子どもは田舎で育てるべき?自然の中での子育てメリット・デメリット
子どもをどのような環境で育てたいか。
これは子どものいる夫婦間で十分に話し合う必要があるテーマではないでしょうか。
しかし、筆者は結局、都会で育てても自然の中で育てても、両方にメリット・デメリットがあるのではないかと思っています。
今回は、メキシコのカリブ海やジャングルに車で5分で行ける場所に住んでいる筆者が、自然の中での子育てのメリットとデメリットをご紹介します。
自然の中での子育て 最大のメリットは子どもの心にゆとりがあること
海や山、川に囲まれた自然の豊かな場所で、子どもを育てる場合のメリットをいくつか挙げましょう。
- 子どもは心にゆとりを持ってマイペースに育つ
- コミュニティが家族みたいになりやすい
- 都会よりは安全
- 子どもは自然を身近で学べる
著者の家にはヤモリ・トカゲや美しい鳥たちが毎日訪れてきます。
時にはイグアナやタラントゥラ、サソリなどに遭遇することもあります。
筆者にとっては苦手な生物もいるものの、子どもが身近で生き物に触れる機会があることは嬉しく思います。
また、日々自然を身近に感じながら成長している子どもの心も、豊かに育っているのではないかと感じます。
都会の環境と比べてストレスを感じにくいことや、比べる相手も少ないから自分のペースで学んでいることは、親としてとても嬉しいです。
自然の中での子育て 最大のデメリットは教育関連において選択肢が少ないこと
自然の中の子育ては、メリットはあるものの筆者は同じくらいデメリットも感じています。
自然の中での子育てのデメリットを挙げてみましょう。
- 子どもに競争心が芽生えにくい
- 文化的なことを学べる場所が少ない(美術館、文化会館など)
- 教育の場の選択が狭くなる(学校や習いごとなど)
子どもが小さい頃はまだいいと思いますが、小学校に入って教育のことを考え始めると、自然の中での子育てはデメリットが見えてきます。
例えば、筆者の住む町には音楽や劇などが見られる文化会館はやっと数年前にできたものの、美術館らしい美術館はありません。
都会であれば、様々な芸術に触れる機会がそこらじゅうにあることを考えると、とても残念です。
また、学校や習い事に関しても、隣町まで行かないと希望するクラスがないということもあるでしょう。
子どもがマイペースに育つのは嬉しい反面、競争心が芽生えにくかったり、井の中の蛙になってしまったりということもあり得ます。
都会でも田舎でもある程度のバランスを保つ努力をする
自然の中の子育ては、メリットもデメリットもあります。
しかし、どんな環境で子育てをしても、ある程度のバランスをとることはできます。
例えば、筆者の住む町に美術館はないものの、車で45分で行けるカンクンには美術館がいくつかあります。
また、カンクンには文化的なイベントも多いので、少し足をのばしてそのような機会を増やすようにしています。
習い事に関しても、知り合いは毎週カンクンまで子どもを習い事に連れて行っています。
このように少しの努力でデメリットを補うことができます。
自然の中で育った著者の経験
実は、筆者も8歳までは山と川しかないような大自然の中で育ちました。
畑や田んぼに行ったり、昆虫をつかまえたり木登りをしたりと、当時の良い思い出がたくさんあります。
しかし、教育の場の機会が非常に少なく、両親は車で2時間もかけて、毎週隣町まで私と姉を習い事に連れて行っていました。
結局、子どもの教育を考えてという理由から、著者が8歳の時に県内の中心部に家族で引っ越しをしました。
その両親の決断に、筆者はとても感謝しています。必要であった習い事も、より良い先生を見つけることができたし、文化芸術に触れる機会がたくさんできたからです。
メリットもデメリットもある自然の中での子育て、上手にバランスを保てれば子どもにとって素晴らしいことも多いです。
また、お子さんの年齢も関わってきます。子育ての環境を考えている皆さんにとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。