工事費約90万円!環境に配慮したセルフリノベで快適SOHOに【リライフプラス】

夫の谷章生さんが設計事務所を設立するにあたり、仕事場を兼ねた住まいづくりを考えていた谷さん夫妻。

もともと中古不動産の活用に興味があり、UR都市機構の築18年(取材時)の賃貸物件を気に入ってセルフリノベへの挑戦を決意。

解体からスタートして、約3か月。工事費約90万円(税・材料費込み)で、素材にこだわったセルフリノベ空間を作りあげました。

勾配天井のLDKは解放感たっぷり

4mのテーブル

間取りでこだわったのはLDKを広く取ること。

もともと和室だった場所の天井を撤去したことで、LDKには勾配天井が出現しました。

天井高のあるLDK

一番高いところで4mもあるというのは、最上階物件ならではの恩恵。

そのおかげで、58平米とは思えないほどの開放的な空間を演出できています。

アクセントカラー

リビングの壁は少しくすんだブルーが印象的。

環境に配慮した珪藻土塗りで、色を混ぜて夫妻で仕上げたというオリジナルです。

インテリアのアクセントになるうえ、空間にメリハリを生み出しています。

リビングの雑貨

リビングのシンプルなテレビ台の上には、お気に入りの雑貨を並べて賑やかに。国内外の旅先で買ったものも多いそう。

そして、塗りムラがかえっていい味を出している、LDKのデスク側の珪藻土の壁。

「手づくり感いっぱいですが、愛着が湧きます」と夫妻は笑って話してくれました。

 

環境や素材にこだわった床材やテーブル

造作家具

床材には、FSC(森林管理協議会)認定を受けた間伐材の檜を使用。

「三重県の尾鷲(おわせ)まで行き、持続可能な森林づくりをしている速水林業を見学して、床材を注文しました」と谷さん。

そこに合わせたのは、反りにくい足場板でつくった4mのダイニングテーブル。

4mのダイニングテーブル

ホームパーティ

長〜いテーブルを生かして長〜い手巻き寿司をつくるホームパーティも楽しみました

普段の食事はもちろん、打ち合わせやホームパーティの際にも活躍しているそう。

また、そのテーブルに平行して、壁際にはデスクを造作してワークスペースに。

ごくシンプルなデザインなので、デスク下は収納スペースとしても使えます。

既存キッチンをDIY

既存のキッチンは面材だけをリフレッシュ。toolboxの味のあるオークの挽き板を張っています。コンロ回りの壁のタイル貼りもDIYで。

キッチンDIY

そして、キッチン側のテーブルの下は、家電などの収納スペースに。床の端材と無印良品のケースを組み合わせてつくりました。

「家電やカトラリーなど、よく使うけど生活感が出やすいものをしまっておけるので助かっています」と妻。

 

クロスや塗装で既存のものをリフレッシュ

ゆったりとしたエントランス

エントランスの右手にある収納は既存のもの。扉に個性的な柄のクロスを貼ってリフレッシュしました。

また、床はフローリングの余りを裏返して使用し、変化をつけています。

DIYでつくった棚に写真やグリーンを飾ることで、ゆとりを感じられるスペースに。

塗装して活用した建具

コストダウンも兼ねて、味のある既存建具は塗装して再利用。リビング扉はガラス入りなので、LDKの光を廊下まで届けてくれます。

「古いものはよく見るとかわいいデザインだったりしますよね。塗装したらかなり印象が変わりました」と妻。

無垢のフローリングにもしっくり馴染んでいます。

既存活用の寝室

寝室は既存の間取りのまま、内装だけを変更。LDK同様、壁は珪藻土塗りで、一面だけ色を入れてアクセントに。

リラックスできそうな優しいニュアンスのグリーンが、コンパクトな寝室に広がりを感じさせてくれます。

「表面的な仕上げの変更だけでなく、空間や間取りを自分たちの手作業で再編集する取り組みが、もっと増えたらいいと思います。中古不動産の活用や建築材料の再活用は、持続可能な都市づくりにつながるし、これからの時代の暮らし方に最適だと思うんです」と、谷さんは力強く語ってくれました。

このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.19」も参考にしてみてくださいね。

※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。

設計 SUMIT(スミト)

撮影 山田耕司