以前も書いたとおり、現在、入居者の方々に使っていただくために山小屋の隣にある小さな離れをリノベーションしました。
今回は、その離れに導入したサンワカンパニーの「シャワーブース700」の特長と使い心地をリポートしたいと思います。
ワンルームマンションのリノベーションや一戸建てのセカンドバスルームとしてシャワーブース導入をご検討の方々の参考になればと思います。
決め手は「ミニマムサイズとシンプルデザイン」

Oskanov / PIXTA(ピクスタ)
離れの広さはおよそ6畳。浴室は設置したいけれど、この狭小空間に浴槽まで設置するのはムリ。
そこで、なるべく小さめのシャワーブース(シャワーボックス、シャワールーム)を設置したいと考えました。
実は、シャワーブースと一言で言っても、サイズは大きめサイズ(0.8m×1.6m)から小さめサイズ(0.8m×0.8m)まで、さまざまな種類があります。
ところが、たいていのショールームに展示されているのは「0.8m×1.2m」や「0.8m×1.6m」といった、見栄えのする大きめサイズばかり。
内装的にも、シャワーヘッドや小棚が安っぽいプラスティック製だったりして、いまひとつピンときませんでした。
そんななか、個性的なデザインの商品を数多く世に送り出しているサンワカンパニーが「0.7m×0.7m」サイズの「シャワーブース700」を新たにリリースしたのを知りました。
ほかのメーカーよりもひとまわり小さいというのがポイントです。
早速、ショールームに出向き、そのサイズ感を確認しました。

写真は導入後に撮影したものです
中に入ってみると確かに狭いのですが、体を洗うのに不自由するほどではないという印象でした。実物のサイズが体感できたので一安心です。
素晴らしいのはムダを排したシンプルなデザイン。メタリックなシャワーヘッドや、

写真は導入後に撮影したものです
ガラスの小棚など、

写真は導入後に撮影したものです
ディテールもきちんと考えられているな、と感じました。特によかったのが、水栓レバー。

写真は導入後に撮影したものです
手前に引くと栓が開きます。左がお湯、右が水。シンプルできれいなデザインですが、ちゃんと直感的に操作できます。これは気に入りました。
ホワイトに加えてブラックのカラーバリエーションも用意されているのもポイントが高いです。
予算的にはややオーバーになってしまいますが、このシャワーブースを導入しようと決めました。
気になるのは詳しい使用感ですが、それは実際に使ってみるまでわかりません。
ブラックの内装はインパクトあり!使い心地も問題なし
工事が終わり、実際に設置されたのがこちら。
トビラを閉めた状態では、いわゆるただのシャワーブースです。折れ戸を開けると……、
今回はブラックカラーの内装(正式名称は「ブラックランダムライン」)を選んでみました。
黒というよりは明るめの色合いでダークグレーといった印象の内装です。
落ち着いた色調はちょっぴり高級感を感じさせます。
シャワーブースといえば「白」という既成観念があるせいか、物件を見学しに来た友人たちもみんな驚いていました。
差別化という意味では「黒」を選んだのは正解だったと思います。
あとは使い心地ですが、実際にシャワーを浴びてみると……、
思ったよりも快適でした。というか、心配したような問題はなかったというべきでしょう。
こういう住宅設備のサイズは使用感を入念に考えてデザインされているものですから、「0.8m×0.8m」と「0.7m×0.7m」の10cmの差が響いてくるのでは、と内心は心配でした。
ですが、顔や体を洗う際にも肘などをぶつけることもなく、使用している最中には試していることを忘れ、普通にシャワーを浴びていました。
しかし、それも体格次第の話。僕は男性としては小柄な168cmの55kg。
女性ならば僕と変わらずストレスなく使用できるでしょうが、これが180cm台の大柄な男性となると窮屈になるかもしれないです。
「シャワーブース700」には、奥行1.2mのバージョンもありますし、天井高を高くするオプションもあるので、場合によってはそちらを検討するのもアリでしょう。
ちなみに、うちでは、この「シャワーブース700」を以前ご紹介したキッチン用シンプルリモコン(リンナイ)と組み合わせて使っています。
せっかくシャワーブースがシンプルデザインなので、操作パネルにもこだわりたいと思って選びました。
シャワーは温度の操作しかパネルを使用しないので、このシンプルリモコンでまったく問題ありません。
気になるお値段は…安価なシャワーブース+65,000円
さて、ミニマムサイズとシンプルデザインが魅力の「シャワーブース700」ですが、お値段はありふれたシャワーブースとくらべてややお高めでした。
ネット見積もりの価格はおよそ18万円。
いわゆる「掛け率」の存在しないサンワカンパニーでは、カタログに掲載されている価格が即購入価格となります。
ここに設置費が加わり、計235,000円でした。
当初、設置を予定していたいちばん安価なシャワーブースの価格は、本体110,000円+設置費60,000円でしたから、比較すると以下のとおりになります。

上が変更前の価格、下が「シャワーブース700」の価格(ともに設置費込み)
サイズとデザインに65,000円の差額を上乗せして払ったかたちとなりました。
ちなみに、僕が選んだカラー「ブラックランダムライン」はオプション扱いで、ノーマルなホワイト(「グレイスホワイト」)と比べると+20,000円です。
ちなみに、オプションといえば「レインシャワー」も気になります。天井からぶら下がったヒマワリのような大きなシャワーヘッドです。
まるで雨のように垂直なシャワーを浴びられることから「レインシャワー」と呼ばれるそうです。

Ushico / PIXTA(ピクスタ)
よく海外のシャワールームで見かけるやつですね。
残念ながら、こちらは奥行1.2mのバージョンでしか設置できないということであきらめました。
ワンランク上のシャワーブースを目指すなら、検討してもいいかもしれませんね。
このようにオプションが多彩なのも、「シャワーブース700」の魅力のひとつ。
ややお値段は張るものの、ミニマムサイズとシンプルデザインという長所を考えると、個人的には大満足でした。
おしゃれなワンルーム用のバスやデザイナーズ住宅などのセカンドバスルームにオススメです。