暮らしのコツ

オカダ ヒロタケ

加湿器をつけても部屋が乾燥。それ窓ガラスの結露が原因かも!?

冬には加湿器

乾燥しがちなこの季節は、のどや鼻、お肌の乾燥にも悩まされがち。そこで大切なのが湿度です。

ところが、「加湿器をつけて寝ているのに、起きたときにはのどが痛い」なんてことも…。そんなときは窓をチェック!もし結露していたら、それが原因かもしれません。すぐに防止対策を!

加湿器を使っても、窓ガラスの結露が部屋の湿度を奪う!

窓ガラスにびっしり付いた結露

部屋の暖かく湿った空気が、外気で冷たくなった窓に触れると、空気中の水蒸気が水に変わり「結露」が発生します。

これは、部屋の空気に含まれる水分が、冷えた窓に「結露」となって奪われ、空気が乾燥している状態。

いわば、窓が「除湿器」の役割を果たしてしまっているので、いくら加湿しても意味がなくなっているのです。

筆者は、窓が結露していると「結露するほど部屋の湿度は飽和状態なんだな」とむしろ満足すらしていたのですが、窓にお部屋の水分を盗られているサインだったのですね…。

冬に加湿するときには、「窓に水分を奪われない」ことがポイント

冬場、部屋が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザなどのウイルスに感染しやすくなります。

その対策の指標として最近新たに注目されているのが、部屋の「絶対湿度」です。

湿度を表す指標には、「相対湿度」と「絶対湿度」の2種類があります。

空気中に存在できる水蒸気の量は、気温によって変化します。

気温が低ければ少しの量しか水蒸気を含むことができず、気温が高いほど、たくさんの水蒸気を溜め込むことができるのです。

一般的に「湿度」と言われているのは「相対湿度」のこと。

この「相対湿度」が、空気中に含むことができる水分量の最大値に対する割合であるのに対し、「絶対湿度」は、空気中に含まれる水分量を1平方メートルあたりの量で示します。

具体的に説明しますね。

「気温A℃だとMAX10gの水蒸気を含む容量があるけれど、今5gしか水蒸気がありません=50%」
「気温B℃(A℃より高い)だとMAX20gの水蒸気を含めるけれど、今10gしか水蒸気がありません=50%」
この2つの「相対湿度」は50%と同じですが、実際に含まれている水蒸気の量(=絶対湿度)には2倍の差があります。

「湿度は高いのに乾燥しているな」と感じるのは、気温が低いせいなのです。

また、「加湿器をつけているのにのどが乾燥する」という状態は、空気中の実際の水分量(絶対湿度)が少なくなっているから。
窓さえ冷たくなければ本来空気中に含むことができた水蒸気が、結露によって奪われていたのです。

冬に加湿するときには、「窓に水分を奪われない」&「窓から伝わる外気温で室温を下げない」ことがポイント、というわけです。

雨戸や厚手のカーテンでも手軽に絶対湿度がキープできる!

絶対湿度のキープには、「窓に水分を奪われない」ことがポイントだと分かりました。
とはいえ窓を変えるのはコストもかかるので、いますぐ手軽にできる対策を3つ紹介します。

雨戸を閉める

窓と外気の間に雨戸を挟むことで、窓が冷たくなるのを防ぎましょう。室温も下がりにくくなるので、空気中にもよりたくさんの水蒸気を含むことができますし、暖房費の節約にもなりますよ。

断熱シートや厚手のカーテンを活用する

雨戸がない場合には、ホームセンターなどで手に入る断熱シートを貼ったり、厚手のカーテンを使って、窓と部屋の間にワンクッションを。
結露を防いでくれる上に、外気温を部屋に伝えにくくするので、冬は暖かく、夏は涼しく過ごせます。

暖房にはエアコンを

石油ストーブやファンヒーターは水蒸気を発生させるので、結露しやすくなってしまいます。
エアコンやホットカーペットなら水蒸気を発生させないので、暖房器具の見直しも結露対策には有効です。

結露は部屋の乾燥だけでなく、カビやダニの温床となって、ぜんそくやアトピー、アレルギーなど健康を脅かす原因にもなりかねません。
「乾燥=即、加湿器導入!」ではなく、まずは結露対策をしてみて、乾燥具合をチェック。その上で加湿器の導入を考えてみてもよいかもしれませんね。

画像/PIXTA(1枚目)

【参考】インフルエンザや肌の乾燥といった冬の悩みと、「窓」に発生する“結露”の関係性 – YKK AP