「家の悩み、聞かせてください!」調理師専門学校に通う女子学生にリサーチ
人の数だけ、家や暮らしに関する悩みはあります。
誰かの悩みに耳を傾ければ、あなたの生活をもっとよくしてくれるヒントが隠れているかもしれません。
今回は東京・吉祥寺の井の頭恩賜公園で突撃インタビューしちゃいました。
吉祥寺「井の頭恩賜公園」で個性的なワンピースの女子に遭遇!
平日、昼下がりの時間帯、園内ではたくさんの人が思い思いの時間を楽しんでいました。
池のまわりのベンチで読書中の、N・Kさん(19歳)に出会いました。個性的なワンピースがとてもお似合いです。
今読んでいたのは、私が通う調理師専門学校の校長先生の本です。
今日は休日なんですが、学校の日は、日中は調理の助手として働いて、夜はゼミナールを受けるというサイクルです。
毎日のすべてが勉強というか。だから、あんまり家にいる時間はないかも。
今は学生寮に住んでいます。実家は茨城ですが、母子家庭であまり家賃にお金をかけられない。
だから受験期には、寮費が軽減される制度を受けられるように必死に勉強を頑張りました。
「学生寮は実家と比べ物にならないくらい狭くて…」
正直なところ、実家と比べると狭くていろいろと大変です。
本当はテーブルとチェアを置き、ランチョンマットを敷いて、せめて家ではゆっくり食事したいのですが……現実はちゃぶ台に座布団(苦笑)。
勉強も同じ場所です。あと、キッチンが狭くて食材を切るスペースの幅が25センチもないので、今はシンクに板を載せてなんとかやってます。
休日はカセットコンロでオムレツの練習をしたり、オーブン付きの電子レンジでお菓子を作ったりしています。
卒業したら、いつかは食まわりにこだわれるような家に住めたらと思います。
将来の夢ですか? いずれは母と一緒にお店を開きたいです。
母は文具店で働いているので、特に食とは関係がないんですが、いつかは母と一緒に。それまではいろんな勉強をしたいです。
実は英語が全然できないけれど、オーストラリアで修業を積めたら、と思っているんです。
オーストラリアはいろんな人種の人がいるので、食文化もいろいろと混ざっていて楽しそうだなって。
将来のことを考えると、前向きな気持ちになりますね。
イラスト 高垣秀雄