一戸建ての「固定資産税」は3年たつと高くなるって本当?

新築の一戸建て住宅やマンションを購入したけれど、止むを得ない事情で、短期間で売却しなければいけない状況になるケースもあります。

そのケースで多いのが固定資産税が高くなって払えなくなってしまうこと。

固定資産税はある年数がたつと、高くなってしまうのです。

やむを得ない事情で新築マンションを売却した経験者である筆者が、売却時に、不動産会社の営業さんに聞いた「え? 知っておいてよかった」という固定資産税の話をご紹介します。

新築マンションを買ったのに売却することになった理由

梅田

shiii / PIXTA(ピクスタ)

筆者が結婚したのは、15年前。その時はまだ賃貸アパートに住んでいました。

大阪市の中心部に新築マンションができるという情報を聞き、運良く購入することができました。

交通の便が非常によく、電車は新路線ができ、大阪の中心といわれる梅田へは、自転車を使うと10分程度で行ける場所でした。

ところが、産後の肥立ちが悪かった筆者は、引越し1年後に体調を崩し、大病を患いました。

双方の実家にも話をして、筆者の実家近くに引越すのが良いだろうということで、マンションを売却することにしました。

 

物件の人気度と不動産会社の担当さんの腕で即売却決定

ボスティング

SUCO / PIXTA(ピクスタ)

筆者は体調を崩す前に、不動産会社でチラシ投函のアルバイトをしていました。

売却について、アルバイト先であった不動産会社へ相談したところ、快く売却手続きを引き受けてくれました。

人気の高いマンションは、完売後も近辺の不動産会社へ「売却する人がいないでしょうか」という問い合わせが多く、売却待ちをしている方が多いのです。

筆者達が住んでいた部屋のタイプは、モデルルームでは人気の3LDKタイプした。

日を改めて、担当さんが部屋の状況確認と写真撮影に訪れて、査定を始めました。

築3年目での売却で、使用状況もきれいだということで、ほぼ購入時の価格で売れるという査定でした。

新築マンション

EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

築年数と部屋の状況を考慮し、担当さん側が購入希望者を厳選して案内するということで、購入者を待つことになりました。

2か月の間に数家族が内覧に来たところ、「リフォーム代は自分たちで負担するので、販売時と同じ価格でいい」というご夫婦が購入となり、筆者達が買った時の価格(3,100万円)で売却となりました。

担当さんから「新築5年未満で売却できてよかった。5年越えをすると、売却し始めると思います」と言われました。

その理由は後日簡単に説明してもらいましたが、どうしてなのかを解説しましょう。

 

固定資産税の軽減措置はマンションは5年、一戸建ては3年で受けられなくなる

新築

izumi / PIXTA(ピクスタ)

賃貸を除いて、住宅を買うと固定資産税納付の案内が来ますよね。

実は、新築住宅に対する固定資産税については、要件を満たしていれば、一定期間は減額措置を受けられます。

条件として、以下の3つを満たしていることです。

  1. 住宅部分が120平方メートルまでの部分
  2. 住宅部分が120平方メートルまでの部分
  3. 一戸建て住宅は基本築3年間

この3点以外にもありますが、一番大きい減額要素は、上記3点の条件です。

図表

筆者宅の例では、新築購入で、1年目に支払った固定資産税は、約17万円でした。

2年目は、約20万円。そして、新築5年目になると、減額措置がなくなります。

4年目の時に30万円払っていたとして、5年目を超えると60万円以上になります。

固定資産税が払えないとなると、マイホームを手放すことにつながります。

一戸建ての場合では、基本は築年数が3年目を超えると新築住宅の減額措置が受けられなくなります。

減額措置を受けている期間でも、翌年以降の固定資産税が上がることはあります。

家計面や住宅ローンの支払いも考えて、固定資産税の支払いが難しくなると、売却しなければならない場合もあります。

駅 工事中

ニングル / PIXTA(ピクスタ)

宅地の評価は用途によっても変わるのですが、路線価や公共施設への距離、家屋の過密化などによって評価が変わります。

売却したマンションは、入居後に新路線が開通したこと、周りに新たなマンションや家屋が増えたことで、2年目以降に大きく増えたというわけです。

すでに入居2年目で売却された方もいらっしゃいました。

 

まとめ

マンション

shimanto / PIXTA(ピクスタ) ※写真はイメージです

筆者たちが住んでいたマンションはその後どうなっているか、家の売買サイトで調べたところ、多くの部屋が売りに出されていましたが、人気物件のせいか、販売価格とほぼ変わらない価格で売られていました。

固定資産税は、細かい減額措置や、複雑な計算があります。

入居時から周りの環境が変わると、固定資産税の増額がありますが、大幅な増額があった場合は、一度市区町村の課税課に確認してください。

新築物件を購入する時に、不動産会社さんで近辺の固定資産評価額などは教えてもらえます。

ちょっとした固定資産税に関する知識があると物件選びにも役に立ち、固定資産税のために家を売却する、という最悪の事態に陥ることはないと思います。

【参考】
※ 固定資産税について – 大阪市
※ 宅地の評価の流れ – 大阪市