(前回までのあらすじ)
「無意味なモノ達大歓迎!」「趣味のモノは飾ってこそ!」の心情のもと、雑貨にあふれた我が家。
とうとう、憧れの「都内で庭付き平屋」を購入したものの、その新居は、わずか37平米。大人2人+大型犬で住むには厳しすぎる。
処分できるものは、とにかく処分しなくては。
「ミニマムライフ」への道が始まります。
新居となる狭小平屋のリノベーションの進行とともに、我が家の断捨離も、ピッチを上げていかなくてはならない段階へ。
そこで今回は、家のリビングを大量に占拠している“本”を処分することに。
前から気になっていた、ブックオフの宅配買取サービス「宅本便」を利用してみました。
■大量処分の強い味方?ダンボールに詰めて送るだけの「宅本便」は、こんなシステム
本や雑誌好きな人にとって、蔵書を処分することって悩ましい問題ですよね。
大好きだった本、大切にしてきた本だから、少しでも高く買い取ってほしい。
うちでは今まで、古本屋への査定を、少量ずつ自分で持ち込んでいました。一度で大量を持ち込むよりも、なんとなく、そのほうが買取額が有利そうな気がしていたのです。
しかし、もう今は、持ち込む時間と手間が惜しい! 雑誌はサイズも大きくて重い!
そんな私が自宅へ引取りに来てくれる「宅本便」の魅力に勝てるはずもなく、ネットから申し込み、ダンボール3個分・引取日は約2週間後と予約を入れました。
■実際の作業はこんな感じ
届いたダンボールに、本を詰める作業。
2週間もあれば余裕だろうと思いきや、「見納めに……」とページをめくり出すと、惜しくなって作業は進まない、さらに他の作業に追われ、ついつい後回しにするという悪循環。
結局、本格的にとりかかったのは回収前日の夜という始末。
ジタバタしても、明日の午前中には引取りにやってくるという状況に追い込まれると、もうやるしかないのです。
“迷い”と“決断“の戦いのさなか、ふと「今、何冊だろう?」と数えてみたところ、68冊。
そうすると人の心理は不思議なもので、「よし、こうなったら100冊は必ず達成しよう!」と目標意識が生まれてくるものです。
一種のハイ状態となり、作業はぐんぐんと進み、深夜、目標値をクリア。

終わったのは日付が変わろうかとする頃
箱詰めしたダンボールには113冊、翌日無事に引き取られていきました。
■「捨てがたいもの」を捨てる時のアイディア
今回のポイントは2つ。
(1)迷いやすい人ほど前日前夜、差し迫ってから作業する
(2)目標数を高めに設定し、それが達成されるまでは終わりとしない
断捨離、無理は禁物ですが、やっぱり追い込むことも時には必要ですね。
さて、話はもう少しだけ続きます。
宅本便を見送り、やりきった達成感を感じながら、ふと本棚をあらためて見つめてみたところ……ショックでした。
そんな! まったくもって片付いた感じがありません!
「本当にここから100冊以上も抜いたのか?」と、「今までどれだけ詰め込んでいたのか?」と、さっきまでの達成感は一瞬で消え去り、敗北感と焦燥感に頭を抱える筆者でした。
本当にこれで、引っ越しまでに荷物を減らすことはできるのでしょうか……。
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