主婦の80%がエコ疲れ?ごみの分別を「楽しく」「ラクに」する方法
「主婦の80%がエコ疲れしている」ことが、全国の20~60代の既婚女性を対象に行われた「エコに関する意識調査」で明らかになりました。
近年、ゴミの分別意識が高まる中でも「資源物に対するリサイクル意識」が定着してきています。
どんな点で主婦は「エコ」に疲れを感じているのでしょうか? 少しでも「エコ疲れ」から解消される方法はないか探ってみました。
「8割」がエコを意識。分別のストレスも「8割」
日々の生活において、エコ意識がどの程度あるかの調査で、81.4%が「意識している」と回答。
「資源」と「ゴミ」の分別実施については95.8%が「分別している」と回答しています。
すっかり「分別意識」が日常の生活に定着しているのでしょうか?多くの方が分別を実施しており、エコに対する意識の高さが伺えます。

freeangle / PIXTA(ピクスタ)
一方で、日々のゴミの分別に「手間やストレスを感じるか」の調査に対して、「エコ意識」と同等の約8割の主婦が「ストレスを感じる」と回答。
【グラフ4】では、環境のためにゴミの分別をすることで「疲労感」を感じていると答えていました。
エコやゴミの分別への意識の高さがある一方で、エコ活動に「疲れ」を感じていることが伺えます。
分別に手間がかかる上位は「資源ごみ」
分別しているゴミの中で、手間がかかると感じたゴミについての調査です。
1位「段ボール」(42.6%)、2位「牛乳パック」(31.0%)、3位「ペットボトル」(29.9%)という結果に。

kuro3 / PIXTA(ピクスタ)
分別に手間がかかるとされるゴミの中でも「資源ごみ」が上位に集中していることが分かります。
どれも資源としてリサイクルさせるために、家庭でひと手間かけてから処分しなければならない物ばかりです。
このことから「エコ」を考えるあまり「手間」が増え、8割を超える主婦が「エコ疲れ」を感じていることがわかりました。
「得するエコ」と「ついでエコ」で気分をリフレッシュ!

チビタム / PIXTA(ピクスタ)
環境汚染の問題や、限られた資源の中でわたしたちが生活をしていることを考えると「エコ活動」に関わるのは当然の事と言えるでしょう。
しかし普段生活している中で、その大切さをリアルに感じるのはなかなか難しいと思います。
手間だと感じる要因に、「分別するメリット」を見出せないことが、「疲れる」原因の一つではないでしょうか?
そこで我が家が実施している、自分にメリットを感じる「得するエコ」と「ついでエコ」をいくつかご紹介します。
「ごみ分けガイド」を読むと分別のストレスが減る!?
それぞれの自治体で、ゴミの分別方法が書かれた「ガイド」が配られていると思います。
みなさんはじっくり読んでみたことがありますか?
分別がストレスになる原因の一つに「捨てる方法がわからない」ことがあげられます。
我が家でも、ペットボトルの捨て方で、夫と議論した経験が……。

ミウラヒデコ / PIXTA(ピクスタ)
面倒なのでペットボトルを「潰さず捨てたい」妻と、ゴミのかさばりを減らすため「潰して捨てたい」夫の対決です。
どっちが正解なのか?とゴミ捨てをするたびに議論するのが「ストレス」でした。
これは自治体によってルールが変わるようで、「ごみ分けガイド」を読むと簡単に解決できたのです。
筆者が住む地域では「潰さず捨てる」が正解でした。疑問を解決することで、ちいさなストレスが無くなってスッキリ!
ぜひ一度、じっくりと「ゴミ出しガイド」を読んでみることをおすすめします。
ポイントゲットでお得に「エコ活」
お住まいの地域で資源物をポイントに変えてくれる「回収拠点」はありませんか?
筆者の住む地域では、「段ボール」や「ペットボトル」の資源物の他に、衣類や小型家電を回収してくれる施設があります。
ただ持ち込むだけでは「疲れ」を感じてしまいますが、「ポイントが溜まって得をする」ので、「エコ活」にチカラが入るんですよ。
この施設ではポイントカードを発行していて、持ち込む資源物内容と重量ごとにポイントが付きます。
そして500ポイント貯まるごとに、金券と交換してくれるのです。
もともと「ゴミ」だったはずのものが「お金」に代わる。
これなら「エコ疲れ」も癒されるのではないでしょうか?
「保管場所の確保」と「ついでエコ」を実施
ゴミの分別により、複数の保管場所を用意しているご家庭も多いと思います。
我が家でも資源物を含めると、分別項目は10種類に及びます。これじゃあ「エコ疲れ」するのも無理はありません。
1項目ずつ真剣に向き合っていたら大変ですで、わが家では「ついでエコ」で保管場所を確保することにしました。
いつも行くスーパーの買い物かごに「食品トレー」や「紙パック」などを洗浄後、軽くふいて捨てています。
そして買い物に行く「ついでに」スーパーに設置している「回収BOX」に捨ててからお買い物を始めるのです。
これらの「食品トレー」や「紙パック」は、家で捨ててもゴミ箱がパンパンになってしまうので、お店で捨てられることがメリットだと感じます。
さらに「ダンボール」や「ペットボトル」などの資源物は、ポイントがゲットできる回収拠点に回しますので、これらは車のトランクに一時保管。
ある程度まとまったら、施設の近くを通りかかった「ついでに」捨るというスタイルです。
これで家の中に保管場所を確保せずに、エコ活動ができるのです。
「人のために」「わざわざ」と感じながら分別をすると、「エコ」が苦痛なもになるばかり。
「自分へのメリット」を見つけて実施すると、「エコ活」が楽しいものに変わるかもしれませんよ。
【参考】
※ エコに関する意識調査とラベルレスペットボトルの実証検査エコ活動への息詰り・・・主婦の80%が「エコ疲れ」ラベルレスペットボトルの実証実験で80%が分別ストレスが改善