ホームステージングって知ってる?中古物件を高値で売却できる演出法
「ホームステージング」という言葉をご存じでしょうか?
ホームステージングとは、主に中古物件の売却の際に家具や小物でインテリアコーディネートすることによって、実際の生活のイメージを膨らませ、物件をスムーズに、高値で売却できるようにすることをいいます。
アメリカでは昔から広く知られている手法です。
今回は、このホームステージングについて詳しくご説明します。
集客アップ、高値売却など…、ホームステージングのメリットは大!
中古物件をいざ売りに出そうと思った時、リビングやキッチンがガランとして何もない状態のままだと、当然ながら実際に住んだ時のイメージがわきませんよね。
具体的な部屋の使い方がわからないだけでなく、生活感がないただの冷たい空間に見えてしまうので、買い手からすると印象もよくなく、購買意欲も削がれてしまいます。
そこで、年収や家族構成といったターゲットを意識したり、トレンドを取り入れたりしたインテリアを施して、素敵な家であることをしっかりとアピール。
具体的には、ダイニングテーブル、ソファ、テレビ、照明器具、食器、小物などを使って、広さや窓からの日の光、使い勝手の良さなど、その部屋の魅力を最大限引き出します。
そうすることで集客がアップし、すぐに買い手が見つかるだけでなく、より高い価格で売ることが可能になります。
これがホームステージングです。
そしてホームステージングは空き物件だけでなく、居住中の物件でも行うことができます。
すでにある荷物を極力減らし、持っている家具や小物を使って演出することは十分に可能です。
買い手はホームステージングされた物件を見ることで、自分の理想の住まいを視覚的にイメージできます。
さらにインテリアコーディネートの参考になったり購買のモチベーションが上がったりするので、双方にとってメリットは決して少なくないのがホームステージングの魅力です。
コストや心得ておきたいホームステージングのデメリット
このように、たくさんのメリットがあるホームステージング。
施工するには、専門会社に依頼することになりますが、それなりのコストがかかってきます。
プランニングや家の広さ、部屋数、家具や小物のレンタル費用などによりけりですが、だいたい数万円から数十万円ほどかかります。
また、ホームステージングの専門会社は、あくまで売却の手助けをしてくれるもので、売却の成約を保証するものではないことは承知しておく必要があるでしょう。
一方、専門会社に依頼せずに自分でホームステージングを行うことも不可能ではありません。
なかには自分で家具や小物を調達し、好きなようにコーディネートする人もいます。
しかし、その場合は買い手の求めるものに関してのプロによる分析や演出がない分、物件価値を高められないリスクもあります。
より確実に、高値での物件売却に繋げるためにも、多少のコストがかかってもプロにお任せしたいところです。
また、築年数が進んだ物件や買い手がすでに理想の家づくりをイメージしている場合などは、ホームステージングによる見せ方は逆効果となり、購買意欲を削いでしまうこともあります。
どんな家でもホームステージングが効果的ではないことも、心得ておきたいポイントです。
最近では、実際にインテリアコーディネートするだけでなく、物件画像にバーチャルで家具などのイメージを配置するやり方もあります。
ホームステージングの考え方が日本でもどんどん広まりつつあり、今後はさらにスタンダードになっていくでしょう。
中古物件を売るときや買うときには、頭に入れておきたいホームステージング。
皆さんも、参考にしてみてください。