今年の大掃除は寒くなる前に!プロ直伝の場所別テクニック
年末が近づき、各所で大掃除の話題が増え始めてきました。皆さん、掃除グッズやスケジュール調整など大掃除をする準備はできていますか?
ダスキンによると、ハウスクリーニングの受注件数は、例年11月から増え始め、12月初旬にピークを迎えるそうです。12月に入ってから、いよいよ慌てて大掃除を始める人も少なくないのでしょう。
そんな中、ダスキンは、全国20歳以上の男女を対象にした「2017年末の大掃除の実態調査」の結果を発表しました。
普段は入念に掃除できない場所を大掃除で一気に掃除する傾向
調査によると、最も精力的に掃除した場所と最も汚れが落ちにくかった場所の1位は、9年連続で「レンジフード・換気扇」という結果に!
頑固な油汚れや食材のカスなど、毎年大掃除の際には苦労する人も多いですよね。
また、最も精力的に掃除した場所の2位は「窓・網戸」、3位は「浴室」。
窓や浴室のように、普段はなかなか入念に掃除ができない場所は、年末の大掃除で一気にやる傾向にあるようです。
毎年苦労しがちなこれらの場所の大掃除。いくら時間をかけて体力を使って頑張っても、完璧にはキレイにならないこともしばしばありますよね。
今年こそ、汚れを翌年に持ち越さないために、今年はプロ直伝の掃除テクニックを駆使して、効率よく大掃除を終わらせちゃいましょう!
レンジフード・換気扇はつけ置き掃除が効果的!
まずは、最も精力的に掃除した場所と最も汚れが落ちにくかった場所の第1位「レンジフード・換気扇」から。
フィルターが茶色になっていたり壁に油が垂れてきていたり、はたまたレンジフードの外装やキッチンの壁がベタベタしたりと、年末には落としにくい油汚れが溜まってしまいます。
そんなレンジフード・換気扇には、漂白剤溶液を使ったつけ置き掃除がオススメ。以下の手順で掃除をしてみてください。
- シンクに雑巾を敷き、フィルターなど取り外せる部品を取り外してシンクの上に置く。
- スポンジやブラシでこびりついた油汚れを落とす。
- シンクに栓をして、外した部品が浸かる程度に 40~50℃の湯をため、 適量の酸素系漂白剤とティースプーン 1~2 杯程度の台所用中性洗剤を溶かした「漂白剤溶液」をつくり、部品を全て浸す。
- 15~20 分間つけ置きした後、シンクの栓を抜いて、「漂白剤溶液」を流す。
- 汚れが残っている場合は、スポンジでこすり落とす。
- 水をかけながら、汚れを洗い流す。シンクの内側も洗う。
- 乾いた雑巾で水気を拭き取り、よく乾燥させる。
Satoshi KOHNO / PIXTA(ピクスタ)
取り外しできない外側はフキンで拭けばOK。
大掃除が億劫になってしまいがちな場所ですが、つけ置きすることで頑固な油汚れも楽に掃除ができます。
網戸は雑巾で挟み拭きすれば時短に!
次は「窓・網戸」。特に網戸は、網目に入った土砂ボコリの掃除に苦戦したり、外側の面が掃除しづらいので、時間もかかりがち。
道具を活用することで、スピーディにキレイにしていきましょう。
- モップで軽くホコリを取ります。または、掃除機でホコリを吸い取ります。
- 水に浸しゆるく絞った2 枚の雑巾、または2 つのスポンジに住居用の中性洗剤をつけ、網戸の両面をタテ・ヨコ・ナナメにこすります。その後、水に浸し固く絞った雑巾で、汚れや洗剤分を拭き取ります。
- 乾いた雑巾で、水気を拭き取り、よく乾燥させます。
2枚の雑巾を上手く使い分けながら拭き取れれば、効率的にお掃除ができますよ。
浴室掃除は箇所別の掃除テクでラクチンに
最後は「浴室」です。浴室内には様々な種類の汚れが存在するため、1つの洗剤や掃除用具では掃除し切れず苦戦する人も多いでしょう。
そこで、箇所別の掃除方法をご紹介します。
まずは蛇口についた頑固な水アカ。
水アカは、水道水に溶けているカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が、空気と触れたり蒸発を繰り返したりしたことで結晶化したものです。
時間が経つとこびりつくので落としにくくなり、除去するには研磨して削り落とすしかありません。
蛇口についた頑固な水アカ
- 水で湿らせた「デニムの布」に「クリームクレンザー」をつけ、水アカ汚れが気になる部分をこする。
- 汚れと洗剤分を洗い流し、乾拭きする。
壁と床
入浴後、石けんカスや皮脂汚れなどをきちんと洗い流さないと、それらを栄養分としてカビが発生してしまいます。
カビは生えてから期間が経つと、完全な除去が難しくなります。
隅や目地など、細かな部分に洗剤を浸透させる工夫をすると、カビを除去しやすくなりますよ。
- 「カビ取り剤」をスプレーし、上から「台所用ラップ」や「こより状のティッシュペーパー」を貼る。
- 洗剤の表示通りの時間を置き洗剤を洗い流す。
もし、一度で落ちない場合は1→2を何度か繰り返します。
排水口
排水口は、石けんのカスや皮脂汚れなどによってぬめり汚れが発生します。
「触りたくないから」と言って放置しておくと、ニオイやカビの原因にもなるため、こまめな掃除が大切。
大掃除の際は、内部の部品を取り外し、徹底的に掃除してみましょう。
部品によっては細かな溝などもあるため、「スポンジ」や「掃除用のブラシ」のほか、「使い古した歯ブラシ」も活用できます。
- 髪の毛などのゴミを取り除き、取扱説明書に従って部品を分解する。
- 「浴室用洗剤」を用具につけて汚れをこする。
部品に洗剤をスプレーして少し時間を置くと掃除しやすくなります。
気象庁が発表した全国1か月予報によると、11月は全国的に気温が高くなるそうです。
寒くて動くのも億劫になる年末よりも、暖かい時期に早めのお掃除をした方が、余裕のある年末を過ごせそうですよ。
取材協力
※ ダスキン