8割の人が記憶力向上!認知症予防運動プログラム「コグニサイズ」とは?

認知症予防において、生活習慣の改善がとても大切であることは知られています。

特に、食事、運動、睡眠は大きなポイントであり、多くの実験や成果が報告されています。

今回は体と脳を一緒に動かす、認知症予防運動プログラム「コグニサイズ」をご紹介してみたいと思います。

運動と頭を使う「コグニサイズ」とは?

歳をとってくると、筋力低下や心肺機能の低下、関節の動きの低下などが起こります。

運動によってこうした身体機能をある程度向上することができますが、運動にはもうひとつの効果として脳の活性化があります。

シニア夫婦 運動

プラナ / PIXTA(ピクスタ)

認知症を対象としたデイサービスなどでは積極的に運動を取り入れ、身体と脳の活性を促そうという試みが日常的に見られます。

こうした運動に熱心な施設で、最近よく取り入れているのが、運動+脳トレーニングを行う「コグニサイズ」という方法です。

二つのことを同時に実施するほうが、脳への刺激がより強められ、活性化につながるという発想です。

cognicise(コグニサイズ)とは、英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせた造語です。

 

計算や記憶にかかわる簡単なゲームがオススメ

運動と一緒に行うものとして、計算や記憶に関する簡単なゲームがあります。

脳トレ

あひる / PIXTA(ピクスタ)

いわゆる脳トレーニングとして広く実施されていますが、これらを運動と同時に行うことでより効果が高まるといいます。

コグニサイズの効果については数年前から国立長寿医療研究センターで実験が始まりました。

2010年に軽度認知障害(MCI)のある方100人を対象にコグニサイズの調査をしていますが、調査の結果、約8割の参加者に記憶力の向上がみられました。

 

激しい運動より持続できる軽い運動を

実験では、ウォーキングしながら簡単な引き算(例えば100から7を引いていくなど)をしたり、踏み台昇降をしながら数人でしりとりをする、といった計算や記憶に関わるエクササイズが行われました。

ウォーキング

千和 / PIXTA(ピクスタ)

こうしたコグニサイズは一般の家庭でも手軽にできます。

運動は激しい運動より、持続できる軽めの運動がオススメです。

ただし、計算しながら歩くと集中しすぎて周囲が見えなくなることがあるので、公園など安全な場所で行うようにしてください。

ウォーキング

cba / PIXTA(ピクスタ)

自宅であれば、庭を歩きながらパズルを解くなどの方法も可能だと思います。

 

自分にあったやりかたで楽しむことが大事!

コグニサイズは自分なりにアレンジができるので、子どもと一緒にやったり、夫婦で散歩しながらやったり、あるいは独りで好きな時にやるなど、楽しみ方はさまざまです。

ウォーキング

つむぎ / PIXTA(ピクスタ)

あまり難しく考えないで、楽しんで長く続けることが大切です。

 

【参考】

※ 国立長寿医療研究センター 認知症予防運動プログラム「コグニサイズ」