自分が何を連想するかを一番に優先するのが原則です。

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グリーンを見たときに「水あげなきゃ」「手入れしなきゃ」といった義務感をおぼえるのなら、それはいい連想とは決して言えません。
またかつてグリーンから虫がわいて咬まれたなど、あまり思い出したくない思い出などがあるのなら、むしろフェイクの植物の方が向いています。
自分が何を感じるか? をぜひ大事にしてください。
何を置くかよりもどう置くか、楽しむか

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また家族の共用スペースと個人の部屋で、置くものを変えるのも一案です。
たとえばサボテンは育てやすさや愛らしい見た目から人気ですが、鋭い刺があることから、人によっては殺氣を感じる場合もある。
好みが分かれそうなものは、リビングなどの共用スペースには置かず、個人の作業部屋などで楽しむのがベターです。
またグリーンを置くスペースはなくても、何かしら自然を連想させるものがあると、いい氣を引き出してくれます。
ですので、自然を被写体とした写真や風景を描いた絵画などを飾るのもいいですね。
視界に入ったときに心地いいかどうか。
そんな基準でぜひ暮らしを彩るグリーンを選んでみてください!
(取材・文 門上奈央)
■種市勝覺(たねいち しょうがく)

撮影 難波雄史
風水コンサルタント、密教風水カウンセラー。「財・体・心の流れを整える」を軸に、風水コンサルタント・密教風水カウンセラー・密教阿闍梨として活動。氣持ちよく暮らす為の住居探し、良き環境を作る為の風水鑑定、独自の手法を用いたカウンセリング、コンサルテーション・社員研修・各種セミナー・出張鑑定などを、2001年より精力的に行っている。環境脳科学、環境心理学の視点から風水を身近なモノとする「無料メールセミナー・風水入門」は3,000名を超える登録者数。著書『ここに気づけば、もうお金には困らない』(サンマーク出版)、『感情を整える片づけ』(アチーブメント出版)も好評発売中。最新刊は『自分を変える「身口意」の法則』(フォレスト出版)。