イケア史上初!春夏カタログの見どころは?プレス発表会をレポート
イケアのコレクション発表といえば秋に配布されるカタログのイメージが強いものの、今年からは春夏シーズンにもカタログを発行することに!
春夏コレクション発表にともなって、2月7日に原宿のラフォーレミュージアムで行われた「イケア・ジャパン2019 Spring Preview」に潜入してきました。
500以上のアイテムがずら〜り載せられたカタログの中でも、この日にイケアスタッフが特に熱くプレゼンしていたポイントを、ざっくりまとめてお伝えします!
チェアではなくベッドに座る。「さすがイケア!」なプレス発表会

楽しい空間はまるでミュージアムのよう!
「イケア」は世界各国に展開されている、言わずと知れたグローバルブランド。
したがってマーケティング調査も国別に綿密に行っており、それぞれの国でどんな家、暮らし、住まい方が求められているのかを徹底的に調べた上で、いろてろなプロダクトが作られています。

天井からはイケアのテキスタイルが。ずっと眺めていたくなるほど素敵
プレス発表会冒頭で調査結果を報告してくれたのは、イケア・ジャパンのデピュティマーケティングマネージャーのアンナ・オーリンさん。
「世界と比べて家での満足度が低い。それが調査結果から見える日本の特徴です。イケアとしては、もっと日本人の皆さんに家でくつろぐ時間を楽しんでもらいたいと思います!」(アンナさん)。

デピュティマーケティングマネージャーのアンナ・オーリンさん
住まいの形態や家での過ごし方など、様々な価値観で溢れる現代において、人々が家に求めるものは5つの要素だそう。
「安心感、帰属意識、所有感、居心地の良さ、プライバシー。また調査結果から、日本人は他国の人々と比べてウェルネス(健康)やハピネス(幸福)を家に求めていることも分かりました。そこでこの春夏のイケア・ジャパンでは、都市部の生活と睡眠環境の改善をテーマにしたアイテムを充実させています」
都市部で快適に暮らすには?
会場内に設置された、最新アイテムでコーディネートした2つの空間から“都市部の生活と睡眠環境”の2つにフォーカスした部屋づくりのポイントを学びました。

7畳をフルに生かすべくアイテム選びを意識すれば、こんな空間に
都市部で快適に暮らす上で、一番の障害となるのが部屋の狭さ。
また在宅ワークをする人も増えているため、スペースに制約がある中でも多目的に活用できる利便性も大事ですよね。

写真中央の机「イーヴァル」(14,990円)。机を使わないときは折り畳めてスペース確保も。ボックスの組み合わせ方も参考になります!
そこでマストなのが、部屋のスペースを最大限生かす上で欠かせない多機能な家具。
特にワンルーム賃貸では収納が限られているからこそ、2つ以上の機能を持つ家具を選ぶのがスマートです。

もう一つの空間は白を基調としたクリーンな空間
またモジュール式の収納家具を組み合わせて、部屋の床から天井までフルに使うのが理想。
「背の高いものがあると部屋が狭く見えない?」との心配はご無用。カラー選びを工夫すれば簡単に解決できるんです。

キャスター付きなど可動式の家具を選ぶのがベター。床掃除の時短が叶う
目線より高い位置に配置されるボックスや隠し布には、白色や淡いトーンの色味を選ぶことが、視覚的な閉塞感を防ぐための上級者テク。
使用頻度の高いものや見せる収納ができそうな小物は思い切ってオープン収納にすると、使い勝手がよくなり、作業中に見たい資料を探す手間もカットできます。
健康と幸福感を求めるならとっておきの睡眠環境を

スタッキングベッド「ウトーケル」(2ピースで19,990円)
たとえ部屋のスペースがギリギリであっても、睡眠環境についてはこだわりたい。
スタッキングベッドはソファとしてはもちろん、セパレートしてツインベッドにしたり、シーンに合わせて活用法が変えられるので、友達を家に招く機会が多い人には特にオススメです。
また家具選びだけでなく、照明のオン・オフによる入眠モードへのスイッチなど、良質な睡眠を取るためのアプローチはさまざま。
肌に直接触れる枕や布団カバーなどのテキスタイルは自分に合うものを選ぶ、視覚に入ると脳にリラックス効果をもたらすといわれるグリーンを置く(フェイクも可)のも有効です。ぜひ取り入れてみてくださいね。
人気のフードにも新メニューが登場
そしてショッピング後のお楽しみといえば、やっぱりフード!
ブランドとしてサステナブル(地球の持続可能性を重視する考え方)な商品展開や家具の下取りサービスにも力を入れているイケア・ジャパンでは、4月からはフードでもサステナブルを意識した新メニューが楽しめます。
サステナブルな食は、栽培方法や収穫方法でより地球にやさしくカロリーをおさえることで体にも負担のないのが一番の魅力。

右手前の3つが「サーモンボール」。また左奥にある「ベジドック」もあっさりとしたうまみがクセになる
特に印象的だった新メニューは「ベジドック」(100円)と「サーモンボール」(650円)。
ケールやキヌア、レンズ豆などを使用したソーセージをパンで挟んでから、赤キャベツとフライドオニオンを散らした「ベジドック」は、食感が楽しく想像以上に食べ応え満点。
またレストランエリア定番のミートボールを応用させた「サーモンボール」は、鮭好きにはたまらない味わいでした。
常に進化し続けるイケア。この春もますます足しげく通ってしまいそう!
取材・撮影/門上奈央