塗装VSクロス、引き戸VS開き戸…。どっちがいい? インテリア選び究極の選択
マンションリノベは決断の連続 !
中でも究極の選択ともいうべきテーマについて、不動産、設計の両方に精通するEcoDecoの岡野真弥さんに聞いてみました。
今回は「内装・インテリア編」です。
無垢フローリングVS複合フローリング

スカイウォーカー / PIXTA(ピクスタ)
無垢材のみのフローリングに憧れている方が多いのですが、推したいのは複合フローリング。
無垢フローリングは気温差に弱く、気温や湿度によって反ったり曲がったりしやすいのですが、複合フローリングならその心配はありません。
しかも、表面に無垢材を使った複合フローリングなら、見た目や肌触りは無垢そのもので、その違いは言われないとわからないレベル。
どちらも金額的にはあまり変わりません。理想の質感は実現しつつ、トラブルの少ない無垢材の複合フローリングがおすすめですね。
塗装VSクロス

Mills / PIXTA(ピクスタ)
リノベをする方には塗装が人気ですね。理想通りの色のニュアンスが出せますし、クロスには出せない質感があります。
わざとムラ塗りにして、さらに表情豊かな壁にしてもいいでしょう。
お子さまがいるご家族には、黒板やホワイトボードのように使える塗料も人気です。
最近は塗装風のクロスもあるので、予算と相談しながら、LDK は塗装、個室はクロス、というように使い分けても。
トイレやクローゼットなどの小さな空間は、海外のクロスをアクセントとして使うのも楽しいですね。
カーテンVSブラインド

Graphs / PIXTA(ピクスタ)
窓まわりをどうするかで、空間の印象は大きく変わります。
スッキリとおしゃれなイメージに仕上がるブラインドですが、掃き出し窓に設置すると開け閉めが大変というのがややネック。
また、断熱性で考えるなら断然カーテン。
窓は空間の広範囲を占めるので、カーテンのデザインや色でガラッと雰囲気が変わります。
季節や気分によって変化を楽しめるのもカーテンのいいところ。
ロールスクリーン、ファブリックシエード、ハニカムスクリーンや障子などもあるので、実現したい雰囲気に合わせて選びましょう。
造り付け家具VS置き家具

saki / PIXTA(ピクスタ)
床から天井まである本棚や、テレビがスッキリ収まるテレビボードなどは造り付け家具だからこそ。
梁をよけて空間を無駄なく活用できる点や、震災時に倒れてこないという点もいいところですね。
ただし、一度造り付けたらもちろん動かせません。
その点、置き家具なら移動やコーディネートも自由自在に楽しめます。
ですので、適材適所、といったところでしょうか。
ロボット掃除機を利用するなら、造り付け家具を床から浮かせると掃除がスムーズ、という利点もあります。
引き戸VS開き戸

pu- / PIXTA(ピクスタ)
マンションリノベではスッキリ収まる引き戸がおすすめです。
開けっ放しにしても邪魔にならないので水まわりなど、通気が気になるところに引き戸を採用することが多いです。
ただ、トイレは密閉性を高めるために開き戸が主流。
また、中には帰宅時に「ただいま!」と開き戸を押してリビングに入りたいという方もいて、リビング扉だけ開き戸にするという場合も。
価格的には引き戸の方がやや高いですが、大差ありません。
LDKに隣接する個室を引き戸にすれば、開け放ってリビングを広く見せることもできますよ。
調光ありVS調光なし

cba / PIXTA(ピクスタ)
調光あり、調光なしの選択は夜のシーンをどう過ごしたいかによりますね。
例えばリビングで映画を見るときに、全体を薄暗くしたいのか、一部だけ照らして他は真っ暗にしたいのか。
前者ならリビング全体を一括で調光できる照明を採用するし、後者なら照明回路を分けて、点けたり消したりで明るさを調整できるようにします。
また、寝室は手元や足元だけ照らせるように照明回路を分けるのがおすすめです。
スイッチが枕元にあると、さらに使い勝手がいいですね。
【取材協力】
EcoDeco 岡野真弥さん
中古マンションリノベのワンストップサービスのパイオニア。全コーディネーターが不動産探しから設計まで一貫して担当できる不動産と設計のプロとして、知識と経験を併せ持つ。内見時には両方の視点からアドバイスができスピード感があると好評。
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