「無垢材の魅力って何ですか?」無垢フローリング塾・第1回
木の温かみを感じられる無垢フローリングをいつか住まいに取り入れたい。
でも正直なところ、無垢フローリングって選び方やお手入れが難しそうだし、コストも心配……。
そんな無垢フローリングにまつわるいろんな「?」を、無垢フローリング初心者ライター・カドカミとともにお勉強しませんか。
レクチャーして下さるのは、全国に4店舗を展開する専門店「無垢フローリングドットコム」の代表取締役を務める中村有司社長。
第1回は無垢材の魅力について、お聞きしました。
無垢フローリングが人気なのはなぜ?

東京・渋谷ショールームへお邪魔しました
カドカミ(以下K) 「日刊Sumai」や「リライフプラス」でいろいろなお宅やインテリア通の方を取材するたびに無垢フローリングの人気の高さを実感しています。
ただ正直なところ、無垢材の定義がよく分からなくて……、無垢フローリングとそうでないフローリングは、結局のところ何が違うんですか?
中村社長(以下N) 合板や集成した木材ではなく、天然の丸太から切り出した木材が無垢材です。
K より人の手が加わっていないのが無垢材、ということですね。
だから「ナチュラルさ」「木のぬくもりや質感」といった点をアピールして紹介されることが多いんですね!
N でも見た目や雰囲気だけでなく、無垢材は機能面も優れているんです。
無垢フローリングのメリット、デメリットとは?

店内にはキッズルームもあるので安心してじっくりと見ることができる
N 当然ですが無垢材は人間の身体に優しいことが大きな特徴でして、一つはダニの繁殖やカビの発生を抑える湿度にキープする機能があります。
木には調湿作用があり、室内の空気中の水分を吸っては放出するんですね。
また木の香りにもダニの繁殖を抑える効果があるといわれています。
K 木の香りは癒やし効果だけじゃないんですね!木造建築ってサラサラしていて夏を快適に過ごせるというイメージもありますが。
N そのとおりですし、同時に断熱性も高いので、冬も快適に過ごすことができます。また疲れ目や冷え性にも良いと言われています。
K 本当ですか? ちょっと「木」とは遠いよいに感じてしまいますが。
N 無垢材の紫外線吸収作用によって紫外線の反射を少なくする効果が期待できるので、目が疲れにくくなると言われています。
また先ほど申し上げた断熱性があることと、弾力性があるために、床を踏んだときの足への衝撃を吸収してくれるんです。
したがって足裏をはじめ全身の血行促進にも繋がるとされ、血流不足による足の疲れは軽減されると言われています。
K フローリングを無垢にするメリット、いろいろありますね。

日当たりの良い場所にサンプルを並べて、日焼けによる色の変化を観察、記録している
N あとは基本的に丈夫なのと、床の表面が削れても、補修等のメンテナンスが意外と簡単なのこともメリットだと思います。
強いてデメリットをあげるなら、自然の木なので、色ムラなどの個体差がどうしてもあること。
当店の商品はインターネットでもご注文いただけますが、基本的にはショールームに来ていただくようにおすすめしているのは、そういう理由からです。
K たしかにフローリングは広い範囲に使うものだし、コストもかかるから、リアル店舗に行く方が確実ですよね。無垢材のメリットとデメリット、かなり分かった気がします!
撮影/山田耕司
取材協力 無垢フローリングドットコム 東京・渋谷ショールーム
■住所 東京都渋谷区渋谷2-11-6 ラウンドクロス1F
■電話番号 03-6418-5617(予約制)
■営業時間 10:00~18:00(土日祝日も営業)
■休館日 月曜日(祝日を除く)
※本社が芦屋(兵庫県)にあるほか、横浜(神奈川県)、梅田(大阪府)にも支店あり。