ヒートショック防止には水回りの寒さ対策を!家の暖房機器の不満点
冬の気温低下と浴室内の急激な温度の変化によって血圧が変動し、それが原因で起きる「ヒートショック」。
最悪の場合には死に至ってしまうヒートショックは、毎年、寒暖差の激しくなる12月~2月に多く起きているって知っていましたか?
春の足音が聞こえては来るものの、まだまだ朝晩の寒さが厳しいこの季節。
自然エネルギー利用技術を研究開発し、製品化してきたOMソーラー株式会社は、全国の30代以上の男女500名を対象に暖房についてアンケート調査を実施。
この結果によって、住宅内のヒートショックのこと以外にも、まだまだ改善の余地のある家の寒さ対策の実態が見えてきました。
現在の暖房機器への不満がある人は3割強
まず、現在使用している暖房機器に対しての不満について聞きました。不満があるかどうかについての回答は以下の通り。
6割以上の人が、「とても満足」「どちらかといえば満足」という回答でした。
つまり、3割以上の人は現在使用している暖房機器に満足していないことがわかります。
次に、同じ満足度を回答したグループごとに、不満点を聞きました。
すると、「とても満足」「どちらかといえば満足」のグループでは、「乾燥する」が最も多く、
「どちらかと言えば不満」「不満」のグループでは、「暖房費」が最も多く、続いて「暖かくなるまで時間が掛かる」が多くなるという、
大きな違いが出ました。
コストと暖かくなるまでの時間について、多くの人が不満を持っていることがわかります。
水回りよりも重要視されがちなリビングの暖かさ
また、家の中で暖かさに不満を感じる場所としては「とても満足」のグループは「不満がない」がトップに。
「どちらかといえば満足している」のグループは「浴室」「トイレ」「洗面」といった水回りでの不満が高くなっています。

PHOTO NAOKI / PIXTA(ピクスタ)
一方、「どちらかといえば不満」「とても不満」のグループでは、水回りよりも「リビング」を不満にあげる回答が多く見られました。
やはり家族が集うリビングの暖かさは、家の中でも最も大事。
ここが不十分だと感じることで、暖房機器に対する不満が募るようです。
さらに日々の暮らしの中で暖かさに不満を感じる時としては、どのグループも「起床時」が最多。
そして「とても満足」のグループでは、ほぼ同数で「不満はない」の回答がありました。
ヒートショックを防ぐためにも気にしたい、水回りの寒さ対策!
最後に、暖房機器を選ぶ上で重視することについて聞いてみると、いずれも「光熱費」がトップに。

はる / PIXTA(ピクスタ)
そして「とても満足」のグループは、「家全体が暖房できる」の回答が多くあがりました。
これは、このグループが家の中で暖かさに不満を感じる場所や日々の暮らしの中で暖かさに不満を感じる時について「不満がない」と多くの人が回答していることから見ても、実体験からくる回答でしょう。
一方で、今回の調査結果からは水回りの暖かさへの不満が目立ちました。
水回りの寒さは、ヒートショックが発生する大きな原因でもあります。

maruco / PIXTA(ピクスタ)
水回りが寒くても「どちらかといえば満足」の回答が多いことは、その危険性が理解されていないことが推測できます。
また、全体的に暖房機器の選定に関して、「暖かさ」よりも「光熱費」を重視されていることがわかりました。
適切な暖かさには、ヒートショック対策などの健康面のメリットや、それに伴う長期的な経済的メリットがあります。
しかし、それが光熱費以上の価値があることは、意外と理解されていません。
ヒートショックによる事故を防ぐためにも、リビングや寝室だけではなく、トイレや浴室、洗面の暖かさについて気にしてみてください。
【参考】