押入れを「機能的なスペース」にする収納術とは?(前編)
“押入れ”の使い方で悩んでいる人、上手に使いこなせていない人はいませんか?
「奥行きが深くて、奥に入れた物が迷子になる」
「収納スペースがざっくりとしすぎて、細かく仕切れていないので、物をどうしまっていいかわからない」
「物を詰め込みすぎて、中のものをいざ使おうと思っても、簡単に取り出せない……」
そんな悩みの声がよく聞かれますよね。
物が迷子になれば、新たに買いたす必要も生じてお金のムダづかいにもつながります。また、せっかく買ったものが押入れの中に死蔵されたままでは、もったいない!
押入れに詰め込みすぎで風通しが悪くなり、物がカビなどで傷んで使えなくなった……なんて、もう最悪です。
そこで、押入れ空間を効率的に使う方法をお教えします。上手にものを収納すればムダ買いもなくなり、お金も貯まっちゃうかも!?
■広い押入れを“細かく”仕切る!
ご紹介するのは、玄関収納でもご登場いただいた整理収納アドバイザー・金内朋子さんのご自宅。ご主人と4人のお子さんとともに3LDKのマンションにお住まいです。

撮影しやすいように、ふすまを取り去っています
下の段には、ふとんを。上の段には、パルプボード製のラックを複数並べて設置しています。
ラックを入れて、収納空間に仕切りをつけたことで、ひと目で物の位置が把握できるように!
いちばん左のラックの上には、アクセサリーを入れた無印良品のアクリルケースが。
ラックの中には、無印良品のファイルボックスを3つ×2段分並べ、その中におしゃれ用のバッグをイン。重ね置かないので、バッグの型崩れが防げるのだそう。
ラックの足元には、木製のプレートを。ここに、財布、スマートフォン、時計を置いています。定位置を決めているので、物が迷子になることなし!
左の壁には鏡が。
洋服収納エリア(後編の部でご紹介!)から、服を身に着け、アクセサリーを選ぶ際に、鏡を見ながらコーディネートチェックが簡単にできます。
慌てることなく、短い動線でお出かけ準備が完結!
■深い奥行きを活かして、“3次元”の収納を
「押入れの“深い奥行き“が、かえって使いづらい」という悩みも、手前に渡されたハンガーラックで解消。
ハンガーラックには、ハンギングバスケットをかけて、エコバッグなどのサッと使いたいものをイン。
無印良品の横ブレをしないS字フックでぶら下げているバッグは、買い物などご近所の際に使うものです。
デッドスペースが生じないよう、“3次元”で押入れ空間を活用しているんですね。
いかがでしたか? ざっくりした押入れ空間を上手に小分けすることで、使い勝手は大幅にアップ! ぜひマネしてみてくださいね。
住まいのことに興味がある方は「住まいの設計」もチェックしてみて。
撮影/池田充